2018-06-10 11:50 | カテゴリ:未分類

   この間の報道ではシンガポールでの米朝首脳会談に関して、トランプは「最初の1分間で相手を見抜けるので、そこでどうするか直ちに判断する」というようなことが報道されている。

 

1分間は大げさだが、5分間で人物を見抜けなければ、名デイーラーとは言えないだろう。世界がかたずをのんで見守る一大イベントだ。

 

トランプはこの会談に前のめりに大いに乗り気だ。しかし核兵器廃絶に関して過去に3回も裏切られたアメリカや韓国の歴代大統領の轍を踏まないためには、よほどのしたたかなデイールが必要だ。ノーベル賞狙いで変な妥協工作をしたらトランプは転ぶだろう。

     

  朝鮮半島問題ではすでに金大中がノーベル平和賞を受賞している。しかしそれはその後の世界平和への成功例とは決して言えない。だから朝鮮半島問題で二度もノーベル平和賞を発行するほどノーベル委員会も頓馬ではないだろう。トランプにはこの際、私的邪念を捨てて、崇高に事に当たってもらいたい。

      

  金大中のノーベル平和賞受賞に関しては、過去に以下の例が暴露されている。(以下Wikipediaより引用)

「:::::

金大中大統領は:::::朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対しては「太陽政策」と称される緊張緩和政策を志向した。20006月に朝鮮民主主義人民共和国の首都平壌で金正日国防委員長との南北首脳会談が実現し、6.15南北共同宣を締結した。南北首脳会談などが評価されて、ノーベル平和賞を受賞した。これは現時点で韓国人唯一のノーベル賞受賞である。ただ、太陽政策は、当時北朝鮮にいた脱北者からみても、困窮して崩壊直前とされていた北朝鮮を救って継続させた上に、核実験の成功や核兵器保有に繋がったため批判がある。

:::::::

201112月、金大中政権が発足当時からノーベル平和賞受賞のために組織的な「工作」を行っていたことや、北朝鮮に5億ドルを不法送金した内幕、安全企画部による盗聴などをメディアに次々と暴露した元国家情報院職員がアメリカへの政治亡命が認められた。この元職員は機密漏洩の容疑で国家情報院より告発されている。:::::::::

 
 
(森敏)

追記1:トランプはカナダから大西洋経由、ギリシャ空軍基地でのトランジット、の西回りでシンガポールに着いた。が、明らかに時差ボケで不機嫌な様相だ。頭がまだ寝ているだろう。これからの時差調整が大変だ。高齢者は時差調整が容易ではない。ボケた頭ではよいデイールができない。懸念材料だ。(6月11日午前10時記)
 
追記2:本日6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談では「北朝鮮の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」に関しては詰めが甘すぎて話にならない。今後に先送りしたのだろうが、非核化のプロセスを早急に詰めないと、内外の世論にトランプは追い詰められるだろう。ノーベル賞なんてありえない。
 
追記3:トランプが米朝首脳会談の後の記者会見で、何度も
米韓共同軍事演習は金の無駄遣いだからいずれやめたい」と断言していたのには、少し感銘した。これには日米の軍拡複合体はあわてただろう。経済合理主義の面目躍如だ。それでいて日本に対しては日頃から「どんどん武器を購入してくれ」とわめいているのが気にくわないが。
 
追記4:以下のように米韓軍事演習を中止すると報道されている(6月15日午前11時)。早朝にネットで流れた別の報道筋では、トランプは「米韓軍事演習を永久に廃止する」と報じられている。事態の急展開に日本の防衛産業とつるんだ人物達(政界、財界、官僚、学者などの軍拡複合体)が、不安に襲われて、なんやかんやと何くそをつけて、慌てふためいている。彼らは憂国の士ぶっているが結局のところ戦争産業で金儲けがしたいだけである。
トランプはアメリカファーストで「国家予算の無駄使いをしたくない」「アメリカの兵士を殺したくない。帰国させたい」という実にシンプルな論理である。
結局外交で首脳同士の信頼関係を構築することが一番安上がりの防衛であるということを、今のトランプは地で行って証明しているのである。
トランプのの任期中の2年間は朝鮮半島が平和であることを期待したい。

