2017-09-28 06:35 | カテゴリ:未分類

 (語る。人生の贈り物)浅田次郎:7 あの一冊、逃していまだに後悔
2017926日 0500分 朝日新聞

■作家・浅田次郎

 やっぱり大学に行けば良かったと思う。知識って、自己流だと体系づけられてないから、回り道なんだよ。ちゃんとした先生について4年間やっていたら違ってただろうなと、すごく思うね。

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(森敏)
付記:作家の浅田次郎が珍しく人生を後悔している。一連の連載の回顧録の前後を小生流に勝手に解釈すると以下のごとくかと思われる。

  浅田氏は高校卒業後、大学に行かずに、自衛隊に入って訓練を受けたのはよかったのだが、また、そういう肉体労働が実にマニアックな自分には向いていたのだが、自衛隊はあまりに居心地が良すぎて、のめりこみそうになったので、これではいかんと、自分から一念発起して、自衛隊をやめて、アパレル業界に入りながら、小説を書き始めた。そうしたら、自分には一般教養が大いに貧困なことに気が付いて、やはり若いときは大学に行って、専門分野をきちんと大先生について勉強して「学問というものが体系的にできていることにもっと早く気が付いていたら、その後の文筆家として回り道をしなくてもよかったのに、と言っている。
    
  しかし、私見では、浅田氏は大学に行かなかったからこそ、彼自身による我流の体系的な方法論を編み出して、流行作家として成長していったのではないのだろうか?
           
  実は、先日NHK で『あの人に会いたい』 物理学者 湯川秀樹 1907-1981 
という番組があった。
    
  その中で、若くして中間子論を発表してノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士は、京都大学物理学科に在学中の、自分の勉強の仕方は 
『どちらかといえば 独学流であって、さらにいえば我流です。我流的な傾向が非常に強いと思います。』
と述べている。
  
  真に個性的でポテンシャルの高い人は、我流で独自の方法論を編み出してこそ、何人もかなわない「独創」を行うのである。なまじ大学でその道の学問の大御所の体系的指導を受けると、えてして強烈な個性をつぶされかねないので、実は要注意なのだ。
            
湯川秀樹jpeg 
晩年の湯川秀樹博士へのNHKインタビュー

秘密

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