2008-07-26 21:06 | カテゴリ:未分類

眉村卓氏の実に簡明な散文の例

 

学士会会報No.871(2008)に 「ショートショートと長編」というテーマで 眉村卓(まゆむらたく)氏が秀逸な文章を披露してくれている。眉村氏はすでにショートショートを1778編以上上梓したとのことである。以下に会報を部分的に引用させてもらうと。。。

 

高校時代から俳句部に入って俳句をやり、如何に無駄な言葉をこそげ落とすかで、しごかれたのである。。。。。(約1頁省略)。。。。俳句を読む人は、大方が俳句の実作者である。実作で培われた眼力で読むのだから、こちらの意図はお見通しであろう。よけいな言葉は不要なのだ。が。。。(省略)。。。散文の場合、読者が文章書きである比率はずっと低い。読者として、どれだけきちんと書かれているか、どれだけ楽しませてくれるか、で読むのだ。書くべき事をわかってくれるはずだ、で書かないのは、少なくとも私程度の物書きでは、怠慢なのである。と、そう悟ったのだ。。。。(以下、省略)

 

と書かれている。以上のことはショートショートから長編小説にわたる『散文』に関する普遍の定理と思われる。『散文』は以心伝心では決して通じないものがあるということである。言われてみればごく当たり前のことだが、眉村氏が言うと非常に説得力を感じる。

 

ところで、大方のブログは俳句のような「短詩型」と、コラムのような「散文」の中間に位するので、書き手が独自の文体を確立するにはなかなか手ごわいものがあるのではなかろうか、というのが小生の最近の実感である。

 

(森敏)

 

 

 

秘密

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