2016-02-19 17:44 | カテゴリ:未分類

 元関脇貴闘力が先生になった番組で「私はなぜギャンブルにはまったのか」(具体的なタイトルは忘れた)という体験談的な授業をやっていた。非常に面白かった。
     

  結論からいうと「ひまがありすぎてお金がある人がギャンブルにはまりやすい」というのが彼の人生哲学だそうである。「ギャンブル」でも「株」でも、いわゆる初めての偶然の大当たり「ビギナーズ・ラック」で、こんなに簡単にお金がもうけられるんだと思って、どんどん深みにはまると、お金がなくなって借金してでもギャンブルから抜け出られなくなる。などということはよく言われていることだが、貴闘力ご本人の20年前からの体験談だというので、なかなか説得力があった。

           
    このテレビを見た3日前に、野球選手の清原が麻薬所持実行犯で自宅逮捕された。だいぶ前から彼が麻薬を吸っているとうわさされていた、ということなので、警察はゴミ箱などの内偵の末に物証に自信を持って自宅逮捕に踏み込んだようだ。

         
    この清原の場合は、お金とひまがあってもギャンブルにはまり込んではおらず、そのかわりに「麻薬」にとりつかれてしまった。彼の場合は離婚で妻や子供が離れた寂しさを紛らわせるために孤独な幻覚に身を預けたのかもしれない。

       
   貴闘力の場合も、清原の場合も、若いころからの職業を功なり遂げてしまったあとに、やることがなくなってしまった、ということだろう。ただし両者ともに現役のときから問題児なので引退後も、相撲界での年寄りや、野球界での監督やコーチとして受け入れてくれなかったこともあるのだろう。現役のときに、いわゆる野球道や相撲道を通して人格形成や教養を磨くことができなかったのだ。その道での運動能力が優れすぎていて、本人のプライドが高すぎて、周りの人のいうことが聞けなかったのだ。

       
    省みて、われわれサラリーマンは65歳で退職しても、なかなか次の職を得られない。労働人口が減少しているといっているというのなら、どこでもいいから、といってもなかなか再雇用されない。本人のプライドが高いとみなされるためか、現役は年下のためか、非常に使いずらい人物に成り果てているためだと思われる。現役のときから定年退職後の「こころの準備」をしっかりとしておくことが必須だっだのだが、なかなかそれができなかったのだ。時すでに遅しである。有り余る暇があってもお金がないのでギャンブルにも麻薬にも走れない。飽きるまで公園のベンチやデパートの腰掛で小説を読みながら時を過ごし、図書館で週刊誌を独占して、ご婦人方に「くさい!」と煙たがられながら、居眠りするのが落ちである。

           
         
(喜憂)
秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/2034-d068f7f1