- 2018/04/03 : 写真家加賀谷雅道さんの写真展『放射線像』が広島のテレビ局2局のニュースで紹介されました!
- 2018/03/01 : NHKスペシャル 『被曝の森2018』 見えてきた汚染循環 の予告です
- 2018/02/13 : 転載:「被曝の生きものたちー原発事故から7年」シリーズ全5作一挙上映&シンポジウム への呼びかけ
- 2017/08/07 : NHKスペシャル放映予告:「帰還した町で~ 原発事故7年目の記録~」
- 2017/04/05 : 我々の「放射線像」のフランスのル・モンド紙への掲載と イギリスでの国際写真祭への参加
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で被ばくした日用品などを特別な手法で撮影し、目に見えない放射線を写し出した写真の展示会が広島市で開かれています。
展示会は原発事故の影響について考えてもらおうと開かれ、会場には、被ばくした日用品などを特別な手法で撮影し、放射線を写し出した「放射線像」と呼ばれる写真30点が展示されています。
写真家の加賀谷雅道さんが放射能汚染の実態を数値以外で表現しようと、放射線を白く写し出す装置を使って撮影したもので、より強い放射線はより白く写ります。
このうち、浪江町の公園にあったサッカーボールは、濃淡の異なる白い斑点のような模様に覆われ、放射能に汚染された状況をはっきりと写し出しています。
また、福島第一原発からおよそ9キロの場所にあった長靴も、白く写し出された放射線にびっしりと覆われています。
主催したグループの代表の西村恵美子さんは「震災から7年がたち広島に住む私たちにとって、福島の問題はどこか遠い話しになっているように思う。多くの人に見えない放射線を見てもらい福島で何が起きているのか少しでも知ってほしい」と話していました。
展示会は広島市中区の旧日本銀行広島支店で、4月5日まで開かれています。
原発事故から7年余り、目に見えない『放射線』を特殊な技術を使って撮り続けている写真家の作品展が、広島市で開かれています。
福島県浪江町の屋外に放置されていた長靴の写真には、特殊な技術を使い放射性物質が付着した部分が白く映しだされています。
広島市中区の旧日本銀行広島支店で開かれている写真展『放射線像』は、加賀谷雅道さんが東日本大震災発生の後、被災地で集めた生活用品や植物などの写真およそ30点が展示されています。
エックス線写真の原理を用い、目に見えない放射性物質の分布や強弱がわかるように工夫されていて、放射能汚染の現状を静かに訴えています。
【写真家・加賀谷雅道さん】
「忘れてもいいんですよ、考えなきゃいけないことは過去を思い出すときは思い出して、やっぱり未来だと思うんですね、子どもたち次世代のためにあの事故を教訓として何をすべきかという…」
写真展は、来月5日まで開かれています。
NHKスペシャル 「被曝の森2018」見えてきた汚染循環
2018年3月7日(水)
午後10時25分〜11時15分 50分番組 NHK総合 (全国放送)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180307
東京電力福島第一原子力発電所の事故によって放射性物質で汚染された区域はこの先どうなっていくのか? 2016年3月に放送した「被曝の森~原発事故5年目の記録~」では、急速に家々を覆っていく植物や、昼間から住宅地に出現するイノシシなど、無人の町が野生に侵食されつつある衝撃の実態を明らかにした。放射性物質の生物影響に関する様々な研究報告も伝え、低線量被曝の謎に迫った。今回の番組はその続編。
去年の春、被災地は新たな局面を迎えた。国による計画除染が終わり、広い範囲で一斉に避難指示が解除された一方で、山間部を中心に「帰還困難区域」として取り残される地域が生まれたのだ。その面積は340km2(東京23区の約半分)。対象となる住民は2万4千人に及ぶ。そうした「帰還困難区域」で、放射性物質はどのような影響をもたらしているのか? 科学者による研究は、より深く、より多角化している。これまで調査されてこなかった高線量の森に踏み込み、生態系の中で放射性物質がどのように移動・残留しているのか、解明が進んでいる。科学者たちの挑戦や住民の思いを追いながら、その実態を記録する。
ということだそうです。
(森敏)
小生らの放射線像も何枚か登場するはずです。放映は遅い時間帯ですが、番組向上のためにも、ぜひ御視聴いただき、後に批判的感想を「NHK 科学環境番組部」に寄せてあげてください。
追記:速報!
