2015-10-04 14:10 | カテゴリ:未分類


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図1。一本の木から多数の分枝がでている. しかも新芽(薄緑の頂点)の立ち上がり方が分枝ごとに1本,2本,3本と不規則。

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図2.先端が2つに分かれて伸張している。実生からの2年木。
 


 
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図3.一つの株から多数の分枝が非対称に分かれている。実生からの約4-5年木。 
 
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図4.5本の頂芽の部分が何となく対称的でない。
 
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図5.まともな成長木。対称型に成長している。(写真が横になっています)
              

小生は原発暴発後の2011年の12月の時点で、杉や松やヒノキの奇形化の可能性を予告しました。

( スギとヒノキの今年の雌果種子へのCs-137の転流を確認した:これからは、あらゆる植生の奇形化が予想される ) (クリックしてください)

 

又、スギの雌雄の連続果を発見したことも報告しました。

( スギの奇形を発見:放射線障害か? ) (クリックしてください)

 

最近になって、福島でも樹木の研究者達からモミの奇形に関する報告(付記1)と、アカマツの奇形に関する報告(付記2)がでてきました。これらはいずれもあちこちの新聞ねたにもなったものです。いずれも樹木の主茎の最先端の頂芽の細胞分裂が放射線で障害を受けて(植物生理学で言う「頂芽優勢」が断たれて)その代わりに茎の下の部分で側芽が促進され、生長の規則性が崩れて、植物の不規則な形態が形成されているというものです。

  

チェリノブイリ原発事故以降、放射線障害による樹木の生長点の形態異常に関しては、これまでも繰り返しYablokovの成書(付記3)で紹介してきました。しかし、小生は樹木の形態学や分類学の専門家でないので個々の樹種の形態異常をとても見分けることができないと、真剣な観察を怠っていました(今でも草では誰が見ても明解なタンポポの茎が異常に「帯化」する奇形や4つばのクローバーや、クロロシスの観察だけはずっと続けていますが)。

    

しかし今回、上図に示すように浪江町で、偶然ですが、付近一帯がアカマツの2-5年生の実生で形成されている場所に出くわしました。それらの実生の主茎や分枝の先端部分をよく観察すると、どうやら新芽がことごとく奇形ではないかと思われました。通常は5-7本の新芽が形成されて、真ん中の主茎が一番最初にすっくと立ち上がってくるのですが、立ち上がり方が異常です。付近は地上1メートル高で毎時5マイクロシーベルト以上あります。土壌からの距離が1センチメートル高では毎時6-8マイクロシーベルトあります。ここは周りが360度山に囲まれてそこからの放射線量が高いので新芽がいつも下からと上からの高い放射線でヒットされて続けている場所です。これを見て、なにか助言をいただければありがたいです。

 
 
(森敏) 

 

 付記1:Yoshito Watanabe, San'ei Ichikawa, Masahide Kubota, Junko Hoshino, Yoshihisa Kubota, Kouichi Maruyama, Shoichi Fuma, Isao Kawaguchi, Vasyl I. Yoschenko & Satoshi Yoshida, Morphological defects in native Japanese fir trees around the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant, Sci Rep. 2015 Aug 5:13232

  

付記2:http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/results_wl_d150219.pdf (p5)
 

付記3:A.V. Yablokov, V.B. Nesterenko, A.V.Nesterenko

Chernobyl Consequences of the Catastrophe for People and the Environment. Annals of the New York Academy of Sciences vol.1181

 

 


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