8月の米韓軍事演習中止と米報道 トランプ氏意向受け

園田耕司、益満雄一郎=ソウル、鬼原民幸

20186150805

 

トランプ米大統領が北朝鮮との非核化交渉中は米韓合同軍事演習を中止するとの意向を示唆したことを受け、米政府は8月に予定されていた定例の米韓演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」の中止を近く発表する方針を決めた。米CNNが14日、複数の政権幹部の話として伝えた。

 トランプ氏は12日の米朝首脳会談後の記者会見で、米韓合同軍事演習を「戦争ゲーム」と呼び、北朝鮮との非核化交渉が続いている間は「我々は『戦争ゲーム』をやめるつもりだ」と語っていた。

 米国防総省の報道担当者は朝日新聞の取材に、「国防総省は大統領の意向に沿うオプションを提供するためにホワイトハウスと連携して取り組む」と答えた。::::

追記5:以下は日経新聞(6月15日9時57分)の記事です。
 
:::::::ハリス氏は14日の上院外交委員会の公聴会で、北朝鮮情勢について「首脳会談後に状況が劇的に変わった」と指摘した。ハリス氏は米韓演習を継続する重要性を主張してきたが、北朝鮮の非核化への行動を対話を通じて促すため「大規模な軍事演習は一時中止すべきだ」と訴えた。:::::

 

2018-05-28 13:32 | カテゴリ:未分類

トランプ大統領のツイッター・デイール外交は、世界の外交官の従来の慎重すぎる掟(おきて)を次々と無視していくので、小生も株の売買をやっているつもりで、トランプの外交を予測してみよう。
    

トランプは徹底的なスタンドプレイヤーなので、自分が先手必勝で日の目を浴びること(株価を吊り上げること)にこの上もなく快感を覚える人物と見た。以下小生が予測する勝手なトランプの胸の内です。
          

(トランプ:)「朝鮮半島の非核化は別にオレの大統領選のときのスローガンではなかったし、全く意識の外だった。しかし金正恩が執拗に長距離弾道ミサイルを打ち上げたり、地下核実験をしたりして「ぼくのほうを向いてよ!」と挑発してくるので、うるさくて仕方がない。仕方がないので相手になってやるが、朝鮮半島問題にかかわると米韓軍事演習や空母派遣など時間と金を使うので何か見返りがなければ面白くないぞ。

「大陸間核弾道ミサイル開発」を北朝鮮に廃絶させる件はアメリカの世論がうるさいから、これは一歩も譲れないが、もともとそんなに脅威ではない。日本や韓国には脅威だろうが。それよりも朝鮮戦争以来あまりにも長く続いている朝鮮半島38度線上板門店で南朝鮮・北朝鮮・中国・アメリカとの間で締結された「休戦協定」の廃止、すなわち「終戦宣言」の締結はどうだろう? サインするだけで一番安い取り決めということになるではないだろうか? 後のややこしい実務はがたがた言うだろうがそれこそ官僚に任せればいいのだ。大統領はさいごには「決断」「実行」することが重要だ。これが実現すれば歴代のアメリカ大統領が成就できなかった魅力的な歴史的な業績になるだろう。そうだ、さらにその向こうに「米・朝友好条約」の締結が視野に入ってくるではないか。かつてのニクソン大統領だって日本や韓国の頭越しに電撃的な「米中友好条約」を結んで歴史に名を残したではないか。アメリカのマスコミは俺のことを歴代最低の大統領と侮辱し続けているが、世界があっと驚くだろう。日本の事なんか知るか。朝鮮半島の危険が去るので、当面どんどん株価が吊り上がるだろう」 
             

