2017-01-21 22:11 | カテゴリ:未分類
以下安倍首相の施政方針演説の教育支援の部分の抜粋です。
相変わらず総花的だが、この部分は素人目には官僚の作文としてはよくかけていると思う。
予算的裏付けがあって実現すれば一歩前進であることは間違いない。


ーーーーーー以下抜粋ーーーーー

(希望出生率一・八)
 一億総活躍の最も根源的な課題は、人口減少問題に立ち向かうこと。五十年後も人口一億人を維持することであります。長年放置されてきた、この課題への挑戦をスタートします。
 「希望出生率一・八」の実現を目指します。
 一人でも多くの若者たちの、結婚や出産の希望を叶えてあげたい。
 所得の低い若者たちには、新婚生活への経済的支援を行います。不妊治療への支援を拡充します。産前産後期間の年金保険料を免除し、出産の負担を軽減します。妊娠から出産、子育てまで、様々な不安の相談に応じる「子育て世代包括支援センター」を、全国に展開してまいります。
 仕事をしながら子育てできる。そういう社会にしなければなりません。
 病児保育の充実など、子ども・子育て支援を強化します。目標を上積みし、平成二十九年度末までに合計で五十万人分の保育の受け皿を整備してまいります。返還免除型の奨学金の拡充、再就職準備金などの支援を行い、九万人の保育士を確保します。「待機児童ゼロ」を必ず実現してまいります。
 大家族による支え合いを応援します。二世帯住宅の建設を支援します。URの賃貸住宅では「近居割」を五%から二十%へと拡大します。新しい住生活基本計画を策定し、三世代の同居や近居に対する支援に本格的に取り組んでまいります。
 子どもたちの未来が、家庭の経済事情によって左右されるようなことがあってはなりません。
 ひとり親家庭への支援を拡充します。所得の低い世帯には児童扶養手当の加算を倍増し、第二子は月一万円、第三子以降は月六千円を支給します。
 幼児教育無償化の実現に一歩一歩進んでまいります。所得の低い世帯については、兄弟姉妹の年齢に関係なく、第二子は半額、第三子以降は無償にします。
 高校生への奨学給付金を拡充します。本年採用する大学進学予定者から、卒業後の所得に応じて返還額が変わる、新たな奨学金制度がスタートします。希望すれば、誰もが、高校にも、専修学校、大学にも進学できる環境を整えます。
 いじめや発達障害など様々な事情で不登校となっている子どもたちも、自信を持って学んでいける環境を整えます。フリースクールの子どもたちへの支援に初めて踏み込みます。子どもたち一人ひとりの個性を大切にする教育再生を進めてまいります。
 日本の未来。それは、子どもたちであります。子どもたちの誰もが、頑張れば、大きな夢を紡いでいくことができる。そうした社会を、皆さん、共に創り上げていこうではありませんか。
 
ーーーーー 
  
付け加えておくと、残念ながら子ども達や青少年に夢をどう与えるかが完全に欠落している。

未来への人材育成のための投資を叫ぶなら、安倍首相は素朴に謙虚にノーベル賞学者ともっと頻繁に交流した方が良いんではないか。これまでの彼の発言からは、「科学とはなんぞや、技術とはなんぞや」を学んだ形跡が全く感じられないからである。
 
話は少しそれるが
今回の施政方針演説では、エネルギー問題、原発再稼働問題から完全に逃げている。今国会の争点にしたくない姿勢がありありだ。 残念ながらマスコミも、彼の隠ぺい戦略に引っかかっている。 原発問題では、安倍首相は、よく勉強した小泉純一郎元首相からも謙虚に学んだ方がいい。小泉の呼びかけに対しては、無視し続けているようだが。



(喜憂)
追記:東京都の小池知事は本日(1月26日)の都の新年度予算案の記者会見で
上記の保育士問題や授業料無償化などで、国に先行して新基軸を打ち出している。7月の都議選に対しての対策でもあるのだが、なかなかはしっこいと思う。
2017-01-15 14:09 | カテゴリ:未分類

