2018-06-05 05:21 | カテゴリ:未分類
  昨年秋 双葉町の空間線量が毎時9.5マイクロシーベルトの民家の庭に群生していた可憐な花を採取してきた。専門家に鑑定してもらったらカントウヨメナという野草だということである(図1)。
           
  全身が内部被ばくである(図2、図3)。しかも放射性セシウム含量がいまだに非常に高い。普段は一年生植物は花器の放射能が一番高いのだが、この植物は生殖器である青色の花の部分よりも葉の放射能がべらぼうに高い(表1)。好セシウム性植物かもしれない。
           
  この家は家の内部までイノシシやおそらくハクビシンなどの侵入により荒れ果てており、住民は全く帰還した様子がない。
         
  少しでも庭の土壌の放射能を除染した形跡がない。
         
  であるからこの一年生雑草は原発事故7年後でもいまだに土壌に固定され切っていない、植物が吸収可能なセシウムを吸っては枯れ、次世代の種子が発芽して、また吸っては枯れ、という循環を繰り返して群生しているのである。
      
  全部刈り取ってきて詳細に観察すれば、形態学的な異常も発見されるのかもしれない。
        
  タンポポの「帯化」奇形調査の場合はタンポポに絞り込んでやっているのだが、そういうことを高放射線量下で他の植物でも徹底的にやる時間的な余裕がないのが残念である。たとえばいつも気になっているのだが、真面目に調べればクローバーなどはかなりの形態的変異があるものと思われる。

         
 
 
 
 
スライド3 
 図1. カントウヨメナ
     
 
 
スライド1 
図2. 図1のオートラジオグラフ 
      
 
 
スライド2  
図3.図2のネガテイブ画像 
      
     
表1. カントウヨメナの放射能
カントウヨメナの放射能jpeg 
    
    
    

 
(森敏)





2018-03-01 16:34 | カテゴリ:未分類

NHKスペシャル 「被曝の森2018」見えてきた汚染循環

2018年3月7日(水)

午後10時25分〜11時15分  50分番組 NHK総合 (全国放送)

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180307

 

 東京電力福島第一原子力発電所の事故によって放射性物質で汚染された区域はこの先どうなっていくのか? 2016年3月に放送した「被曝の森~原発事故5年目の記録~」では、急速に家々を覆っていく植物や、昼間から住宅地に出現するイノシシなど、無人の町が野生に侵食されつつある衝撃の実態を明らかにした。放射性物質の生物影響に関する様々な研究報告も伝え、低線量被曝の謎に迫った。今回の番組はその続編。
 去年の春、被災地は新たな局面を迎えた。国による計画除染が終わり、広い範囲で一斉に避難指示が解除された一方で、山間部を中心に「帰還困難区域」として取り残される地域が生まれたのだ。その面積は340km2(東京23区の約半分)。対象となる住民は2万4千人に及ぶ。そうした「帰還困難区域」で、放射性物質はどのような影響をもたらしているのか? 科学者による研究は、より深く、より多角化している。これまで調査されてこなかった高線量の森に踏み込み、生態系の中で放射性物質がどのように移動・残留しているのか、解明が進んでいる。科学者たちの挑戦や住民の思いを追いながら、その実態を記録する。

 

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ということだそうです。


(森敏)

小生らの放射線像も何枚か登場するはずです。放映は遅い時間帯ですが、番組向上のためにも、ぜひ御視聴いただき、後に批判的感想を「NHK 科学環境番組部」に寄せてあげてください。
 
 
追記:
速報!
NHKスペシャル 「被曝の森2018」見えてきた汚染循環」
再放送は深夜です。

再放送は
2018年3月10日(土) 午前0時55分〜(50分)
つまり、金曜の25時55分から
ということです。

録画しなかった方は、ぜひ再視聴ください。

 
追記2:以下のホームページでも見られます。
http://www.dailymotion.com/video/x6fu0tm

2018-02-13 14:35 | カテゴリ:未分類

 

           <ごあいさつ>       

 

  寒中お見舞い申しあげます。

 

 さて、私ども、ドキュメンタリー映画「福島 生きものの記録」シリーズを製作してきた群像舎&支援プロジェクトがイベントを企画しました。

 

 ◆題して「被曝の生きものたちー原発事故から7年」      

    シリーズ全5作一挙上映&シンポジウムです。

     

 今年3月11日、東日本大震災に伴う福島原発事故から丸7年を迎えます。2012年4月から現地に入り、“被曝した生きものたち”の健康被害を記録し始めたシリーズは5作目となりました。
    