  かくて日本は取り残されて、またしても臍(ほぞ)を噛むことになるかもしれない。日朝交渉が再開されれば、日本は多額の賠償金をアメリカのプレッシャーで北朝鮮に未だ支払われていない第2次世界大戦の賠償金を支払うことになるだろう。アメリカは自国の余剰農産物食糧援助を大々的に行うだろう。日本の敗戦直後のわれわれの学校給食世代が受けたMSA援助というやつである。日本政府に農産物を10年以上にわたって買わせて北朝鮮にそれを供給することになるのではないか。疲弊しきった北朝鮮農業が自力で食糧自給に立ち直るためには10年以上はかかるだろう。
       
  さて、この予測のどこまで進行するか、ここ2週間の極東のダイナミズムが実に見ものである。    
   
         

                    

(森敏)
付記:このブログの過去のどこかで述べたことがあるが、小生の義兄は日朝交渉の初代の日本側の全権大使であった。しかし大韓航空機爆破事件が起こって、その実行犯の女性(キムヨンヒ)が、北朝鮮により拉致された日本人田口八重子から日本語教育を受けていたという問題が、交渉の途中で急浮上してきて、日朝交渉は破綻した。外務省のエースとして送り込まれたのに義兄としては痛恨の出来事であったようだ。だから「休戦協定」がトランプによって急きょ「平和協定」に置き換われば、現在高齢入院中の義兄も大いに気持ちが救われることだろうと思う。
         
小生の生まれはピョンヤンから60キロぐらい離れた城津(じょうしん)というところなんだそうだ。父は京都大学電気学科を卒業後、満州や朝鮮半島で電気技師として水力発電所建設に従事していたということである。
 
追記1:「朝鮮半島は2000年の間に中国から500回も侵略されたが、日本からは3回の侵略に過ぎない。だから北朝鮮の人は中国という国を絶対信用していない」と在日朝鮮人から何回も聞かされたことがある。だから今回キムジョンウンが習近平に2回も頭を下げに(命乞いに)いったのには、北朝鮮一流のやむを得ない事情があってのことである。とにかくトランプという男は「アメリカ・ファースト」の旗を振りまわして、平気で長年の努力で積み上げてきた国家間の約束事を一方的にかなぐり捨てるので、油断がならない。シンガポールで朝鮮半島の「休戦協定の終結」を宣言しても、またすぐ屁理屈をつけてそれを破棄して、ピョンヤンを空爆してくるかもしれない。そんなことをさせないために中国の後ろ盾がどうしてもほしかったわけである。
本日(5月31日)は金正恩はロシアのラブロフ外相とも交渉しているようである。ロシアのプーチンの後ろだてもあれば万全だろう。首脳会談前に米・北間での事務方の詰めがあって、信頼関係が相当確保されていないとキムジョンウンは怖くてトランプに会いにわざわざ5時間もかけておんぼろ飛行機でシンガポールにまで行けないだろう。シンガポールでの首脳会談がもし決裂したら、シンガポールからピョンヤンへの帰りの飛行機で、国籍不明のロケット弾で撃墜される恐れさえある。
一方アメリカからシンガポールにわざわざトランプが出かけるにせよ、帰るにせよ国籍不明のロケット弾で大統領専用機が撃墜される恐れなきにしもあらずである。だから空母ドナルドレーガンが昨日佐世保から南シナ海に向けて出港し、沖縄からもオスプレイ(海兵隊)が飛び立った。大統領機の護衛のためだろう。
        
追記2:速戦即決が身上の株の相場師のトランプにとっては、下記の記事にあるように、米朝首脳会談を何回もやらされるのは、我慢がならないだろう。金英哲が携えてきた金正恩からの親書を見せられて、トランプが我慢して首脳会談を即決するかどうか? 本日(6月1日)のワシントンでの展開が見ものだ。
        

 
追記3: 本日(6月2日)トランプがついに米朝首脳会談を決意した。しかし北朝鮮への制裁解除までしか言及していない。キムジョンウンからの書簡の内容は明らかにされていないが、株屋さんらしく「これは世界を揺るがすチャンス」と見て即決したようだ。やはり、北朝鮮の経済振興のためにはお金は日本や韓国が調達しろ!と。それだけは明言している。日本は形無しだ。
               