男の子がなりたい職業、「学者」2位に急上昇 連続ノーベル賞効果か 第一生命調査

 第一生命保険が6日発表した「大人になったらなりたいもの」のアンケート結果によると、男の子で「学者、博士」が2位となり、前回の8位から大幅に上昇した。第一生命は「日本人のノーベル賞連続受賞の影響があるのではないか」と分析している。

 男の子の1位は7年連続で「サッカー選手」、3位は「警察官、刑事」だった。前回18位の「水泳選手」が8位に浮上した。2016年夏に開かれたリオデジャネイロ五輪で日本人選手が活躍した影響とみられる。

 女の子は「食べ物屋さん」が20年連続の1位となり、人気を維持した。2位は「保育園・幼稚園の先生」、3位は「学校・習い事の先生」と続いた。また「ダンスの先生、ダンサー、バレリーナ」が10位と、09年以来のトップ10入りとなった。

 アンケートは第一生命が1989年から毎年実施しており、今回は16年7~9月に実施。全国の幼児や   小学生ら1100人の回答を集計、分析した。
 
 
 
      このニュースはすべての全国紙に掲載されているようだ。実にノーベル賞の効果は大きいと思う。子供は将来の生活のことなんか考える必要がないから、純粋に「理想の人物像」を具体的にノーベル賞受賞者 やサッカー選手に自らを同化して考えることができるのだろう。
 
  
    自分のことを顧みても、なんと言っても1949年の日本人初の湯川秀樹博士によるノーベル物理学賞受賞の影響は強烈だった。当時小生は満8才で、高知市旭第一小学校から芦屋市宮川小学校に転校したころであった。研究内容などはなんにもわからなかったのだが、世界で賞賛される栄誉みたいなものがまぶしくて仕方がなかった。5年生の時の国語の教科書には湯川スミ夫人によるノーベル賞受賞記念式典のときの印象記が載っていたと強く記憶している。
 

                

その後大学に至るまでや大学に入ってからも湯川の随筆や対談など多くの出版物では、彼の物理の専門書は歯が立たなくても、それ以外はほとんど全部読んだ。特に「創造性」や「独創性」や「直感」に関する彼の哲学的発言には、他の内外のどの科学技術論者よりも最も強く影響を受けたと思う。
    

おかげで、将来何になりたいかなど特に考えることもなく「研究者」以外になりたいと思ったことはない。もちろん「自分が研究者に向いているだろうか」とか「研究者になるためにはどういう生活をしなければならないか」などの点については、在学中や助手になりたての時は真剣に悩んだ。
      

先日から強烈な風邪を引いているのでぼんやりとテレビを見ていたら、昨日の 超絶 凄ワザ! というNHKの番組で、「油が水ですぐ取れるまな板がほしい」という命題を出した小学生が、番組の最後に司会者から「君は将来何になりたいですか?」と問われて「研究者になりたいです」と明言していたのにはいささか感動した。子ども達にも一昔前のロマンチックな科学者像が再現してきはじめたのかもしれない。これは第一生命の調査通りにノーベル賞効果だと思ったことである。
   

  科学への投資は、将来の人材育成への投資でもあることは明らかである。過去20年間にわたって1%シーリングで国立大学の研究予算を減らし続けてどん底に落とし込み、逆に防衛予算を飛躍的に増やし、フィリピン、インドネシァ、ベトナムなどに桁違いの海外援助資金で国家予算をじゃぶじゃぶ散財し続けている安倍政権のやり方は、人材育成の面から国を内部崩壊させつつある。

    
   
      
 
(森敏)
2016-08-16 12:32 | カテゴリ:未分類

日本土壌肥料学会2016年度佐賀大会 公開シンポジウム

「事故から5年―農業環境・農作物・農業経済の変遷と課題―」

 

日 時:2016(平成28)年922日(木)13301640

会 場:佐賀大学本庄キャンパスX会場(教養教育大講義室)

主 催:一般社団法人日本土壌肥料学会、日本学術会議 農学委員会土壌科学分科会、農学委員会・食料科学委員会合同IUSS分科会

趣 旨:

