WINEPブログ内で「 森敏 」を含む記事

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2017-05-20 15:37 | カテゴリ:未分類
   一昨年の秋、いつものように小生は運転手が仮眠する間に次々と道路端の植物をサンプリングしたのだが、地面を這っているカキドオシは全面的に、土ぼこりで放射能汚染していた(図1、図2、図3)。小さな根の部分はほとんどが汚染土壌の放射能と思われる(表1)。 

 
 

 
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図1.カキドオシ (浪江町津島地区にて)
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
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図2.カキドオシの放射能汚染。 オートラジオグラフ外部被ばくが強い。ツルの先端の新芽は内部被ばくが強そう。
 
 



 
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図3. 図2のネガティブ画像 右中央部の濃い部分は分岐根。
 
   
    
 
表1.カキドオシの放射能

カキドオシjpeg 

 
  

(森敏)
 
 



 
 
2017-05-13 08:33 | カテゴリ:未分類

図1は浪江町での林地の明るいところに棲息していたドクダミ群落からのサンプルである。ドクダミは地面に近い被覆性の植物なので、毎年の観察でもどうしても雨風の時の埃の舞い上がりを受けるようだ(図2、図3)。下位の葉の方が外部被曝を今でも受けている。それにしても花びらではないめしべや雄蕊の部分が内部被爆が高いようだ(表1)。ドクダミ茶にするには要注意である。

  


スライド1 
図1.花をつけたドクダミ 一本の植物を途中で切断したもの
 
  
 
スライド2 
図2.図1のオートラジオグラフ 
 
   
 
 
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図3.図2のネガティブ画像 
 

          
 
 表1.ドクダミの放射能 (単位:Bq/kg乾物重)
ドクダミの放射能jpeg 
   
  
    
(森敏)
2017-05-06 07:05 | カテゴリ:未分類

  昨年の春、浪江町の竹藪でタケノコ(まだけ:真竹)を採取して、オートラジオグラフを撮りました(図1、図2、図3)

  皮の重なりが少ない底辺部分は可食部の節目が放射能が高く、透けて写っていることがわかります。

  皮を一枚ずつめくって、いくつかまとめて測定しました。食べる肉質の部分も測りました(表1)。

  皮は下から上に向かって高くなっている傾向があることがわかります。

  可食部肉質の部分もまだ結構高いです。

  これらの放射性セシウムはタケノコの根部に蓄えらえた放射性セシウムが春になって新芽であるタケノコに転流しているか、5年たってすでに倒れたタケノコの樹や葉が腐食し始めたりしてセシウムが溶け出してきて、それをタケノコの根から吸収した結果と思われます。

これらの結果はすでに以前に以下に論文にしたものと同じです。
   
  

Radioactive cesium distribution in bamboo [Phyllostachys reticulata(Rupr) K. Koch] shoots after the TEPCO Fukushima DaiichiNuclear Power Plant disaster

Hiromi NAKANISHI, Houdo TANAKA, Kouki TAKEDA, Keitaro TANOI,

Atsushi HIROSE, Seiji NAGASAKA, Takashi YAMAKAWA and Satoshi MORI

Soil Science and Plant Nutrition (2014) 60, 801-808

 

 



 
スライド1 
 
 
 
 
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図2.図1のオートラジオグラフ 皮の部分が少し汚染土塊をくっつけている。

 
 
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図3.図2のネガティブ画像。上部の細かな点々は産毛の放射能が高いためと思われる。
タケノコはここから水分が蒸散しており、セシウムが濃縮されているのかもしれない。
早朝に竹やぶでタケノコを観察すればここに案外水滴がたまっているのかも。

 
   
  
 
 表1.真竹の放射能 (:Bq/kg乾物重)

真竹jpeg


  

(森敏)

付記:以下の以前のWINEPブログ記事もご参照ください。

2017-04-27 05:19 | カテゴリ:未分類

また一年がめぐりタンポポの開花シーズンが到来した。

 

JR郡山から二本松の浪江町出張所に向けて車を転がしていると、道端の風景はタンポポの最盛期であった。 一見して今年のタンポポはいつもの帯化奇形タンポポの生え方の様相を呈していたので、タンポポ群落がある場所で車を止めて、いつものように丁寧に観察した。やはり、簡単に帯化奇形が次々と見つかった。今回は図1と図2の二カ所の地点について紹介する。

 

今年も京都の名所数か所、奈良東大寺周辺、習志野、などいつもの観察地域では発症が確認されなかった。いまのところ、昨年と同じ場所で関東では阿見町で1株、上野谷中墓地で2株、帯化タンポポが見つかった。東船橋の公園で1株新しく見つかった。滋賀県大津の読者から3頭の帯化奇形タンポポの報告をいただいた。今年の調査はまだまだ現在進行形です。

 

  タンポポの帯化奇形については過去4年間、このWINEPブログの各所で紹介してきましたので詳細は省略します。「帯化タンポポ」のキーワードを右の検索欄に入れていただければ、ずらずらと出てまいります。

  毎年のように全国の読者からのタンポポの観察報告を切望しております。

 



スライド1 
 
図1.民家の空き地(除染済み)のタンポポ集団。
現場ではこの4倍の面積がタンポポ集団になっている。
以下の図2の奇形タンポポはこれらの集団から見いだされた一部である。



 


スライド1 
図2.図1の民家の空き地で見出された帯化奇形タンポポ
 
 
 


 
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図3.官公庁舎庭(除染済み)のタンポポ集団。 総面積はこの10倍位ありその全面にタンポポが生えている。以下の図4はその中の帯化奇形タンポポの一部である。
 

 
 


 
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図4.図3に生えていた、ありとあらゆるタイプの帯化奇形タンポポ。普通のタンポポの2-8倍の直径を有する。ひしゃげた太い茎の中は空洞である。 
 
 
 


 
(森敏)
2017-04-21 06:55 | カテゴリ:未分類

先にWINEPブログで、タケニグサに関して論じた。
 
 2016/02/21 : タケニグサ考 (クリックしてください)
 
この時は花がまだ咲いていなかった。最近いろいろな一年生の植物の草花を採取してオートラジオグラフに撮ると、花などの生殖器官他の組織よりも強く汚染している場合が多いことに気づかされている。昨年秋あちこちでタケニグサが抽臺して2メートル以上背丈が高く、非常に目立つので、それを採取してきて、オートラジオグラフに撮った。IP-プレートが長さが40センチしかないので撮像しているのはタケニグサの頂点から40センチの部分である。

 


スライド1 

 図1.開花期のタケニグサ

 
 
  
 
 

スライド2 
 
図2.図1のオートラジオグラフ(ポジテイブ画像)
 
 
 
 
 
  
 
たけにぐさjpeg再度調整  

図3.図2のネガテイブ画像
 

  
 
 
  
 

     表1.タケニグサの部位別放射能値
スライド1  
 

このように、タケニグサは他の植物と比べて生殖器官が特異的に放射能値が高い。
 
  

(森敏)

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