トランプ大統領 米朝首脳会談6月12日シンガポールで開催へ

アメリカのトランプ大統領は北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との史上初となる米朝首脳会談を当初の予定どおり、今月12日にシンガポールで開催すると発表しました。トランプ大統領は1日、ホワイトハウスで北朝鮮のキム・ヨンチョル朝鮮労働党副委員長と面会し、キム・ジョンウン委員長からの書簡を受け取ったあと、記者団に対し、史上初となる米朝首脳会談を当初の予定どおり、今月12日にシンガポールで開催すると明らかにしました。

そのうえで、トランプ大統領は「キム委員長は非核化に取り組む決意だと思う。首脳会談はお互いを知る機会になるだろう。会談はプロセスの始まりになる。成功するだろう」と述べました。

ただ、「会談で何かに署名するようなことはないだろう」とも述べて、12日の首脳会談で、合意文書の署名には至らない可能性を示唆し、首脳会談は1回にとどまらず、複数回にわたることもあり得るという考えを示しました。

また、トランプ大統領は、キム副委員長とは制裁や朝鮮戦争の終結をめぐっても意見を交わしたと明らかにし、「いい面会だった」と評価しました。

そして「もう最大限の圧力という言葉は使いたくない。対話が破綻するまで新たな制裁はかけない。北朝鮮が非核化に応じないかぎり、制裁は解除しないが、解除できる日が来ることを楽しみにしている」と述べました。

さらにトランプ大統領は、キム委員長が権力の座にとどまったままでも北朝鮮の変革は可能だとしたうえで、「日本や韓国、中国が助けてくれるだろう。アメリカは多くの金は使わない」と述べ、将来的には北朝鮮の発展のために、日本や韓国などが支援することになるという考えを示しました。



 

 

 


2018-05-23 14:06 | カテゴリ:未分類

        北朝鮮が豊渓里の核実験施設閉鎖セレモニー取材のための、外国からのマスメデイア視察団に、最初から日本記人記者を締め出したり、直前になって韓国人記者を除いたり、かと思うと本日(523日)は一転して韓国人記者の入国を許可したという、特有のネチネチした嫌がらせをしている。(記事参照 )
     

今回の核実験施設に「放射線線量計を持ち込まないで視察しろ」ということも全く理解できない。放射能漏れはないから機器なんか必要ない、安心しろといったって、科学者ならだれも信じないだろう。「見えないものは見るな」というに等しい。

      

今回現地入りしたメデイアが、核の報道に関して最も必要な「放射線量」という定量的な数値を抜きにして、「地下核実験坑道入り口爆破」の映像のみで定性的な報道することは,核に関してはまさに片手落ちだ。核実験によって現在残存放射線量がどのくらいあるのか、これまでに飛散した放射能で土壌がどれくらい汚染しているのか、などはマスメデイアが伝えなければならない常識だろう。それによって北朝鮮の核開発の過去・現在のいろいろのことが見えてくるはずだからである。

       

北朝鮮はマスメデイアの核に関する素人集団ではなく、最初からIAEA(国際原子力機構)の専門家集団に坑道入り口爆破セレモニーに参加させて、堂々と核査察させればいいのだ。やることが姑息にすぎる。それこそが国際的な信頼を得る絶好の機会だろうに。
                
      ちなみに現在のIAEAの事務局長は日本人の天野之弥氏である。(記事参照)

        
     

 

北朝鮮、韓国記者団取材受け入れ 核実験場廃棄、24日以降か

2018523 1225

 

 【ソウル、北京共同】韓国統一省は23日、北朝鮮が同日、北東部豊渓里の核実験場廃棄を巡り、韓国記者団による取材を認める方針を示したと明らかにした。北朝鮮は気象条件を考慮して23~25日の間に廃棄の式典を行うとしているが、豊渓里までの移動時間なども考慮すると、式典は24日以降になる公算が大きい。

