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2019-06-10 08:03 | カテゴリ:未分類

     小生は生来黒目(瞳)が少し青色にかけていて、野外では太陽がまぶしくて、若いときから夏場は安物のサングラスをかけていた。祖母も母も徐々に緑内障が進行して死亡時には全盲だった。だから、直射日光を警戒して、学生時代からこれまでに安物の既成のサングラスをいくつぶしたか数えきれない。45年以上前の事だが、研究室の大先輩の度入りの眼鏡レンズが太陽光のもとでみるみる黒くなっていくのを見て、そのサングラスいくらでできますか? と聞いたら当時のお金で10万円ぐらいというのでびっくりした。金持ちは違うなーとちょっとうらやましく思った。

 

40歳を過ぎて老眼が進んでからは、眼鏡をかけるようになり、遮光のためにレンズの上からかぶせるプラスチック製の「ひっかけサングラス」を使っていた、これもすぐにこわれるので今までにいくつも取り替えた。この「ひっかけ」は原理的に眼鏡のレンズにひっかける部分の金属が当たるので、レンズのコーテイング被膜を傷つけてしまうのが大いに難点であった。

   

  ところが近年ほとんどのレンズがプラスチック製になって、太陽の照度に従って次第に黒く色が変色するレンズの加工がいとも容易になったのか、某チェーン眼鏡店では遠視のレンズを作ってもらうときに、「このレンズはブルーライトカット、UVライトカット、遮光も入れられます。それで特別料金はいりません、レンズは5000円です。」ということで、今回はあらかじめ眼科医院で厳しく検眼してもらって処方箋を書いてもらって、それを持って行って、一つ作ってもらった。わざわざ眼科検診したのは、以前にこのメガネ屋で検眼処方して、その場でいそいで作成してもらったレンズは、どうしても右目の乱視をきっちりと合わせることができなかったからである。

 

  実はその時に遠視の眼鏡以外にコンピューター用のブルーライトカット眼鏡(明視の距離約60センチ)と、読書用の近視の眼鏡(明視の距離約25センチメートル)も制作してもらった。フレーム代が5000円するので一つの眼鏡に10000円したので合計3万円支払ったことになる。でもこの金額は今までの町の眼鏡屋さんで遠近両用レンズの眼鏡を製作してもらってきた時の1つあたり50000円に比べれば格安であると思った。遠近両用メガネはすぐレンズに傷がついて濁りやすい上にすぐに度が合わなくなるので、いつも不快感があったので、このさいやめることにしたら、結局3種類の眼鏡を作ることになったのである。

 

  出来上がってきた遠視用の眼鏡は保証期間が半年ということであったが、1年未満に右のフレームの耳元にかける部分が欠け、中の金属が露出し頭皮を傷つける羽目になった。1年半たって、フレームの鼻にかける部分が下着を頭から着るときにひっかけたのか剥落してどこかに行ってしまった。それでもしばらくはその眼鏡をかけていたのだが、どうにもこうにも鼻から眼鏡がすぐずり落ちる。この二つの故障の件で、つくづく結局「安物買いの銭失い」なんだなという格言を実感した。

 

  思い余って、また、のこのこと、同じ店に出かけて行った。まず修理を要求してみた。女性店員はすぐ無料で交換修理が可能なことを言っていたのだが、店の奥に入って5分以上して出てきたら、「鼻のひっかけ部分はセメダインで着けられるが、すぐ取れると思います。新しく買われたほうがいいと思います。壊れたフレームは同じものがありません」というご託宣。「じゃー、新しくレンズを作ってもらいたいんだが、これまでのようなものよりもレンズを大きい丸いものにしてもらいたい」、と言ったら、「今は丸いレンズを作るとして、お客さんの目の位置と視力に合わせるレンズの丸いフレームが必要ですが、それに合う丸い眼鏡のフレームが当社にはございません。という話である。これには少しむっとした。実は以前に、眼鏡を購入するときには、「今は丸いレンズはございません、当社のものは全部平たいレンズなので、ここにある平たいメガネフレームを選んでください」、と言って気にくわない無理やり平たいレンズを作らされ、丸型のフレームを利用できなかったのである。今回は店員が前回とまるで正反対のことをのたまっているのである。

 

「お宅はなんでもああ言えばこう言う、なんでそんな顧客に不利になるような商売を強気でやってるんだね?」

「うちのメガネフレームの棚は大体半年ごとにバージョンアップしています。眼鏡レンズもそうです。なので半年しか保証期間がございません」

と堂々のご託宣である。ようするに強制的に半年ごとに流行を作って、故障しやすいメガネを提供して、頻繁に眼鏡を買い替えさせているわけである。眼鏡にそんな販売戦略があるとは、これまで全く世間知らずだった。

 

  仕方なく、前回とまったく同じレンズでフレームも横長のものを買わされることになった。一週間後に新しいメガネができるということで前金を払った。しかし、少し納得がいかないので、

「壊れたメガネのままでは1週間困るので、このフレームの鼻掛けをセメダインでもいいからくっつけてください。耳元で壊れたフレームも違うタイプのものに付け替えてもらいたい。」と強く主張したら、店長らしき男性が出てきて、しぶしぶ30分ばかりかかって修理してくれた。

 

  店を出るときは3人の店員が「ありがとうございました!!」と大声で声をそろえて送り出してくれた。結局まんまと新しいメガネを買わされたので、この交渉は彼らの勝利に終わったわけである。

  
   
(森敏)

秘密

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