2015-09-12 22:06 | カテゴリ:未分類

  以下の図9,図10は県中浄化センターと県北浄化センタで下水処理された脱水汚泥の134Cs/137Cs (:比)を示したものです。
 
スライド1
    

  
スライド2 

  

  
  原発事故で放出された134Cs137Csはほぼ等量(つまりその比が1)だったといわれています。その後134Csの方は2年の物理的半減期で減衰し137Csは30年の物理的半減期で減衰をしています。したがって、134Cs/137Cs の値は徐々に低下していくことが予測されます。

      

図9,図10ともに時間の経過と共にこの比が低下していることが明らかです。H27年6月30日の時点で計算すると物理的半減期のみで当初の放射能が減衰しているとすれば 134Cs/137Cs 0.27という値になるはずです。図9、図10ともに最近の値はかなりぶれていますが、これは測定値が小さくなってきているために誤差が大きくなっていることと、134Csが時々検出限界以下になってきているためです。

       

しかし、よくみると6月30日の時点でもグラフの値は0.3当たりを示しています。つまり実測値は計算値よりも少し高い。
      

数学ではα>0の場合 (A+α)/(B+α) > A/B が成り立ちます。仮にAを134Cs値、Bを137Cs値とし、αを原発事故後の一見問題にされてこなかった新規に発生した核反応生成物134Cs137Csの等量の降下物と仮定すると、先に述べた  実測値0.3 >計算値0.27 という値が信憑性を増してきます。

      

それではいつの時点でそういう新規の核反応が起こって飛散したかでありますが、図9の県中浄化センターをよく見るとH24年7月5日~9月1日にかけてスロープが急激に上にシフトしていることがわかると思います。H26年8月27~9月25日当たりもシフトしています。つまりこの時期には新しい放射能が加わったと解釈すればつじつまが合います。あとから降下した放射能は土壌や植物や住居の屋根の表面に旧いものの上に堆積するので、まだ吸着や土壌との固着が進んでいない。したがってその後の降雨によって旧い降下物よりも優先的に早く洗い流されうると考えれば、H25年7月17日あたりの強い降雨で基のスロープに復帰したと考えれば、この現象が理解できます。
 
      いくら注意深く見ても、図9,図10に示している両浄化センターでの降雨時期や降雨量は 脱水汚泥の 134Cs/137Cs (比)とは全く関係がないことがわかります。
    
  もちろんこれ以外にもいろいろの考察ができますが、図9にみられる、134Cs/137Cs のスロープの急激な下降または上昇が起こった理由については、新規な放射性セシウムの追加があったと考えなければ説明できない現象です。今後は県中浄化センター、県北浄化センター共に134Csの値が非常に低下して検出されがたくなってきているので、よほどの異常事態が起こらない限り、以上で考察したのようなやりかたの解析が難しくなってくると思われます。
 
 (続く)

(森敏)
     

秘密

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