2016-08-08 22:46 | カテゴリ:未分類

       朝の5時頃、寝ぼけまなこでテレビを見ていた。柔道の高藤直寿(60キロ級)と近藤亜美(48キロ級)がいずれも銅を獲得して、その直後、野村忠広氏が彼らに対してインタビューしたのだが、ちょっと変わっていたので、少しびっくりした。

  

野村忠広という過去のオリンピックで金メダルを3回も獲得した柔道界の超大先輩に、「結果は銅メダルでしたが、どう思いますか」などと聞かれたら、銅メダルしか取れなかった後輩は、ぼろぼろ涙を流して「すみません」とうなだれるより仕方がなかっただろう。

   

このときのインタビューでは男子の高藤直寿とインタビューアーである野村氏とが、同じ画面で写っていたと記憶する。ふつうは、インタビューアーは画面に出ないのだが、今回の生中継では出てしまった。選手は主役のお客さんであり、インタビューアーはそれをもり立てる全くの黒子に徹するべき立場であろう。野村氏は、かれらの柔道競技に日本柔道界の思いを、入れ込みすぎて、そのことを忘れてしまっていたのだろう。

    

その後、一時間後(?)に行われた野村氏による高藤氏への再度のインタビューはごくありふれた内容であり、野村氏の声は聞こえても姿はマイクしか映らなかった(なぜ再インタビューをやったのだろうか?)。 今度は高藤選手も落ち着いて自己評価して答えていた。野村氏は放送局の上層部からインタビューのやり直しを命じられたのではないだろうか? 次の日の2人の銅メダリスト海老沼匡(66キロ級)と 中村美里(52キロ級)へのインタビューでは野村氏のインタビューアーとしての声が聞こえなかったので、彼はインタビューアーからはずされたのかもしれない? 

    

歴史に残る選手の言葉「チョウ気持ちいい!!」(北島康介)とか「今まで生きてきた中で、一番幸せです。」(岩崎恭子)を引き出すためには、オリンピックでのインタビューアーという仕事も十全な修練が必要だということがわかる。

               
(森敏)
追記1: 今朝の柔道の番組NHKで、放送局他社なのか野村氏が誰かにインタビューしているところがちらりと映った。収録番組に使うのかもしれない。(2016.8.9.記)

追記2:松本薫(女子柔道57キロ級)は惜しくも銅メダルだったが、直後のNHKインタビューが、とても印象的だった。自分では「金」を目指したのに「銅」で「からきしだめだった」と思っているのに、インタビューアーにほめられて、首をかしげながら「国民に本当にそう思われているの?」という無言の仕草が5秒間ぐらい続いた。その間の彼女の表情の変化が何ともいえなく魅力的だった。最後に笑顔が浮かんできて、気持ちが吹っ切れたようだった。うまいインタビューアーだと思った。(8月9日 記)

追記3:柔道では何人かの男性選手が試合に勝利した直後に「そり繰り返えって」胸を両手でたたいていた。ゴリラが相手を威嚇するときに胸をたたいて“ドラミング”をするのに似ていた。一方、体操の白井選手も内村選手も「床」で最後の演技の後は大事そうに右手で心臓部を押さえて控えに戻ってきた。日本選手団の体操総合優勝インタビューでは白井選手は「人生で一番心臓に悪い日が、いちばん幸せな日になったと思います」といっていた。体操の場合は格闘技ではないので、ばくばくする心臓を「両胸をたたいて鎮める」わけにはいかないのだろう。詳しくは知らないが試合直後は競走馬のように選手たちの脈拍は200ぐらいになっているのではないだろうか。(8月10日 記)

 

 

 

 

 

 

  

 

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