2014-01-07 13:46 | カテゴリ:未分類

「信頼性低いまま」半数 県産米全袋検査アンケート

 県内で収穫された2013(平成25)年産米の全袋検査について生産者や集出荷業者、卸売業者、小売業者らの半数近くが「県産米の信頼性は低いまま」との見方を示していることが3日、県によるアンケートの中間報告で分かった。
 全袋検査の結果、放射性セシウム濃度が食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えるコメは市場に流通させない仕組みが構築されても、依然として県産米の信頼回復に至っていない状況が浮き彫りになった。
 県産米の信頼性向上の程度を聞く質問に対し、市町村の59%は「信頼性が大きく向上した」と評価した。しかし、生産者の46%のほか、集出荷業者などの54%、卸売業者の47%、小売業者の52%といずれも半数近くは「信頼性は低いまま」と厳しい認識を示した。
 全ての県産米を調べる全袋検査が2年目を迎えてもなお、有効な安全確保対策として県内外の市場、流通関係に幅広く浸透し切れていない実態がうかがえる。
(2014年1月4日 福島民友ニュース)


  なぜ、半数近くは「信頼性は低いまま」なのだろうか? アンケートはそこを再度アンケート調査して(デユルファイ法で)究明すべきではないだろうか? 一応全袋検査で50%近くの人間が信頼性を回復したと認定しているので、その全袋検査対策は非常によかったのである。何事にも収穫逓減の法則というのがある。だからここからさきは、さまざまな対策に対する顕著な信頼性向上の効果はわずかずつしか得られないだろう。しかし、さらに原因を究明して、あらゆる対策を積み上げていくべきだと思う。
  
       以下に、生産者からの非難ごうごうをあえて無視して、想定できる過激な信頼性向上対策として以下の2点を提案してみたい。
 
1.「消費者には国の安全基準値100ベクレル/kgが信頼されていない」、と仮定して、県は独自にこの安全基準値を現行の米俵の連続測定法で「検出限界以下」とする。つまりそれより上の値で検出されたものは一切出荷しない。(もちろん出荷しないものは県が補償する。)
2.現在避難解除地域でつぎつぎと試験的な作付が行われているが、この地では数は少ないが今年も100ベクレル/kg超えが出ている。しかしそれ以下のところでも出荷はしなかったようである。来年からは、この試験作付でもこの基準以下のものは出荷するとのことである。これを今後も試験的作付は奨励するが、検出限界値以下になるまで、出荷させない
  

   再論するが、問題は福島県在住の子女を持つ消費者の何パーセントが福島県産のお米を買っているかである。都市の子女を持つ消費者がどう考えているかである。生協や大学の農業経済学の研究者たちががそれをきちんとさまざまな角度から調査すべきであろう。
 
   原因を追及しなければ対策の打ちようがないだろう。生産者は「自分達は正しいことをやっているのだが、消費者があほだから理解されないのだ」、という態度では、物事が前に進まないだろう。2年半たった現在、消費者は食品の放射能に無理解なのではなく、賢明な消費行動をしているのではないだろうか。
 
 
(森敏)
付記1:

6市町村でコメ試験栽培 14年産、作付け制限を緩和

 農林水産省は24日、東京電力福島第1原発事故を受けた2014(平成26)年産米の作付け方針を発表した。
 避難区域の再編に応じコメの作付けができない地域を緩和したのが特徴で、避難指示解除準備区域に加え、新たに居住制限区域でも作付けの再開準備に向けた試験栽培を認める。南相馬、浪江、双葉、大熊、富岡、葛尾6市町村の一部地域が対象に追加される見通し。原則として住民の立ち入りができない帰還困難区域については引き続き、作付けはできない。
 本年産米の作付けが制限された居住制限区域などで今年実施した試験栽培は、検査結果にかかわらず、収穫したコメを全て廃棄したが、14年産米からは放射性セシウム濃度が食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回れば、地域で試食などができるように改めた。
 避難指示解除準備区域では、本格的な作付けの再開準備として収穫後の出荷、販売を前提にした実証栽培に取り組める。居住制限、避難指示解除準備両区域ともに市町村が水田ごとに作付面積や収穫量を管理し、放射性物質の吸収を抑える対策や全量全袋検査の徹底が作付けの条件となる。
(2013年12月25日 福島民友ニュース)

追記1:1か月まえには、こういう記事が載っている。記事には意図的に数値が書かれていないが、テレビでの映像では 16.2Bq/kg を検出していた。
 

椎葉町初のコメ全袋検査

町の大部分が原発事故の避難区域に指定されている楢葉町で、ことし試験的に栽培されたコメを対象に放射性物質を調べる全袋検査が26日行われました。
楢葉町では、原発事故のあと大部分の地域が避難区域に指定され、今もコメの作付けは行っていません。
こうしたなか、早期の帰還とコメの作付け再開を目指して、町では去年から除染した一部の水田で試験的な栽培を行っていて、ことしは収穫したコメを対象に放射性物質を調べる全袋検査を試験的に初めて行いました。
地元のJAの倉庫で行われた検査には、町の担当者や栽培した農家が立ち会い、袋詰めされた玄米がベルトコンベア式の検査装置に次々にかけられました。
初日の26日は、30キロ入りの玄米、およそ200袋が検査され、いずれも国の基準を下回りました。試験栽培に参加した楢葉町の農家の佐藤充男さんは「楢葉町の農業はコメが中心です。問題ないという結果で農家にとって励みになります」と話していました。
楢葉町では今回検査したコメは出荷せず、一部を町の関係者で試食するほかはすべて廃棄することにしています。
一方、来年も試験的な栽培を続けてデータを集め、安全なコメがつくれることを確認したうえで再来年以降の作付け再開を目指したいとしています。
楢葉町の松本幸英町長は、試験栽培したコメの全袋検査を実施したことについて、「基準を下回る値で安どしている。試験的な栽培を行った農家の方々にとってもいちるの光になったと思う。農業は楢葉町の基幹産業なので震災と原発事故前の原風景を取り戻すために、しっかりと取り組んでいきたい」と話しています。

1126日 2245
 

追記2:

5カ所の玄米が基準値超 「作付け制限区域」の小高区

 県は15日、政府の本年産米作付け方針で「作付け制限区域」となった3市村の田んぼ計17カ所で試験的に栽培された玄米の放射性物質検査結果を発表、南相馬市小高区の田んぼ9カ所のうち5カ所の玄米から食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る1キロ当たり120~180ベクレルの放射性セシウムが検出された。
 葛尾村の7カ所と飯舘村の1カ所で試験栽培された玄米からは最大1キロ当たり9.5ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、全て基準値を下回った。試験栽培で収穫した玄米や稲わらなどは全て廃棄処分される。
 県によると、試験栽培では、コメに放射性セシウムが移行するのを抑えるカリウム肥料を施肥したほか、田んぼの除染を実施。葛尾、飯舘両村では表土を剥ぎ取り、南相馬市小高区では深耕などの対策が取られた。
 県は、対策を講じたのに玄米が基準値を超えた原因について「水や土壌、除染の手法など、さまざまな要因が考えられる」(農業振興課)として調べている。
(2013年11月16日 福島民友ニュース)

 




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