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2018-07-27 12:39 | カテゴリ:未分類

  ひえー、すごいことになってますよ!

 

と、同行のカメラマンが大声で叫んだので、何事かと走っていったら、民家の庭の3メートルぐらいの高さの若いケヤキの葉がことごとく奇妙なイボイボを着けていた。こんなに激しい葉の奇形はこれまで見たことがなかった。葉を採取して、イボイボを摘み取って丁寧に小生の武骨な指で引き裂いてみたら、中が空洞で、小さな茶色い虫が3匹ぞろぞろ出てきた。虫の大きさが小生の眼の分解能の限界だったが、同行の某君は、アブラムシの類ですねと言った。
 

  原発事故以来木が幼木のころから強い放射能(ここの空間線量は毎時8.5μSv)を浴び続けているので、次第に抵抗力が弱ってきてこんな寄生虫がはびこるのかと想像した。
 

  帰って、ネットで調べたら、これは「ケヤキフシアブラムシ」ということで、たくさんの画像が出てきた。

https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&q=%E3%82%B1%E3%83%A4%E3%82%AD+%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B7&chips=q:%E3%82%B1%E3%83%A4%E3%82%AD+%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B7,online_chips:%E3%83%95%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B7&sa=X&ved=0ahUKEwjny9yX9-jbAhWCdd4KHRSYC8wQ4lYIMSgL&biw=1726&bih=860&dpr=1#imgrc=eGYDsrB5hmFMzM:&spf= 
   
  このコブは葉とほぼ同等の放射能を含んでいた(表1)。現地でこのアブラムシのみを大量に採取して放射能を測定することはとても時間がかかることなので、断念した。このアブラムシは放射能汚染した葉が唯一の食材と思われるので、葉と同じ程度の濃度の放射能を含んでいると思われる。

 

 
スライド1 
図1.全身がケヤキアブラムシに感染したケヤキと虫こぶ
 
 
 
スライド2 
 図2.上図部分拡大
 
 
 
 
スライド3 
 図3.上図部分拡大
 
 
 
 
スライド4
 図4.虫こぶを採取して手で割ってみると
  
 
スライド5 
図5.虫こぶの中からアブラムシが3-4匹出てきた 
 
 
スライド6 
  図6.A4紙の上を這いまわるアブラムシ(全長0.5mm)
 
  
  
 

図1 ケヤキアブラムシの虫こぶの放射能
ケヤキアブラムシの虫こぶjpeg 

  樹木は「放射線でヒリヒリ痛いです」とか、「もう耐えられません」とか、ものを言わないので、人間が感情移入して、樹木の身になって、彼らの表現型(形態変化や、落葉や、感染症や枯死など)を観察察知する必要があるのだが。いつまでたっても童話の”聞き耳頭巾”になれないのが、もどかしい。
    

  

(森敏)
秘密

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