2017-06-28 10:40 | カテゴリ:未分類

       2012年より、映像作家の加賀谷雅道氏と取り組んできた放射線像プロジェクトは、オーストリア リンツ市で1987年より続く国際的なコンペティション Prix Ars Electronica 2017 で、Hybrid Art部門のHonorary Mentions(栄誉賞)を受賞いたしました。これに伴い、今秋97から17日まで同市 OK Centerにて放射線像の展示が決定いたしました。


https://www.aec.at/prix/en/gewinner/

 

Prix Ars Electronicaでは、これまで坂本龍一氏といった個人からWikipediaのような団体まで表彰しています。変わりどころでいえば、明和電機やニコニコ動画も表彰されているのが面白いです。
 
 
以下は Ars Electronica 概要(日本語ホームページからの抜粋)です。

 スライド1

アルスエレクトロニカは常に、新しいことを探求しています。アート、テクノロジー、サイエンス、いずれに限定することなく、すべてをまたがった分野に注目 してきました。現在という時代に対する斬新な、思索に富んだアイデアやデザイン、刺激的なアクティビティ、哲学的な議論、分析的評価…30年間ここオー ストリアのリンツから、アルスエレクトロニカは、常にこの新しい表現領域を追い続けてきました。

 

また、もうひとつの重要キーワードは、「society (社会)」です。アルスエレクトロニカはその芸術的、科学的ミッションを、いつも社会というキーワードとともに考えてきました。結果としてリンツ市は、従来の伝統文化の維持や観光産業の形成プロセスを超え、文化的・芸術的発展をコアコンピタンスにした都市再生のプロトタイプとして、コミュニティデザインのよいモデルとなっています。

     

   

 (森敏)

付記1:
 日本でも国際的な大学間協定で「科学と芸術」などの境界領域での学問の新展開を目指す試みが始まっている。しかし、まだまだ世界の趨勢からは起ち遅れていると言わざるを得ない。世界は「科学・芸術・社会」という総合的な分野での人間活動そのものの独創性(オリジナリテイー)や先駆性(プライオリテイー)や新規性(イノベーション)の評価の時代に突入している。
          
 一見意表を突いたボブ・デイランによるの昨年のノーベル文学賞受賞はその典型だろう。
         
 今回、加賀谷雅道氏は伝統ある アルスエレクトロニカに「放射線像」で応募し見事に受賞した。実に慶賀すべきことと思う。日本では個人でも応募できるこういう総合的な賞の部門がまだない。
    
 様々な学術賞や芸術賞らは、既存の学会や何らかの組織が推薦しなければならないのが大半である。このようなシステムは、賞の選考委員たちにとっては、選考の手間が省ける利点がある。しかしそれゆえに既存の芸術や学問の諸分野のプロフェッショナルな選考委員たちからは、これまで考えたこともない斬新な創作物は見向きもされず、推薦もされず、本評価にかかる前にふるい落とされる可能性が非常に高い。であるから、選考に時間がかかっても、個人でも応募できる賞の設立が若い人に対して強く望まれる。

    
秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/2169-380fe60a