2015-08-29 18:30 | カテゴリ:未分類

 

旅先のホテルでBSテレビチャンネルを回していたら、坂東玉三郎さん(人間国宝)のロングインタビューに偶然ぶつかった。インタビューアーのアナウンサーが玉三郎に圧倒されて、理解できなくて少しぴんとはずれの対応をしていたのがおかしかった。
      
  あくまで歌舞伎に軸足を置きながら、京劇、沖縄舞踊、ダンス、和太鼓などのあらゆるジャンルに果敢に挑戦してきた意味について、随所に警句を「さらり」と述べる玉三郎には思わず引き込まれた。インタビューを見終って、

       

「伝統を維持するには、絶えず変化し続けなければなりません。少しでも『もうこれでいいや』と思ったらそれ以上発展しません」

     

という玉三郎の言葉が強く印象に残った(正確な言辞は引き写したわけではないので自信がないが)

 

芸術も科学も、個人も組織も同じである。

 

(森敏)

追記1:コメントのやり取りをご覧ください。

追記2:

科学史では様々な偉大な発見の契機はほとんどの場合が偶然です。それはクモが営々として網を張っているときに(研究者なら自己の専門分野での通常科学に営々と励んでいるときに) 突然、餌が飛び込んでくるのに似ています(研究者ならこの時にこそ、「あ、これだ!」という「ひらめき」が走るのです)。しかし、そういう受身の形での生真面目さだけが発見の契機になりうるわけではない。「積極的に研究者自身がほかの研究環境に身を置いて(投企して)、異なる学問体系の分野の人たちと交流し対峙してみる積極的な姿勢も必要です。そうすれば必ずや新しい発想の契機が生まれるでしょう」と、玉三郎の話を私(生物学の研究者)なりに勝手に解釈するとこのようになるのではないかと思いました。


秘密

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