2014-12-18 15:49 | カテゴリ:未分類

 学生時代に、せっかちなので、実験の時に、直接希塩酸や希硫酸をピペットで口から吸って、その蒸気で、じわじわと前歯のエナメル質が溶けて、そこから虫歯になり、10年経って上顎の前歯の4本と犬歯を全部「差し歯」にする羽目になった。それから幾歳月たった今、この犬歯と前歯の差し歯をささえる受け皿の自分の歯が根元から腐って、割れて、歯茎が化膿して神経が痛くなってきたので、2本とも根こそぎ「エイヤ!」と女医さんに抜かれてしまった。そしてついに入れ歯を装着した。痛いの何の、さすがに忍耐強い小生も「久しぶりに拷問を受けた!!」と女医さんに思わず嫌味を言ったくらいである。

     

いま流行の「インプラント」は、健康保険が効かずにかなりの高額で、あちこちの経験者にきくと、まだ完全な技術でないようなので、ありにも外科手術的でサイボーグ人間そのものになるような気がしたので、採用しなかった。「あちこちの歯が痛んで、次々と、気が付くとベンツが買えるぐらいインプラントに総投資したが、いまは後悔している」という知人がいるのだ。

   

女医さんは丁寧に出来る限りのことをしてくれたのだが、いかんせん、金属のブリッジを両端の歯に架けているので舌先の違和感が抜けない。いずれはこういう運命になるかもしれないとは以前から思いながら、今現実にそうなると、口の中が疎ましいこと甚だしい。小生より年齢が高い老人たちは、あきらめているのか、普段から歯の手入れがいいのか、我慢強いのか、あまり入れ歯の話をしない。気高い節操があるからなのだろうか、小生のようにまわりの人に「世も末だ!」と嘆かないようだ。

   

先日久しぶりに学部2年生にわずか15分のコンパクトな「農芸化学概論」の講義とその後の30分ぐらいの学生とのデイスカッションに参加したのだが、慣れない入れ歯のために、発音が口元から漏れて、締まりの悪いことこの上なかった。ざらざら声で口から言葉が抜けて発音が聞き取りにくい老人は入れ歯のせいだとやっと理解出来るようになった。

  

今回の衆議院選挙では2年前と同じ結果で、「原発どこ吹く風」の与党の圧勝の結果には心底落胆した。現今はマスメデイアやネットを通じた巧妙な若者への世論操作が、恐ろしく功を奏していると思う。深層心理学の悪用も極まれりだ、と思う。原子力の平和利用(すなわち原子力発電)に向かった過去50年間の世論操作の時代よりも、人文科学や社会科学もそれなりに応用面が発達し、大衆に対する <下意識操作> がはるかに巧妙になっていると思う。テレビを見ながらいつもそういう思いがしている。

  

「憲法の一字もかえられなかった」と改憲派の急先鋒である石原慎太郎氏は敗北感で政界引退を表明したが、「どれ一つ原発再稼働を止められなかった」、と敗北感を表明して再来年の総選挙で政界引退する野党の高齢者議員が出てくることになるかも知れない。

  

東電福島原発事故から3年半かかって測定してきたデータを使って放射能関連の論文の3報めをやっと書き上げた。なので、あまりブログを描く時間がありませんでした。

  


(森敏)
付記1: ここに記していないあれやこれやで最近どっと疲れがでてきた。孫から風邪やインフルエンザや緑膿菌をもらわないように、四六時中マスクをしている。5年前に注射した高齢者用の「肺炎球菌ワクチン」が期限切れになるので、またそろそろ射ちにいかなくては。これは確かに効いたような気がするので。。。
 
付記2.なぜか思い出したのだが
 、40年前の当時の農芸化学科の生化学研究室の中村道徳教授は下顎の歯並びが悪く、歯が抜けているときもあった。講義で声が聞き取りにくいこと甚だしかった。中村先生は無機リン酸定量法のAllen-Nakamura 変法で有名です。この先生にはなぜか嫌われていたなー。廊下で出会っても露骨に嫌な顔をされた。遠い昔の話です。誰でも虫歯に伴う記憶の連鎖は無限にあるようです。

秘密

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