2014-01-24 19:16 | カテゴリ:未分類

今、乃木坂の学術会議講堂の講演会から帰ってきた。
講演会のタイトルは

「福島原発事故の事故による放射能汚染と森林・木材 Part II

であった。

 

演題と演者は

森林木材の汚染実態と長期モニタリングの必要性 高橋正道(森林総研)

集水域生態系における放射性セシウムの移動・蓄積の実態把握 大手信人(東大農学生命科学)

地域林業の原発被災と担い手問題 早尻正宏(山形大農学部)

野生生物を調べてわかること 石田健(東京大学農学生命科学研究科)

であった。

 

昨年の第一回講演会と比べて飛躍的なデータが出ているわけではないが、森林生態系の変化の地道な観測データや、苦悩する森林組合の動きなどがよくわかった。なかなか真剣な講演会であったと思う。

 

最後の総合討論の時に、早尻准教授の、「福島大学に農学部を設置すべきである」という提案は傾聴に値すると思った。農水省の出先機関や福島農業総合センターがあるが、やはり放射能汚染問題の腰を据えた現場に即した基礎研究は地元の大学でなければできないと思う。小生も含めて各地の大学人が駆けつけて、研究を行っているが、研究者間での横の連絡が取れているとは言えない。福島大学農学部ができてそこが中核になって、福島県と近県の住民に対して、時々のデータを取りまとめて、わかりやすく発信すべきだという提案は、傾聴に値すると思った。

 

福島県立医大は被曝住民の不安に応えるべく、毎年多額の研究予算を獲得して、新しい母子健康センター(?)も設置し、スタッフのポストも増えているようではないか。医学ばかりでなく農学も、福島県の農林水産業の真の復興のためには、福島大学農学部を設置すべきであると思う。文科省には頑張ってもらいたい。
 
 

 

(森敏)
追記1:環境省が環境影響調査に「ポスドク100人ぐらいの雇用計画がある」かの報告がどの講師からか忘れたが、あった。本当かね?

追記2:以下の動きもあります。まさに福島医科大学は「いけいけどんどん」といういきおいですね。

 

福島医大に小児腫瘍科 県内で初めて開設へ

福島医大は平成26年度、同大付属病院に小児がんの治療に特化した新たな診療科「小児腫瘍科」を開設する。小児がん専門の診療科の開設は県内の医療機関では初めて。
 福島医大によると、小児腫瘍科は現在ある小児科から独立する形で開設する。入院患者の治療のほか、外来診療にも対応する。
 福島医大は東京電力福島第一原発事故からの復興に向けた先端医療、放射線医学の研究、開発を進める拠点「ふくしま国際医療科学センター」を整備し、平成28年度の運用を目指している。将来的には、小児腫瘍科をセンターに組み込む計画で、県内の小児医療の高度化を加速させる。
 同病院には現在、高水準の技術を持つ小児がんの医療チームがあり、これまでも県内外から患者を受け入れてきた。原発事故発生後、住民の間で放射線による健康影響に不安が高まっていることが開設の背景にある。

2014/01/29 09:02 カテゴリー:主要

 

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