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2018-09-20 11:38 | カテゴリ:未分類
以下に、コンフリーの放射線像を示します。

  
  最初のものは2017年の浪江町日深堀地区での道端のものです。
      
図2と図3は実験に使ったカセットが手袋で汚染していたので、その指の汚染像が写っていますが、
       
それは無視してください。
               
よく見ると、蕾状の新芽が比較的強く汚染していることがわかります。
   
ごくわずかに外部汚染が認められますが、
         
放射性セシウムが根から吸収されて、各組織に移行していることがわかります。

    
 
スライド4 
図1。 道端のコンフリー 
 
 
スライド5 
図2 上記道端のコンフリーの放射線像 
 
スライド6 
図3.図1のネガテイブ画像 
  
    
   
表1 コンフリーの放射能
 
スライド7 
      
  
      

  以下の放射線像(図5、図6)は2018年のもので、除染した小丸地区の民家の庭先に生えていた
    
コンフリー(図4)のものです。
      
ここの住宅の主は時々避難住宅から帰ってきているとのことです。
                    
よく見ると葉の主脈に沿って根からの放射性セシウムが移行していますが、ところどころに、
                   
葉の表面には微細な放射能の斑点が付着しているように見られます。
                     
まだどこかから飛んできた放射能による二次汚染だと思われます。
     
除染して放射能値は低くなっていますが、まだ確実に内部被ばくあるということです。

           
      
 

 
 
スライド1 
図4 民家の庭先のコンフリーを失敬してきた。 
 
 
スライド2 
図5.図4の放射線像 
 
 
スライド3 

図6.図5のネガテイブ画像。
放射能値は Cs-134: 50.9(Bq/kg乾物重), Cs-137: 485(Bq/kg乾物重) でした。


   

 
    

(森敏)



2018-09-15 14:58 | カテゴリ:未分類

           旧軽井沢の通りにはハチミツを売っている店が何軒かあるが、その一軒の店先には、天気のいい日には、店先に机を出して、そぞろ道行く観光客に、ハチミツの効用を説いているおじさんがいる。店の両脇には、ご自身が胸元や首から顔面にかけてミツバチにたかられて笑っている写真と、全身を覆ってハチにたかられている等身大の満足そうな写真が立てかけられている。この写真は東京でもハチミツ屋でよく見かける写真である。ここにいるのは当のご本人というわけである。
      
はちのおじさんjpeg

  
     

  ハチミツにはどんな直接的な効用があるのか、傍でお客さんとの会話を聞いていると、「目がよく見えるようになる」とか、「アレルギーが治る」とか言っている。

 

小生はその日は軽井沢で野生のキノコを採取するために、家を出て東京駅に着いた時から、目がザラザラして、まぶしい上にメガネの度があわないような気がしていた。花粉症なのか、白内障が進行しているのかとずっと気になっていた。そこでハチおじさんに冷やかしに、話しかけてみた。すると、

 

「このハチミツの希釈液を眼球にあんたの指で直接刷り込むと、向こうに見える白い看板のカカオという文字の左の少し小さな文字まで見えるようになるよ」というので、自分の指で眼球に刷り込んでみて、看板を眺めてみたが、その小さな文字はボケて判読できない。「それはあんたが警戒してきちんと液を眼球に刷り込んでいないからですよ、顔を上げてごらん、私が液を差してあげるから」というのでなすがままにして、液を両目にスポイトで垂らしてもらった。遠くの例の看板を見たのだが、やはりよくは見えなかった。しかし傍には暗示にかかっているのか「アーよく見えるワ!」という若い主婦もいた(このご婦人は詳しく子供のアレルギーを訴えて、本当にハチミツが効くのか何度もそのためのハチミツの処方箋を聞きたがっていた)。

 

天然ハチミツの中にはボツリヌス菌がいて「加熱殺菌していないので、その毒素がわずかに含まれている可能性があるので、歳児未満の幼児には与えないでください」とほとんどのハチミツには注意書きがされている。だからボツリヌス毒がわずかに含まれていて、それが「瞳孔の拡散作用」があるのだろうと小生は想像した。小生には直ちには効かなかったが、5分後ぐらいには、なぜか目のざらざら感が少なくなったような気がした。この日は何回も目薬を差していて効果があまり感じられなかったのだが。ここのハチミツは、ゆるい「抗花粉アレルギー効果」があるのかもしれない。

   