NHKスペシャル 「被曝の森2018」見えてきた汚染循環」
の再放送は深夜です。
再放送は
2018年3月10日(土) 午前0時55分〜(50分)
つまり、金曜の25時55分から
ということです。
録画しなかった方は、ぜひ再視聴ください。
追記2:以下のホームページでも見られます。
http://www.dailymotion.com/video/x6fu0tm
<ごあいさつ>
寒中お見舞い申しあげます。
さて、私ども、ドキュメンタリー映画「福島 生きものの記録」シリーズを製作してきた群像舎&支援プロジェクトがイベントを企画しました。
シリーズ全5作一挙上映&シンポジウムです。
今年3月11日、東日本大震災に伴う福島原発事故から丸7年を迎えます。
忘れ、風化しつつある原発事故。だが、今も県外に避難している人が約3万4千人、県内避難を含めると5万人にも及んでいると現地からの報告があります。
★セシウム137の半減期は30年です。
そんな状況にありながら昨年来、避難指示解除が進行しています。
今年から帰還困難区域の双葉町の除染も始めると報じられています。
今一度、事故当時を振り返り、現在、未来への放射性物質の影響を見つめる
皆さんと共ににこのことを今一度考える機会になればと思い、上映会とシンポジウムを開催する次第です。
ご多忙の折とは存じますが、どうぞご友人、お知り合いの方々、お誘い合わせ
2018年2月
主催:(株)群像舎 代表 岩崎雅典
映画「福島 生きものの記録」支援プロジェクト
〒162−0805
東京都新宿区矢来町110−8ジェントリー神楽坂601
TEL 03-3267-3997 FAX 3267-3977
E-mail:gunzosha@gf6,so-net,ne,jp

2017年8月9日(水)
午後10時00分~10時49分
シリーズ東日本大震災
帰還した町で
~原発事故7年目の闘い~
原発事故により、およそ9万人が避難指示を受けた福島・原発周辺の町。国は除染を進め、段階的に避難指示を解除してきた。そして今春、4町村で一斉に避難指示が解除。帰還困難区域を除く、ほぼすべてで、帰還が可能になった。
帰還対象者が最も多い浪江町。戻った住民たちが直面したのは、町に住みついた野生動物だった。巨大なイノシシが群れを成し、家屋や田畑を荒らしていた。また、屋根裏で繁殖するアライグマは、人間にとって重篤な感染症をもたらす恐れが指摘されている。
さらに、今なお残る放射能汚染への不安。国による除染は屋外に限られ、室内は住民自らの責任に任されている。今回、専門家が調査したところ、室内に放射性物質が入り込んでいる事例が見つかった。大きな健康被害にはならないまでも、「不要な被ばくは避けるべき」と専門家は指摘する。
6月末の時点で、浪江町に帰還した住民は264人。帰還対象者の2%に留まっている。限られた人数に対し、取り戻すべき故郷はあまりに広大だ。苦闘する人々の4か月を追った。
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ということです。ぜひこの番組を見て、NHK科学文化部に対して鋭いご批判を浴びせてください。
森敏
以下のようにわれわれの放射線像がフランスのル・モンド紙に掲載されました。ル・モンドの電子版にはもっと詳しい画像が載っています。

写真の説明文は:
日本人フォトグラファー加賀谷は2011年から福島第一原発から半径40キロ以内の飯舘村や浪江町を調査している。2011年3月11日に起きた大災害の後、このゾーンは政府の指示により完全に避難区域となっていた。東京大学の生物学者森敏とともに、オートラジオグラフィーと呼ばれる技術を発展させ、現地調査で集めた汚染された植物、動物、様々な日用品から環境中の”目に見えない”放射性物質を可視化している。オートラジオグラフィーは放射線を発する物質から、光学的なプロセスによってその放射線を白と黒で浮かび上がらせる映像技術である。
2.
また、加賀谷雅道カメラマンは現在イギリスでの ”FORMAT国際写真祭” に参加して「放射線像」の展示を行っています。
写真展は次のような日程になっております。
