2015-11-12 14:54 | カテゴリ:未分類

本日(11月12日)の朝日新聞19頁の科学欄には、紙面半ページにわたって木村俊介記者による

 森に湖に残る放射性物質

土中に堆積 少ない流出

生態系への影響 難しい調査

というそれぞれのサブタイトルのもとにそれぞれの解説記事が書かれており、最後の

視点原発事故 終わらぬ証し 
というサブタイトルの記事には以下のことが記されている。(重要なのでここだけ全文引用する)
 

「福島原発第一事故で明らかになったのは、放射性物質の汚染は原発から20㌔30㌔の範囲に留まらないということだ。放射性物質は風に乗って遠くへ運ばれ、雨で地面に沈着する。今も残る汚染は、事故がまだ終わっていないことを改めて突きつけている。

森林やダム、生態系でのセシウムがどう動くかを調べることは、避難している住民らが自らの将来を考える材料になる。原発事故が何をもたらしたかを記録する作業であると共に、次に原発事故が起きた場合に何が起き、どういう備えが必要かを教えてくれる。

放射性物質は天候次第で、原発から遠くの地域にも降り注ぐ。その汚染は、あらかじめつくった避難計画の範囲に留まる保証はない。セシウムは森林などに長く残り続け、取り除くのは困難だ。

第一原発の事故を受けて作られた新規制基準では、今後起こりうる「次の事故」で、「想定内」であっても第一原発事故で出たセシウムの量の1%程度の放出はあり得るとしている。原発の再稼働をすすめるなら「次の事故」による汚染を許容する覚悟が私たちに問われることを忘れてはいけない」(木村俊介)

      

驚いたのだが、この記事の赤字の部分は何を言っているのかよくわからない。原子炉の通常運転の場合に時々起こりうる事故でも福島第一原発(フクイチ)の1%ぐらいは環境に放射能がまき散らされる場合があるんだといいたいのだろうか? (ちなみに想定内の事故は「あーやっぱり予想したことが起こっちゃった!」という付随的出来事であり英語ではインシデントという。想定外の事故は「一体な、なにが起こったんだ?!」という判断不能な重大な事故そのもので英語ではシビアアクシデントという)。

  

一体どんな場合を想定した根拠でフクイチの全放出量の1%の放出があり得ると原子力規制委員会はいうのだろうか? 想定内の放出量って一体何を意味しているんだろうか? いわゆる「ベント」で原子炉爆発の危機回避のためにこれくらいは放射能を原子炉内部から放出する(逃がす)場合にはフクイチの1%ぐらいの放出は覚悟しなければいけないといいたいのだろうか? こんな文章は新規制基準と称するどこの法規に書かれているのだろうか? ネットでいくらさがしても見つけられないんだが? いつどこで国民はそんな規制基準を認めたのだろうか? 国民が知らぬ間の閣議決定か? 記者の木村俊介さん、教えてください。

 
 
(森敏)


追記:後日、朝日新聞の木村俊介記者から小生に電話とメールがあり、
実用発電用原子炉に係る新規制基準について
-概要-
平成25年7月原子力規制委員会

なるものがあり、その最終項目に「安全目標()」が設定されており「事故時のCs137 の放出量が100TBq を超えるような事故の発生頻度は、100 万炉年に1 程度を超えないように抑制されるべきである」というのがあり、この文章を基にして記事を書いたということである。

(調べてみると炉年という奇妙な言葉の定義は、

1原子炉、1年当たりという意味で、
例えば、10基の原子炉があって、それらが10年間運転した場合に1回の事故があったとすれば、その事故頻度は、
1
÷10(炉)÷10(年)=0.01(/炉・年)
となる。

例えば日本で50基の原子炉が稼働しているとすると

1/1000000炉・年 = 1/(50x A)  A=20000

つまり20000年に一度100TBqのシビアアクシデントが起こっても仕方がないという何とも浮世離れした計算になる。)


秘密

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