  東京電力福島第一原子力発電所の事故によって福島県を中心とする農業は大きな打撃を受けた。事故から5年が経過し、農業環境において様々な放射性物質の低減化対策が検討され、農産物中濃度は基準値を充分に下回るようになった。本シンポジウムでは、5年間にわたり研究が進められてきた農業環境における低減化対策とその効果、農業環境における放射性物質の現状と将来予測、作物摂取による被ばく線量評価、更には原発事故がもたらした農業経済への波及と回復等についてこれまでに取り組んできた専門家に紹介頂き、土壌肥料学会員に広く周知するとともに、一般市民にも公開・普及する。また、今後の課題や営農再開に向けた取り組みなどについて議論する。

 

次 第:

・座長:中尾 淳(京都府立大学大学院生命環境科学研究科助教)

        塚田祥文(福島大学環境放射能研究所副所長、教授)

13:30 開会あいさつ:

         間藤 徹(日本学術会議連携会員、日本土壌肥料学会会長、京都大学大学院農学研究科教授)

13:35 5年間における放射能汚染対策の概要と成果-農地の復興をめざして-」

信濃卓郎(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業放射線研究センター長)

14:05 「果樹における放射性セシウムの動態-果樹園の回復をめざして-」

佐藤守(福島県農業総合センター果樹研究所栽培科専門員)

14:25 「水田における放射性セシウムの動態とモデル化-安全な稲をつくるために-」

江口定夫(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構物質循環研究領域水質影響評価ユニット長)

14:45 「農耕地土壌における放射性セシウムの動態にかかわる有機物の役割-有機物の意外な効果-」

山口紀子(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構有害化学物質研究領域無機化学物質ユニット上級研究員)

14:55 「森林環境における放射性セシウムの分布と挙動-森林・林業の復興にむけての課題-」

金子真司(国立研究開発法人森林総合研究所立地環境研究領域長)

15:15 「福島県における農作物中放射性セシウムとストロンチウム-90濃度および作物摂取による被ばく線量評価-福島県農作物の現状-」

塚田祥文(福島大学環境放射能研究所副所長、教授)

15:35 「原発事故がもたらした農村農業への影響と5 年間の総括-現地の取り組みと復興のいま-」

小山良太(福島大学経済経営学類国際地域経済専攻教授)

16:05 総合討論:

コメンテーター:万福裕造(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生産体系研究領域バイオマス利用グループ主任研究員)、齋藤雅典(東北大学大学院農学研究科教授)、齋藤 隆(福島県農業総合センター浜地域農業再生研究センター技術研究科主任研究員)、南條正巳*(日本学術会議会員、東北大学大学院農学研究科教授)、木村 武(全国農業協同組合連合会肥料農薬部技術対策課技術主管)

16:40 閉会

 

入場無料

問い合わせ先:佐賀大学農学部 日本土壌肥料学会2016年度佐賀大会運営委員会事務局

                E-mail: jssspn2016@ml.cc.saga-u.ac.jp




  

スライド1
2015-12-25 14:10 | カテゴリ:未分類

     今年はいろいろ不快な年であったが、年末にこれほど不快なニュースはない。「原発は科学では制御できない問題である」ことがはっきりしているにもかかわらず、出世志向のエリート裁判官たちには、放射能の恐ろしさが、からだの感覚や感情では、全くわかっていないということなのだろう。かれらは福島に一度でも訪れたことがあるのだろうか? 今後は裁判官の研修コースに「福島詣で」を必修とすべきだろう。この件もこの国の浅薄な受験エリートが国を危うくする典型だ。

 
      
   

高浜原発、再稼働容認 福井地裁、差し止め決定取り消し
 

朝日デジタル 201512242022

   

関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町、定期検査中)の再稼働をめぐり、福井地裁の林潤裁判長は24日、「安全性に欠けるとはいえない」と判断し、再稼働を即時差し止めた4月の仮処分決定を取り消した。差し止めを求めた住民側は名古屋高裁金沢支部に抗告する方針だが、関電の異議が認められ、差し止めの効力が失われたことで再稼働は現実的になった。

