2015-06-28 14:25 | カテゴリ:未分類

「ウィキペデイア」によれば

イシワカメ(イシクラゲともいう:学名Nostoc commune)は、「日本では、北海道、本州、四国、九州に広く分布する。庭先や道ばたなど様々な裸地の地表、コンクリート面などで見られ、雨が降った後に藍緑色寒天質の膨潤した群体が突然目立つようになる。乾燥状態では地面にへばりついた黒いかさぶたのように見え、手で揉めば小片-粉末状に壊れる。」

 とある。 
 

     飯舘の比曽地区でコンクリートの車道脇にイシワカメを見いだした。これまで放射能汚染地で膨満したイシワカメを見たことがなかったので、試しにそれをすくい取って大学のもちかえって放射能を測定すると、

Kg生体重あたりで

Cs-134: 41,200 ベクレル, Cs-137: 174,000ベクレル

Kg乾物重あたりで

Cs-134: 404,000ベクレルCs-137: 1,760,000ベクレル

というにわかには信じがたい数値になった。この値は、小生がこれまでに測定した生物では最高値に近い。

 
  多分想像だが、このイシワカメの類は原発事故以前からこの道路脇で乾燥や吸水膨張を繰り返しながら、棲息し、原発事故後は、道路から流れ込んでくる、強烈に汚染した表面流去水を吸水しながらひたすら放射能をため込んできたのではないだろうか。
 

イシワカメはトレハロースが含量が高いので、「乾燥ストレス」にはめっぽう強いことが分かっている。つまり死んだように見えても、一部は生きているので、水が来ると急速に分裂再生するのである。今回は現地写真を撮るのを忘れた上にゲルマニウム半導体で測定前に写真を撮るのを忘れたので、U8カップでゲルマニウム半導体で測定後の乾燥した状態が以下の写真である。石のようにごりごりのイメージで、これは水につけてもすでにぶよぶよには回復しなかった。良質の色の濃い「浅草のり」のイメージである。
 
IMG_0754--.jpg 

直径4センチのゲルマニウム半導体検出器用の「U8プラスチックカップ」の底で乾燥固化したイシワカメ。
     
(森敏)
附記1:以前に富山県の貝化石鉱山の一画をお借りして、このアルカリ土壌で実験圃場を設けて合成鉄剤の現地試験をしているときに、ある時期にとつぜんこのぶよぶよのワカメが大量に涌いていたのでびっくりしたことがある。
以下のブログも参照ください。
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-318.html
 
附記2:これまで多くの研究者が「道路脇の黒い物質」とよんで、高放射線量であることを指摘してきていた物質の実体は、このイシワカメではないだろうか。海草のワカメとちがって、いったん強く乾燥すると非可逆に黒く固化して実体が不明になるが、あたらしく水分が供給され続けると吸水して発芽して細胞分裂していくとぶよぶよになるのである。我々のように外からたまに調査に来る人たちには、その時間経過の形態変化がわからなかったのではないだろうか。

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/1967-73e96b75