2017-11-11 03:28 | カテゴリ:未分類

  メヒシバは悪条件でも繁殖するたくましい雑草である。オヒシバと比べて根が浅いので容易に引き抜ける(図1)。浪江町の道端で採取したメヒシバを根の土塊をできるかぎり落としてオートラジオグラフを取ると図2、図3となった。放射能を測ると、イネやムギに代表されるようにイネ科は一般的に根から種子へのセシウ放射性セシウムの移行性が低い。つまり種子の比放射能(Bq/kg)がほかの組織よりも低い。ここでは残念ながらいままさに出穂しつつあるメヒシバを採取したものなので、種子ではなく穂しか放射能を測れていない。しかしメヒシバもその例に漏れないと思われる(表1)。
     なお、根にくっついている落ち葉の破片や粘土を全部払い落とすのは至難の技なので、根の測定された放射能値は実際の数倍になっていると思われる(表1)。
 
スライド1 
図1.メヒシバを根から掘り起こしたもの。わずかに土や腐葉土がついているがこの放射能はむちゃくちゃ高い(表1参照)。詳しく見ると大小茎が5本で、5本の穂が出ている。
   
 

スライド2 
図2.図1のオートラジオグラフ この画像からは穂と葉の放射能汚染度の差がわからない。
    根に少しでも土がついていると、いくら土を叩き落としたつもりでも、植物を画用紙に押し葉固定するときに微細な粘土粒子が画用紙に飛び散ってしまう。それが微細な点々として感光している。地上部(葉、茎、穂)の内部被ばくは根から吸収されたセシウムによることがわかる。すべての葉の中心の葉脈(中肋)が濃く感光している。
    
 
スライド3 
 図3.図2のネガテイブ画像

    

表1.メヒシバの放射能
 
イネ科(みどうてい)jpeg 
 
 


  
  

(森敏)

秘密

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