 高浜3、4号機は2月に原子力規制委員会から新規制基準を満たすと認められ、福井県西川一誠知事も今月22日に再稼働への同意を表明。今後の抗告審は長引くとみられ、関電は3号機を来年1月下旬、4号機は2月下旬にそれぞれ再稼働させる見通しだ。

 林裁判長はまず、4月の差し止め決定で樋口英明裁判長(当時)が「緩やかすぎる」と指摘し、安全性が確保されないとした新規制基準の妥当性を検討。最新の科学・技術的知識に基づく地震対策を定め、安全上重要な施設には特に高度な耐震性の確保も求めた内容には合理性があるとした。

 

さらに、電力各社が耐震設計で想定する最大の揺れ(基準地震動)についても、関電の示した数値は詳細な地盤調査などを経て算出され、施設の耐震性にも「相応の余裕」がもたせてあると評価。高浜原発から約100キロ圏内に住む人たち9人が、2005年以降だけで福島第一など全国4原発が基準地震動を超す地震に襲われていると危険性を訴えた主張を退けた。

 ただ、新規制基準の運用に際しては「安全神話に陥らず、常に高いレベルの安全性を目指す努力が求められる」と注文をつけた。

 また林裁判長は、関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働差し止めを求めた住民らの仮処分申請も却下。大飯は規制委が審査中で、再稼働が差し迫った状況にはないと判断した。大飯は昨年5月、樋口裁判長が運転差し止めの判決を出したが関電側が控訴して確定せず、再稼働を進められる状態にある。

 関電は、まず高浜3号機の原子炉に25~29日、核燃料を入れる予定だ。規制委の検査を通れば来年1月下旬に稼働させ、2月下旬に営業運転を始める。火力発電の燃料費が抑えられるとして、来春以降の電気料金の値下げを検討する。

 福島原発事故後にできた新規制基準で再稼働するのは、九州電力川内原発1、2号機に続き3例目になりそうだ。核燃料プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)で、事故後初のプルサーマル発電となる。関電は「安全性が確認された原発の一日も早い再稼働をめざす」という。(小川詩織、太田航)

  

 

  
(森敏)
2015-10-07 23:10 | カテゴリ:未分類

今回の大村智先生のノーベル賞受賞のインパクトは、生物界における土の「微生物」の存在の重要さを、人々に再確認させたことだと思う。学校教育での中でも病原菌の事は取り扱われているが、地球上の生物界には「動物」「植物」「微生物」があることをきちんと教えているところは皆無だろう。小生が農芸化学科に進学して、当時の1年半に渡る学生実験で一番印象的であったのは『微生物実験』であった。坂口謹一郎先生や有馬啓先生によって編集されたといわれる実験書はいまでも実用書として使える。無菌操作、各種の菌の分類と分離同定法、菌の培養法、カップ法による放線菌のペニシリンの力価(りきか)の測定法など3か月を掛けた微生物実験はたなかなか充実していた。

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以下大村語録です。

ヒトのマネをするとその人をこえることは絶対あり得ない」(科学新聞10月6日号)
 

「自分の能力が人より劣っているとは思わなかったです。普通東大を出れば、大学院に行って5年も経てばドクターを取る。私は5年もかかってマスター(さらに5年後に薬学博士、7年後に理学博士)。この遅れを取り戻そうという気持ちはいまだにありますよ。::::::33歳で北里大薬学部の助教授に。だが、一段落すると研究が手につかない日が続いた。『負けない、負けない』の一心で、ちょっとおかしくなっちゃったんだよな。眠れない、目まいがする。そうしたら家内がわたしを精神科へ連れて行った。おいしゃさんが『これは仕事のしすぎです。パチンコかゴルフ、どちらかをやりなさい』と。それでゴルフを始めました。(週刊文春10月22日号)



私は微生物がやってくれた仕事を整理しただけです」 (2015.10.5.記者会見)

   

「微生物と付き合っていくと、まだまだいろんなことがわかる。微生物は人類に様々な良いことを提供してくれると思う。」(読売新聞2015.10.6.)

