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2019-04-04 14:29 | カテゴリ:未分類

  新元号「令和」について、テレビで新しい元号案を考案する人物に関して、その内密の選定人事について、これに携わってきた内閣府の役人の発言が紹介されていた。

 

「だれもその道の専門家に有無を言わせない人物」

 

である必要があるんだそうである。

 

その例として、テレビでは学士院賞受賞者、文化功労者、文化勲章受章者、そのほかの有名国際賞受賞者などが望ましいようなことが述べられていた。文化功労者や文化勲章受章者などはだいたい学士院賞受賞者の中から選ばれるので、当然学士院賞や国際賞の受賞者でご存命の方は、正々堂々と官僚がアクセスして指名できる候補者であると考えられる。もちろん新進気鋭の現役の実力派の教授連中もひそかに候補に挙がっていたことだろう。しかし現役の学者を現役の官僚が間接的にせよ、直接本人と会って話を聞くにせよ、元号の考案者として「選抜指名」するのは、機密保持のためには、かなりの迂回戦術が必要で、困難を極めたであろうと推察する。

 

  そこで過去の学士院賞受賞者で漢籍や国文学に精通していると思われる人物で、ご存命の人物を、学士院賞の受賞理由である業績のテーマから選抜すると、受賞歴の古い順に並べると以下の11名となった。

 

 

中西進

藤田宏達

徳田武

小林芳規

夫馬進

村上哲見

梅原郁

佐藤恒雄

興膳宏

村上哲見

川崎信定

  

この先生方や現役世代の誰かから

 プレゼンテーション1

   


 

が出てきたわけである。NHKが元号考案候補者とみなしてインタビューした3名ばかりは、テレビに出てきて、「いい迷惑だ!」とばかりに、自分の参加をあえて強く否定している。今のところ「令和」は誰が提案したのかが明らかになるのは30年後だということである。

   

現在のところ消去法から、「令」「和」の出典の万葉集の専門家である中西進氏が最有力候補であるが、他の人物も、問われれば否定も肯定も断言できないというなかなか苦しい(不愉快な?)立場に追い込まれている。原則的に元号制度そのものに反対の先生もおられるようだし。中西氏ご本人もインタビューを断らざるを得ないように内閣府からプレッシャーを受けているようだ。これはご高齢の先生方にとっては大きなストレスではないだろうか。先生方は沈黙を墓場までもっていかねばならない。なんでそんな「業」を背負わねばならないのか、あたら国文学や漢籍を専攻したが故の自分を恨みたくなるのではないか。
     
  さわぎを適当に揶揄して楽しめば? と思うのだが。皆さん真面目なんですね。

   
  
(森敏)
追記1。新元号制定に向けて、30年前から国立公文書館の(故)尼子昭彦氏が黒子に徹して刻苦勉学し、いろんな斯界の人物とのチャンネルを付けて、元号案を練り上げてきたきたということである。確かに長期的に身分を保証されたこういう隠れた人物がいないと国家的長期戦略は決して実行できないことだろう。今の世の中ではすぐに、「あれは俺がやった」、「それは俺があいつにやらせた」という、自己顕示欲のネタバレの世界であるから、こういう黒子に徹する人物の養成自体が困難だろうと思う。
この国家機密に関しては、なんとなく、日米での沖縄返還交渉時の佐藤栄作の密使を務めた若泉敬を思い出した。
 
追記2.その後、中西進先生は「(元号考案者は)私ではありませんよ」とい言いながら、並み居るマスコミミニコミをけむに巻いて、あちこちで『令和』の意味を解説して楽しんでおられる。これぞ真の風流人ですね。
   
追記3.「文芸春秋」今月特集号のなかで、中西進先生は、元号「令和」の提案者が自分であることを告白してしまっている。むずむずして黙っていることに我慢が出来なかったようだ。国文学を学んでも、なかなか風流に徹した解脱(げだつ)には程遠いんだね。ずっと死ぬまで黙っていれば面白かったのに。






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