 忘れ、風化しつつある原発事故。だが、今も県外に避難している人が約3万4千人、県内避難を含めると5万人にも及んでいると現地からの報告があります。
      

   セシウム137の半減期は30年です。
                       
  そんな状況にありながら昨年来、避難指示解除が進行しています。

今年から帰還困難区域の双葉町の除染も始めると報じられています。

 今一度、事故当時を振り返り、現在、未来への放射性物質の影響を見つめる必要があると痛感します。
 
           

 皆さんと共ににこのことを今一度考える機会になればと思い、上映会とシンポジウムを開催する次第です。
              

 ご多忙の折とは存じますが、どうぞご友人、お知り合いの方々、お誘い合わせのうえイベントにご参加、ご協力下さるようお願い申し上げます。

                  

 2018年2月
     

    主催:(株)群像舎 代表 岩崎雅典

           映画「福島 生きものの記録」支援プロジェクト

     〒162−0805

      東京都新宿区矢来町110−8ジェントリー神楽坂601

       TEL 03-3267-3997  FAX 3267-3977

               E-mail:gunzosha@gf6,so-net,ne,jp

 
    
チラシ表

  

 
チラシ裏   
2018-01-27 05:44 | カテゴリ:未分類

    ねむの木は木本で、原発事故以降、もうずいぶん日がたっているので、あまり放射能はないのではないかとばかり思っていた。スギやヒノキも、樹皮はともかくとして葉では放射能が確実に減衰してきているからである。
     
  昨年秋に双葉町で、何気なく採取してきたねむの木の葉が、放射能を測ると、意外に高かったのには、また驚いた(図1,図2,図3.表1)。
    
  道端を除染していない双葉町では、すべての街路樹が根から吸収した放射性セシウムによる内部被ばくで、セシウムが生態系の中で循環し始めている。いわんや全く手つかずの森林においておや。


  
   

ねむの木jpeg 
 
図1.ねむの木の小枝。葉が散りかけている。 
 
 
 
nemunoki_JPG_1024px.jpg 
図2. 図1のオートラジオグラフ。実に均一に放射能汚染している。外部被ばくはゼロである。
  
  
 
 

 

 nemunoki_rv_JPG_1024px.jpg
 
 
 図3.図2のネガテイブ画像
 
    
  
  
 
 
 表1.ねむの木の放射能
 
スライド1
 
   
  
  
 
(森敏)
 


 
 
 
2017-12-23 06:34 | カテゴリ:未分類
 
   以下に示すのは、現在双葉町の、住民が避難して耕作放棄している水田に繁茂するセイタカアワダチソウの群落から、ためしに頭のほうから40センチばかりを切り取ったものである(図1)。
 
  実験室に持ち帰って、ガイガーカウンターで表面を軽くサーベイしても、毎分443カウントという異常に高い値であった。
         
  水田土壌の表面の土をえぐり取る除染をしないと、原発事故6年半たっても強度に内部汚染が続いているということである(図2、図3、表1)。
 
  この放射線像には一切外部被ばくが認められないので、全身の放射能はすべて根から吸収されて移行して来たものである。
  
  葉ばかりでなく花器も激しく内部被ばく汚染していることがわかる。
    
   


       

 
スライド1 
 
 図1.原発事故6年半後のセイタカアワダチソウ (双葉町)


 

 
スライド2 
 図2.図1のオートラジオグラフ
 
   

 
 
スライド3 


図3.図2のネガテイブ画像
 
   

   
 
 表1.セイタカアワダチソウの放射能
 
セイタカアワダチソウの放射能jpeg 
 
 
 
(森敏)
追記: 双葉町の除染が始まった。
   

復興拠点の整備へ、除染を開始 全町避難続く福島・双葉町

20171225 1202

 

 環境省は25日、東京電力福島第1原発事故で立ち入りが制限されている福島県双葉町の帰還困難区域で、住民が再び住めるようにする「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の整備に向け、除染と建物解体の工事を始めた。

 政府が認定した復興拠点の整備計画に基づく初の除染作業となる。県内7市町村に残る帰還困難区域の復興への第一歩だが、住民の帰還目標は「2022年春ごろまで」とまだ遠い。

 今回の工事は来年7月までの予定で、JR双葉駅周辺の約7ヘクタールで表土のはぎ取りや草刈りなどの除染と、約55軒の住宅や公共施設を解体。今後、範囲を徐々に広げる。

(共同)

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