 

:::::::

微生物探しに何かコツがありますか。

「無いね。そんなのあったらもっと見つけてるよ。ただね、10カ所で土を取ってくるとする。求めていない人はその辺で適当に土を取ってくる。やる気がある人は、ちょっとでも環境の違いそうな場所から集めてくる。その違い。」:::::(世界救う発見「求めなければ授からない」 (大村さんノーベル医学生理学賞 一年前本紙に語った理念 東京新聞2015.10.7.)

 

農家の長男出身と問われて

農業は科学者がするものです。温度を測ったり、お天気を調べたり。。。だから

(有用物質探索のために)土を採取する私の研究は農業の延長線上のものです。」

(NHK「クローズアップ現代」2015.10.7.)

 

信条はと問われて

幸運は強い意志を好む」(英語でどういったのか早口で聞き取れなかった)

NHK「クローズアップ現代」2015.10.7.

 

「成功した人は失敗をなかなか言わないが、人よりヘマをしていると思う。やりたいことをやりなさい」(2015.10.8.記者会見)

 

やっぱりチャレンジ精神ですね。「これをやってみたいな」と思ったら、失敗を恐れないこと。私なんか、はるかに失敗したことの方が多い。失敗は論文には書けない。成功しか書けないです。でも失敗が重なって成功が現れるのです。恐れてはだめです。(読売新聞利根川氏との電話対談 読売新聞 2015.10.6.)

 

小さなことでもよいので、人のためになることは素晴らしいことだと学んでほしいと思います。なんでもよいので、人のためになることが自分の幸せだと思ってもらいたいですね。(読売新聞利根川氏との電話対談 読売新聞 2015.10.6.)

 

「本業は科学だが、滅入った時には絵があった。私の中では、美術と科学は補完し合っていた」(毎日新聞2015.10.6.)


「大村先生は「科学も芸術も感性の世界だ」と言っていました」 富士吉田市吉田の画家 桜井孝美さんの伝。桜井さんの絵を10枚買い上げて病院に飾っている(読売新聞山梨版)とか。。
 
山梨科学アカデミーを創立支援している意図について
「たとえてみれば、山梨県からビル・ゲイツが一人でればいいんですよ
        NHKローズアップ現代 2015.10.9.


(野依・大村の2人が対面するのは)受賞決定後初めてで、野依さんが「先生は多くの人を感染症から救い、人類に幅広く貢献した。医学生理学賞を超えて平和賞がふさわしい」とたたえると、大村さんはアフリカでほぼ全員が熱帯病に感染している村を訪問した話を紹介。「平和賞ものだと思った」と冗談交じりに当時の感動を打ち明けた。(201510.10.共同)
   

――――――――――――――――――――――

ついでに、

 

 かたえくぼ

「ノーベル医学生理学賞」

土遊び させます

-教育ママ

(福岡・ぶらジッジ。朝日新聞2015.10.7.)

 

何気なく 踏んでた土に 触れてみる

千葉県 白井幸男 (朝日新聞2015.10.7.)

 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(森敏)
 
付記1:今年2015年は今後100年に一回と回ってこない国連が決めた「国際土壌年」である。増大する人口や科学技術の発展が土壌に過剰なストレスを与え続けており、土壌が持つ緩衝能をはなはだしく劣化させている。近未来の食糧・健康・環境の崩壊(カタストロフィー)が危惧されているからこの「国際土壌年」がわざわざ国連で定められたのである。大村智先生のノーベル賞受賞は、微生物学や天然物化学からすればきわめてオーソドックスな手法の成果であるが、改めて、土壌が有用微生物の宝庫であるこということを大衆ばかりでなく、われわれ農学者にとっても再認識させる機会となった。上掲の川柳 「なに気なく 踏んでた土に 触れてみる」 は大村智先生の精神を凝縮して表現したものだと思う、と同時に「国際土壌年」のキャッチフレーズにしてもいいくらいの名文句であると思う。
   