 北朝鮮は当初、米英中ロ4カ国と韓国のメディアに式典を公開するとしていたが、22日まで韓国記者団の名簿受け取りを拒んでいた。態度を一転させた理由は不明。米英中ロの記者らは22日、プレスセンターが設置された東部元山に到着、待機している。

 
        

IAEA 天野事務局長が3選

毎日新聞2017919 0039(最終更新 919 0047)

 【ウィーン三木幸治】国際原子力機関(IAEA)の年次総会が18日、ウィーンで始まり、天野之弥事務局長(70)の3選が承認された。天野氏は日本メディアの取材に応じ、核実験を繰り返す北朝鮮の対応や、イランがウラン濃縮活動の縮小など主要6カ国と結んだ核合意の履行で「具体的な成果を上げたい」と抱負を述べた。任期は4年。

 天野氏は北朝鮮について「(核開発では)『やる』と言ったことを着実に進めており、世界全体にとって重大な脅威」と指摘。8月に北朝鮮の核活動を監視し、将来の査察に備える専門チームを設置したことを明らかにした。衛星などを利用して最新の状況を分析し、職員の訓練や機材の収集、査察計画の更新を実施。政治的な合意があれば「すぐに査察できるように」準備する考えを示した。

 イランの査察を巡っては、各国の思惑に振り回されず、「中立の立場から客観的な報告を行う」と強調。また100カ国以上が原子力の民生利用を検討していることから、原子力安全や核セキュリティーに引き続き力を入れる方針を示した。

 日本への取り組みとしては、東京電力福島第1原発事故や2020年東京五輪における核テロ対策への貢献に意欲をみせた。

  
        


(森敏)
  

追記1:本日(5月25日)トランプ大統領はシンガポールでの米・朝首脳会談の中止をツイッターでなく正式な文書署名で宣言した。
          
追記2:今回のトランプの怒り「米・朝首脳会談中止」は、科学的に公明正大な手法を用いた外交をしないと、すなわち少しでも疑念を持たれる姑息な手法を用いると、せっかくの努力がパーになるという典型である。地下核爆発実験場での坑道入り口の爆破などでは、アメリカはもともと別にメリットがなかった。この爆破でアメリカに向けて2枚目のカードを切ったつもり(1枚目は米兵3名の釈放)、というのは金正恩の誤解で、これで得をしたのは、中国の習近平である。中・朝国境での核実験で放射能が飛んで来なくなり、地震が起きなくなる可能性が高まったからである。最近、金正恩が2度も訪中して命乞いにいったのには習近平は笑いが止まらないだろう。金正恩がかわいくてしかがないだろう。だから国連決議に反した中朝国境からの物資輸送(いつもの中抜け行動)を活発化させたいだろう。それを承知のトランプは、中国への経済制裁を活発化させている(自動車の輸入関税の大幅25%もの大幅なアップは日本を巻き添えにして、日本にとってはいい迷惑だ。“つれしょん”だ)。あくまでトランプの本音はアメリカ本土にとっての脅威である大陸間弾道核ミサイルシステムの廃棄なのだから。

           

追記3:下記の記事にあるように、今回の米・朝首脳会談中止の引き金を引いた(ペンス副大統領を公然と罵倒した)北の金桂寛外務次官は、慌ててトランプに再考するよう媚を打っているが、彼自身の外交の失策ということで金正恩によってどういう形でか予測できないが、彼の「首が飛ぶ」かもしれない。金正恩はそのような自己否定のうえで米朝首脳会談への仕切り直しをするかもしれない。
   
トランプの即断即決のツイッター・デイ―ル外交には北の外交官(ばかりでなく従来の世界のエリート外交官)が従来得意げにふるまってきた「ねちねち外交」の手法が通じないということを強く認識すべきだろう。何しろ彼の積分的ではなく、きわめて微分的な株式取引の発想には世界中が振り回
れているのだから。

    

金正恩にすれば「世界からの経済制裁で、これ以上朝鮮人民の塗炭の苦しみから解放しなければならない」というのが本音だとは思うが、「キム(金)王朝体制の保証」、をどこかで担保してもらいたい。しかしいまだにその保証がトランプから得られていない」ということなのだろう。