その時小生がかけていたメガネは遠視用の紫外線カットで太陽光線の強さによって遮がかかるものなのだが、安価なプラスチック製で、作ってから半年で、早くも、コーテイング剤が薄くなってきたのか、埃が付きやすく、一日に何回も眼鏡拭きで拭いている。その日はあまりにまぶしいので、眼鏡のレンズをあれこれと透かして反射を確認してみたら、こまかな0.2mmぐらいの斑点が左右のレンズの凸側に十数個もついていることが分かった。いくらごしごしこすっても眼鏡拭きでは取れない。アルコールタオルでも取れない。ついにコーテイング剤がはがれてきたのかな? それにしてもぶつぶつが同じような大きさではがれるものだろうか? かなり気持ちが悪い模様だ。

 

何かの花粉なのかもしれない。花粉が目に入ったのと、眼鏡が吸着した花粉で乱反射していたのとで、せっかくのハチおじさん提供によるハチミツ水効果がこのメガネのせいで出なかったのかもしれない。

 

東京に帰ってきて何回か眼鏡をかけるたびに眼鏡拭きで拭いていたらなぜかレンズは透明になった。花粉の成分が眼鏡レンズに均一に刷り込まれてしまったのかもしれない。
 
  この店では試食して普通のものと少し味が異なった色が褐色の「百花ハチミツ」というのを買った。
        
(森敏)
    
はちおじさんjpeg   

  ハチおじさんと筆者 ハチ蜜とお酢の混合希釈液をお客さんたちに提供している
 
 


2018-09-09 18:58 | カテゴリ:未分類

         北海道胆振東部地震の厚真町の震度7の人的物的被害は壮絶だ。しかし、地質学的に見事な総がかり的な山並みの上空からの地滑りをテレビ見ていて、
  
いぶり地震山肌jpeg 
   激しくあちこちが崩落した山肌(NHKテレビから)


かつてじっくりと拝読したことがある故山田忍教授(帯広畜産大学)の

「火山性地土性調査法と北海道に於ける火山性土壤」

という論文を思い出した。文献検索して出てきたこの表題は、山田先生の北大での博士論文だが、小生が読んだのは確か養賢堂の「農業及び園芸」誌の総説だったと思う。(残念ながら検索してもすぐには出てこない)。
          
      この山田教室の門下生であった研究室(故三井進午教授:植物栄養肥料学研究室)の先輩の某氏は、博士課程からは東大に来たのだが、卒論生や修士課程のときには帯広畜産大学で山田忍先生に引き連れられて、北海道の全域の土性をくまなく調査させられたということであった。そのやり方はまさに「足で稼ぐ」体力勝負もので、あちこちで2メートル以上の穴を掘ったり、断崖の土壌断面を詳細に観察して、この白い堆積層は樽前山が何年に噴火した火山灰のものだとか、この褐色の堆積層は有珠岳が何年に噴火した火山灰のものだとか、という同定のしかたであったとのことである。このようにして北海道全域の火山灰土(テフラ)の分布の立体画像を楕円状に表示した図であったと記憶している。まさに古典的な手書きのアナログな土壌分布図である。いまその図を見れば北海道胆振地方の今回地滑りを起こした上層の火山灰がどこの火山由来のものかが直ちにわかるはずである。
 

      そういうつもりで、また文献検索していたら、北海道大学の土壌学教室の故佐々木清一教授(たぶん山田忍先生のお弟子さん)の総説が出てきた(農業土木学会誌 第46巻1号27-30頁)。以下その論文を参照させてもらう。

           

      以下に示す図-1を見ると、論文からの複写の図があまり分解能が鮮明ではないので、わかりにくいのだが、テフラ(火山放出物)は震央であった胆振地方(図- 2)に遠近の火山群からいろいろの年代に重層的に降り注いでいることがわかる。また以下の表1の左端の行の「胆振」(赤線でアンダーラインの欄)を見るとこの地方では他の地方に比べてダントツの面積で「火山放出物未熟土」「湿性火山放出物未熟土」「黒色火山性土」が大半の面積を占めており、胆振地方の森林の表土がまだ十分に固まっていない比較的新鮮な火山灰土であることがわかる。
      
      これらが、今回未曽有の震度7の激震で、簡単に緩い山の勾配でも胆振地方では地滑りを起こした所以なのだろう。それはこれまで、豪雨による地滑りで説明されたものとは全く異なる。火山礫も含まれる60センチばかりの深さの重層的な火山灰土がゆすられてスギ林も崩壊滑落したという「砂上の楼閣」の原理によるものであろう。
 
