2016-08-13 16:04 | カテゴリ:未分類

         両者の選手の名前を忘れたが、日本での明け方のNHK実況放送で、イスラエルとエジプトの重量級の対決ではイスラエル選手が、相手が出てくる力を利用してきれいな背負い投げで「一本」でエジプト選手に勝った。この最終判定の後、両者は、礼をして、進み出て握手かハグをして分かれるのが柔道の礼儀だが、イスラエル選手の差し出した手に対して、エジプト選手は、明確に「握手しない!」と手を差し出さなかった。そののち、マットの端に戻って、また互いに礼をし会うのだが、エジプト選手はそれをもしないで後ろ向いたまま退場しようとした。さすがに審判が指示すると、またいやいや戻ってきて礼をしたが、いかにも嫌々ながらのななめ半身の礼であった。この一連の動作は柔道精神「精力善用自他共栄」に反し実に見苦しかった。テレビの解説者は、「こんなに完全に技をかけられて不満が判定にあると思うのもおかしいですね」といっていた。私見ではこの両者の問題は「アラブ」と「イスラエル」の対決なのである。負けた方は屈辱で国に帰れない気持ちなのだろう。そういう宗教上や政治上の対決がシャッフルされて個人の実力の限界を競い合うのがオリンピック精神なのだろうが、そういう精神がまだエジプトの選手には身に付いていなかったということにもなる。ずっと見てきたリオオリンピック柔道取り組みの中では、際だって、不快な忘れられない印象であった。
       
(森敏)
付記:「精力善用自他共栄」は講道館柔道創立者である嘉納治五郎のテーゼでもあるが 小生の出身校である嘉納治五郎の創立した灘高校の校是でもある。
追記: これを書いてブログにアップして帰宅したら、購読紙の夕刊に同じような記事が書かれていた。

秘密

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