    

小生は下記の記事に示すように、2004年に北朝鮮の農業事情を視察した。そこには強烈な監視社会と、食べられる雑草を求めて土手にビニール袋を持ってはいつくばっている女性の姿があったのである。
         

北朝鮮の壮大なる<飢えに耐える>実験

http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-744.html

       

森敏先生が見た北朝鮮の農業・農村:月刊 現代農業:2005年04月号    
              

北朝鮮外務次官「予想外で非常に遺憾」米国に再考促す

ソウル=武田肇 2018525 0842分 朝日新聞

 北朝鮮金桂寛(キムゲグァン)・第1外務次官は25日、トランプ米大統領が6月12日の米朝首脳会談中止を明らかにしたことについて、「予想外であり、非常に遺憾だ」とする談話を発表した。「我々はいつでもどんな方法でも向き合って問題を解決する用意がある」と強調し、事実上、再考を促している。朝鮮中央通信が伝えた。

 トランプ氏が会談中止を明らかにして以降、北朝鮮の初の公式反応。

 金次官は談話で「我々はトランプ大統領が過去のどの大統領もできなかった英断を下し、首脳の出会いを作るために努力したことを内心、高く評価してきた」と言及。「我々の国務委員長(金正恩〈キムジョンウン〉朝鮮労働党委員長)も準備に向けてあらゆる努力を傾けてきた」と強調した。

 金次官は16日、米国側が求めた非核化の方式に不満を示し「一方的に核放棄だけを強要しようとすれば、来たる朝米首脳会談に応じるか再考するほかない」との談話を発表し、トランプ氏が会談に後ろ向きになる転機となった。(ソウル=武田肇
     
                      
追記4: トランプのデイ―ル外交:大暴落株の翌日の小反発とそっくり 
                  

トランプ大統領「6月12日開催ありうる」
       

アメリカのトランプ大統領は先ほど、中止を表明した米朝首脳会談について「6月12日の開催もありうる」と語った。

また、「北朝鮮がやりたがっている。われわれもやりたい。どうなるか様子を見よう。北朝鮮側と今、話している」と述べた。

金桂官第1外務次官が談話を発表し、「トランプ大統領のこれまでの努力を内心ずっと高く評価してきた」「いつでもどのような方法でも向かい合う」などと表明したことを評価しているものとみられる。(5月26日CNNニュース)
    
    

追記5:昨日(5月26日)、38度線上の板門店での北朝鮮側での迎賓館で、予告なしの突然の2度目の南北首脳会談が持たれた。トランプは一昨日文在寅大統領にも予告せずに6月12日予定の米・朝首脳会談を突然中止にした。つい先日のワシントンでの米・韓首脳会談では文在寅の調整能力を彼本人の面前でこれ以上ないぐらい褒め殺ししていたにもかかわらずだ(トランプは基本的にアジア人を蔑視していると思う)。米朝首脳会談に向けての仲介努力を全く無視された文在寅大統領は、全く形無しの立場に追い込まれた。そこで、急遽金正恩に働きかけて、南北首脳会談を、今度は電撃的に板門店の北側迎賓館で開催して、起死回生の巻き返し(突然中止した米中首脳会談の再開)にかかっているわけである。なかなかの策士ですね(韓国側は金が文に急いで南北会談を働きかけたと言っているが)。トランプも米・朝首脳会談に関しては再考し始めているようで。ここらへんは現在進行形の政治のダイナミズムを感じますね。小生は2004年に板門店を北朝鮮側から訪問したことがあるので、事態の進行をずっと注視しています。

2018-03-10 02:50 | カテゴリ:未分類

浪江町の大柿ダムの周辺は冬枯れでツバキなど以外は灌木の葉が散って枯れていたが、ダム周辺の道路の斜面には、寒さに強いのかリュウノヒゲに似た単子葉の草のみが生えていた(正式な名前は不明: 多分スゲ属)。 斜面は、付近の住民が避難しているので、落ち葉掻きなどに数年間は人の手が入っていないので、10センチぐらいの厚さに落ち葉がふさふさと堆積していたままであった。だからこの草は根を痛めないで割合簡単にずぼっと引き抜くことができた。ほとんどの根は、落ち葉層や腐葉土にあって、まだ粘土層にはあまり到達していないかのごとくであった。