付記2:東大の肥料学研究室(現在は植物栄養・肥料学研究室)出身の大先輩である太田道雄先生は山梨大学教授の時に山梨大学付属小学校の校長も務めておられた。先生は土壌学と肥料学の権威であられたが、小学校の朝礼では、一握りの土を高く掲げて 「皆さん、この一グラムの土の中にいったいどれくらいの微生物が生きていると思いますか?」 という設問を生徒達に投げかけて、フレミングがペニシリンをワックスマンがストレプトマイシンを土の微生物から分離し結核を退治したことなどを話し、子供たちに土は生きているという事を身近に感じてもらっていたということであった。今回、大村智先生が山梨大学出身と知って、直ちにこの太田先生直伝の話を思い出した。太田先生は大村先生が得意とするスキーのベテランでもあった。山梨大学学芸学部生時代や後の助手時代の大村氏と太田道雄教授の接点があったかどうかは知らないが。
 ちなみに太田道夫先生は山梨大学教授時代に、山梨県の富士見土壌の水田で「水稲の珪酸欠乏症」を世界に先がけて発見し、「珪酸肥料」を開発し、日本の水稲の収量水準を大幅に向上させた偉大なる人物です。現在では珪酸肥料の施用は世界の水稲栽培では必須です。このことは以前にも述べたことがあります。桂化木からの断想 (どうぞクリックしてください)
 
追記1:以下に農芸化学会から大村智先生関連論文のネットアドレスが送られてきた。大村先生は農芸化学会の名誉会員です。これらにアクセスすると多少専門的になりますが、大村先生グループの多角的・体系的研究展開の内容がよくわかります。
(2015.10.10. 記)

日本農芸化学会誌 71巻 530頁~534頁(1997)
抗HIV活性を有するgp 120-CD 4結合阻害剤
田中晴雄、松崎桂一、大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nogeikagaku1924/71/5/71_5_530/_article/-char/ja/
 
化学と生物 8巻 139頁~150頁(1970)
微生物の生産する大環ラクトン化合物? マクロライド (Macrolide)
大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/8/3/8_3_139/_article/-char/ja/
 
化学と生物 12巻 787頁~794頁(1974)
抗生物質セルレニンの脂質代謝阻害作用
大村智、栗谷寿一
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/12/11/12_11_787/_article/-char/ja/
 
化学と生物 15巻 309頁~315頁(1977)
マクロライド抗生物質の生合成 (1)
大村智、竹嶋秀雄
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/15/5/15_5_309/_article/-char/ja/
 
化学と生物 15巻 381頁~386頁(1977)
マクロライド抗生物質の生合成 (2)
大村智、竹嶋秀雄
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/15/6/15_6_381/_article/-char/ja/
 
化学と生物 15巻 447頁~453頁(1977)
マクロライド抗生物質の生合成 (3)
大村智、竹嶋秀雄
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/15/7/15_7_447/_article/-char/ja/
 
化学と生物 23巻 379頁~385頁(1985)
抗ウイルス抗生物質スクリーニングの展望
岩井譲、志水秀樹、大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/23/6/23_6_379/_article/-char/ja/
 
化学と生物 32巻 463頁~469頁(1994)
微生物の生産するインドロカルバゾールアルカロイドスタウロスポリンを中心に
岩井譲、李卓栄、大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/32/7/32_7_463/_article/-char/ja/
 
化学と生物 34巻 761頁~771頁(1996)
微生物2次代謝産物生合成の機能的改変による有用物質の生産
池田治生、大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/34/11/34_11_761/_article/-char/ja/
 
化学と生物 40巻 694頁~700頁(2002)
放線菌
池田治生、大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/40/10/40_10_694/_article/-char/ja/
 
化学と生物 44巻 391頁~398頁(2006)
放線菌ゲノム解析を応用した有用物質生産系の構築
池田治生、大村智
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/44/6/44_6_391/_article/-char/ja/
 

追記2:老人には、エバーメクチン、イベルメクチン、メクチザン、オンコセルカ症などと専門用語を覚えるのが大変だ。
 
追記3:どこかの川柳選考会で
  
おれよりも役に立ってる微生物
というのが選ばれていた。シャイな微生物が表舞台に出てきたのは非常によかったと思う。これからは教科書でも、大村先生をきっかけにした題材で、微生物の項目を入れてもらいたいものだ。(2016年2月21日記)

 

 

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