2013-12-03 08:10 | カテゴリ:未分類
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図1.スギの実生の放射能被ばく画像 
地上部の上半分が薄く下半分が濃い。黒い点々は現在も組織の表面に残留する放射性降下物(フォールアウト)。 

    
    
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図2.スギの実生。図1の原画(押し葉)。 全長40センチ。
 

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図3.図2の上半部分(先端部は今年の新生葉)の拡大。
 
 


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図4.図2の根の部分の拡大。ていねいにほり起こして、できるだけ土を振り払った。 
 

1は飯舘村の草野地区から飯樋地区に向かう途中にあるフェンスで囲まれたため池の、フェンスのすぐ外に生えていた数個の実生の3-4年ものと思われる幼木を丁寧にサンプリングしてきたものを、押し葉にしてオートラジオグラフを取ったものである。草と違って樹木は組織が固いので押し葉にしても、なかなかひらべったくならないので、均一に感光させにくかったのだが、この映像を見ると以下のように、これまでも紹介したような(付記を参照ください)、いくつかの有用な情報が得られていると思う。

1.植物体の地上部の下半分が強く放射能汚染していることは、東電福島第一原発が爆発した当時に地上に生えていた部分が放射能被曝し、その降下物がいまだに葉や茎に留まっている事を示している。

2.とくに茎の基部2センチぐらいが強く放射能汚染しているのは、この部位被爆当時には丁度土壌表面に位置していた部位であり、被ばく土壌表層と直接接触していた部分であるのが、その後地上部に伸長してきたものである。土壌が完全にはぬぐい切れていないためと思われる。

3.植物体の地上部の上半分(図1と図3を比較参照してください)が弱く放射能汚染しているのは、当初に強く直接被爆した下位葉や茎から直接吸収された放射能が、その後に1年目2年目と成長してきた部位に転流してきたものである。土壌界面の根から吸収された放射能もあるかもしれない。濃い点々は風などで飛んで粉塵による二次被曝と思われる。今年の新芽が濃いように見えるのは、密集していために放射能が集積して見えるからである。

4.根の端の部分は放射能が低い(図1と図4を比較してください)。掘り起こす時に土がついてそれをぬぐいきれないで感光していると思われる。細根のほうに放射能が積極的に移行しているかどうかは判然としない。


 
 

(森敏)
付記: 以下を参照ください。
2012/11/14 : 桜の放射能汚染について
2013/02/06 : モミジ葉の放射能汚染
2013/09/03 :
松の実生(みしょう)の放射能分布
 
秘密

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