2016-02-25 22:25 | カテゴリ:未分類

         またもや情操欠乏を感じて、朝から寒い雨の中、映画館に出かけた。二本の映画をはしごした。

              

天才といわれる『ステイーブ・ジョブズ』と 女性の同性愛『キャロル』である。

          

映画「ステイーブ・ジョブズ」は映画制作上もあまりお金を使っていないな、と思われた。各所で手抜きもいいとこだ。ステイーブ・ジョブズのアップル社の「創業」、アップル社からの「追放」、アップル社への「復活」に伴うそれぞれの時代の彼に対する毀誉褒貶に関して、何となく小生でも知っている風評の表面をなぞっているだけだとおもった。小生が期待したのは、彼が世に「天才」と言われているゆえんの広角的多様多彩な「発想の根元」みたいなものがどこから来るのか、であったのだが、全く掘り下げられていなかった。無い物ねだりだった。残念ながらおおいに不満がのこった。もともと不勉強な脚本(シナリオ)が悪いのだろう。いや、脚本家自身が『発想の根元』を理解できていないのだろう。いや、ステイーブ・ジョブズ自身にも自分のことが良くわかっていなかったのかも知れない。自分のことを「天才だ」、「天才だ」と公言していたにもかかわらず。

             

アップルの創業者である「ステイーブ・ジョブズとステファン・ウオーズニック」の関係は、ソニーの創業者「井深大盛田昭夫」、ホンダの創業者「本田宗一郎藤沢武夫」、DNAの二重螺旋の発見者「ワトソン・クリック」、日露戦争日本海海戦の立役者「東郷平八郎・秋山真之」、明治維新の立役者である薩摩藩出身の「西郷隆盛・大久保利通」など、歴史上両者どちらかがデジタル頭で、どちらかがアナログ頭の天才であったのであろうこととのアナロジーを強く感じる。

         

ステイーブ・ジョブズがデザインの図面を見ながら熟考しようとしているときに娘のLisaの像が時たまフラッシバックして思考を妨げる映像は巧みだと思った(誰にも良くあることだが)

              

映画「キャロル」 に関しては女性同士が何故「性愛」にまで惹かれるのか、という極めて俗物的な好奇心から、鑑賞したのだが、良くわからなかった。女性同士の「アイコンタクト」(見つめ合い) だけが印象にのこった。互いの誘引力は言語ではなくボデイーラングイッジ(身体言語)によるものなんだろう。それが見えるまでには数回くりかえしこの映画を見なければわからないのかも知れない。それでも小生のような鈍感な男性には無理だ思う。まわりは女性客ばかりだった。

                     
  本日は映画を2本見ても情操欠乏が晴れたとは云えなかった。なかなかいい映画にはぶつからないものだ。

       

(森敏)

付記1:東京大学農学部農芸化学科昭和39年卒業生による 卒業50周年記念文集があります。 『私の選択 ―豊かな人生を求めてー』(東大農化39会編)というタイトルです。その本の中で 朋友高橋秀夫君が 「愛( i )ある生活のすすめ」―ステイーブ・ジョブズ(Steve Jobs)への感謝を込めて という実に名文を延々15頁にわたって書いています。相当な入れ込み方で iMac, iPhone, iPad, iPodなどを利用してきた体験的ジョブズファンぶりを発揮しています。この本は東大農学部図書館に寄贈されています。
 
付記2:この「キャロル』を見る2週間前前に、
映画「SAINT LAURENT/サンローラン」
を見たのだが、彼のゲイ(男の同性愛?)ぶりにはいささか辟易した。女性のレズ映画である「キャロル」と同じくこの男のゲイ映画「SAINT LAURENT/サンローラン」は小生には理解を超えていた。彼のデザインやファッション能力は秀逸で、実にゆっくり鑑賞したかったのだが、何しろ映画の場面の回転が速すぎてて。。。。。


        

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