2015-09-18 17:52 | カテゴリ:未分類

先に、飯舘村比曽地区のイシワカメがとてつもない高濃度で放射性セシウムを濃縮していることを報告した。
イシワカメの異常に高い放射線量)。その時現場の写真を撮ることを忘れていた。そこで今回8月に、そこよりも空間線量の高かった浪江町の某所でイシワカメの群生地を見たので、写真を撮った。ぶよぶよの感触である。当日雨がしとしとと降っていたので、固形化したイシワカメが吸水して膨潤し始めていたところであった。放射能を測っていないが多分キログラムあたり100万ベクレル以上はあるだろう。ここは庭先で秋、冬、春は破砕した石材をしきつめてあるので、栄養不良の黄白化症(クロロシス)気味の小さなヨモギが生えているだけであった。写真に示すように今でもヨモギは鉄欠乏クロロシスである。雨によってコンクリート舗装や石材からわずかに溶け出す水のpHがアルカリ性だからである。
 
 
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図1.一面褐色のものはイシワカメの群落。手前道路脇の赤い匍匐性の植物はスベリヒユ。
 
 
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 図2.雨水を吸って膨潤しているイシワカメの拡大図
 
 
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図3.草丈が10センチぐらいのヨモギの新葉の鉄欠乏クロロシス。下葉が褐色斑点(ネクロシス)を帯びているので、生長がほぼ止まっていると思われる。右のぶよぶよは水に浸かったイシワカメ。
 
  
(森敏)

追記:後日この場所で乾燥したイシワカメを観察した。
表面からは一見牛糞のようであるが(図4)、裏返すと小砂利や枯れ葉などの腐植資材ををびっしりと抱え込んで乾燥していた(図5)。物理的な接着作用があるようだ。イシワカメは自然の物質循環のなかで意外な役割を果たしているのかも知れない。
  

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 図4. 現地で乾燥したイシワカメ。
 
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図5.図4を裏返してみたもの。多くの枯れ葉などの有機物をびっしりと抱えている。
 
 
追記:図6に、このぶよぶよのイシワカメを食べている幼虫を見つけた。全くの保護色なので小生には、にわかに判別ができなかったのだが、同行の加賀谷カメラマンが見つけた。蝶の幼虫なのかもしれない。
 
イシワカメを食べる幼虫
 
図6.イシワカメをたべる幼虫
秘密

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