 
    
 
北海道テフラの分布jpeg 
  
 
スライド2 
     図-2 星印は今回の北海道胆振東部地震の震源地。茶色から黄色の層が震度が高かったことを意味する激震地域。(図-1と比較のこと)  
      
 
 テフラの成分jpeg 

 

  

(森敏)

追記1.山田忍先生は昭和30年に日本農学賞を授賞されている。この研究は北海道火山灰土壌研究の原点ともいうべきものである。
            
              

 追記2.小生がここで紹介した土壌調査の手法はペドロジストの常套手段で別に珍しい手法ではない。日本のペドロジスト(土壌分類学者とでも訳すべきか)は実に土壌断面を眺めていろいろと想像をたくましくするのが大好きで、現地で一つの土壌断面を眺めながら何時間でも彼らは議論をし続けることができる。研究者によっては深入りして想像をたくましくして哲学者のような蘊蓄を語る人もいる。明治以来の長きにわたって、農水省の指導によって、地道に日本の全国の土壌マップは作成されて来ている。それらは、農作物の作付けに肥沃な土壌だろうか、災害時に強靭な土壌だろうか、などなどいろいろな側面で役に立っている。小生も大学院生の頃茨城県石岡地区を1週間にわたって土壌調査の指導を受けたことがある。その時、地質年代の太古の造山運動や火山の噴火から恐竜の時代などと空想をたくましくして、現在の土壌断面を解釈しなければならないと、今は亡き橋元秀教茨城県農業試験場土壌肥料部長に教訓されたことを強烈に覚えている。(宮澤賢治も関豊太郎教授と一緒に岩手県を土壌調査させられていることは、以前にもこのブログでのべたことがある。 )
             
    その意味において、テレビで放映解説された北海道は地質年代的には東西から2つの島が合体してできたもので、その二つの境界に「胆振」があるので(図2)、その上の土質は両方の島から流れ込んできた岩石や土壌などの比較的浅い堆積物なのでので、東西からの「ずれ」が起こる直下型地震も起こりやすいだろう、という説は、きわめて説得力があった(図3)。
 
スライド1 
図3.北海道の地質年代的なできかた。(NHKテレビから)

 

   

昭和30年日本農学賞火山性地土性調査法と北海道における火山性土壌山田  忍
2018-09-03 20:58 | カテゴリ:未分類
 

      双葉町の双葉高等学校近辺を調査していたら、道路わきの溝の民家の石垣の割れ目に、ひょろひょろとしたカタバミと思われる花が群生した箇所が数か所あった。これらは一年生なので、しかも石垣の割れ目に生えていたので、どれだけ放射能があるのか心もとなかったのだが試みに採取してきた。
 
       
花(蕾)と茎が、葉よりも放射性セシウム汚染していることがわかる(図2、図3、表1)。画像としては図2のポジテイブ画像が鮮明である。
     
スライド3 
  
 図1 水辺で徒長したカタバミ(花はほとんどが蕾である)
         
スライド1 
 
 図2.図1のオートラジオグラフ
       
スライド2 
 
 図3 図2のネガテイブ画像

 
 

 
表1 カタバミの放射能 
カタバミjpeg  
 
 (森敏)
 
 

2018-08-27 08:20 | カテゴリ:未分類
ホオ(朴)の枯れ葉で一面がおおわれている道路の斜面があった。よくみると葉の裏面がナメクジか何かの虫に食われている。こういう葉はどのようなイメージで放射能が撮像されるか興味があったので、数枚大事に拾ってきてオートラジオグラフを撮った。

強く汚染されている部位は(図2、図3)、風雨で舞い上がった土ほこりや、ナメクジなど葉の上をはい回る小動物や昆虫やカビなど体に着けて持ち込んだ粘土や有機物ではないだろうか。

表皮をかじられた部分は、よく見れば、確かに薄く感光している(図2)。

どの部位よりも中心の葉脈の放射能が高いのは(図2、図3、表1)木の内部から転流して来た放射能であることがわかる。
 
 
スライド1 
図1  ホオの落ち葉 
 
 
スライド3 
 図2.図1のポジテイブオートラジオグラフ像
 
 
 
 
スライド2 
図3.図1のネガテイブオートラジオグラフ像
 
 
 
 
 
 
 表1 ホオ(朴)の樹の落ち葉の放射能:図1に向かって対応
ホウノ葉の放射能jpeg 
 
 
 
 
 
(森敏)
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