 

絡みついた落ち葉を払って植物を大学に持ち帰った。実験室ではさらにこれ以上は無理というぐらいに丁寧に細かく落ち葉と腐葉土を払い取って、オートラジオグラフを撮像した。 葉の部分は、単子葉植物としては非常に放射能が高かったのだが、根の方はその20倍もの放射能値を示した。

  

落ち葉に絡まった根が雨によって落ち葉から溶け出てくる放射性セシウムと、落ち葉が徐々に微生物分解されて、その微生物が死んで溶けてでてくる放射性セシウムを、根は直接吸収しているのだろう。つまり、この根は落ち葉層や有機物層にトラップされて、まだ粘土層に固着していないでいる根に吸収されやすいセシウムを吸収し続けているものと思われる。
    
  林内でセシウムが循環しているのである。
     
スライド1  
 
スライド2 
 
 
スライド3 
 
 
スライド4 
 
放射能(ななし)jpeg 
 
 表1.根とそれに絡まって取りきれない腐葉土の合量 は 葉のみ の約20倍。

  
  
(森敏)

2018-01-17 08:42 | カテゴリ:未分類
     双葉町で空間線量毎時10.5マイクロシーベルトのコンクリートの道の、地震でできた割れ目に生えていた1メートル離れて隣接する2株から、2本ずつおおまつよいぐさの枝をサンプリングしてきた。
  
    オオマツヨイグサは茎に沿って成長に従って連綿と花を咲かせ、一つの莢の中には2-300個の種子を含んでいる。
   
  これまでの漠然とした経験から、おおまつよいぐさの放射能はそれほど高くないのではないかと、高をくくっていたのだが、今回これを実験室に持ち帰って測ると、図1に示すように、この右の株からの分枝はむちゃくちゃ放射能が高くて驚いた(表1)。種子の放射能も非常に高い。

  コンクリートの割れ目には、コンクリート表面にふりそそいだ原発からのフォールアウトが、その後の雨で流れ込んで、濃縮されたものと思われる。
 
  同じコンクリートの割れ目に1メートル離れて生えている2つの株だが、こんなにもお互いの放射能が桁違いである(図2、図3、表1)。フォールアウトがコンクリートに降り注いだ直後の、雨の表流水の流れた方向によるのだろう。

     
    
     
スライド1 
 図1.おおまつよいぐさの連綿とつづく莢と、そこからこぼれ落ちた種子。左二つと右二つの分枝はそれぞれ別の株からのものです。ガイガーカウンターで右の株二つは440 cpm. セロテープに張り付けた種子は右2つの分枝からこぼれ落ちたものです。
 

 
 
 
 
 
スライド2 
 図2.図1のオートラジオグラフ像。莢ばかりでなく、こぼれ落ちた種子やテープにぎっしり貼り付けた種子も濃厚に放射能汚染していることがわかる。全部内部被ばくである。
 
 

スライド3
 図3.図2のネガテイブ画像 細かい点々も種子。
 
 
 
 
    

 表1.オオマツヨイグサの放射能
スライド1 
     
  
 
 


 (森敏)
付記:上記のオオマツヨイグサのサンプリングは、秋のすでに枯れている時期なので、昨年の浪江町の津島地区でのオオマツヨイグサの写真を以下に示します。ただしこの写真を撮影した付近のオオマツヨイグサはすべて頭頂部が虫にやられてなのか、放射線にやられてなのかわかりませんが、房状に花が凝集して咲いて(帯化?)莢が着いていました。

     
スライド1 
 
   
追記1.図1に「セロテープに張り付けているオオマツヨイグサの種子」の部分の拡大写真が出てきたので、下図に示します。
 
オオマツヨイグサの種子
 
 
 

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