2008-08-18 05:44 | カテゴリ:未分類

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  見事に充実した種なし葡萄の房

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ひとつの房をへたから先端まで5つに区分して

糖度を測定した。この写真では時計回りに。

                    

                   

種なしブドウの糖度分布

 

   知人からブドウが送られてきた。粒がびっしりとついている外形があまりに美しいので、2房を選んで糖度を測ってみた。

 

糖度が高い房では (全平均20.2%

ヘタ 20.6

19.4

19.5

20.1

先端 20.7

 

この房の粒の大小で糖度を比較すると

大粒 19.1

中粒 20.5

小粒 22.6

極小(未熟)19.5

 

糖度が低い房 では(全平均 18.4%)

ヘタ 17.9

17.7

18.3

18.8

先端 18.9

 

   あまり法則性が得られなかったが、よく熟したブドウは、房の先端の方が、糖度が高い。同じ房の中でも大きな玉よりも小さな玉の方が糖度が高い、同じ箱に詰められた房でも1%ぐらいの糖度の差がある、ということだろうか。

 

   40年ほど前に山梨県で、種なしブドウの調査をしたときには、房のヘタの方の粒が太陽が良く当たって、糖度が高いのだ、と現地で教えられたが、現今のブドウはそうでもないらしい。房の下の方から銀紙などで太陽光を反射して当てたりしているところもあるので、却って房の先端の粒も糖度が高くなる場合があるのかもしれない。

送られてきたブドウの房はびっしりと玉が着いているので、開花期の「花振るい」がほとんど無かったことを示している。また全く種子が認められなかったので、高いジベレリン処理技術であることを示している。

 

(森敏)

以下用語解説です。

花振るい: 花は咲いたもののその後結実をしないこと。

ジベレリン処理: 種なしブドウを作るためには、植物ホルモンであるジベレリンの100 ppm 溶液に葡萄の房全体をつけるという処理を行う。このジベレリンは東大農芸化学科の故藪田禎治郎教授らの発見で、文化勲章を受章している。

 

秘密

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