2013-10-30 07:40 | カテゴリ:未分類

  下記の記事のようにあんぽ柿やほし柿の放射性セシウムの規準越えが続いている。もともと生(なま)柿の状態ではほとんどが基準値(100Bq/kg)以下になっているのだが、干し柿にすると規準越えになるのは、水分が飛んだ分だけ放射性セシウムの濃度が濃縮されるからである。そこで下記の記事にある加工再開モデル地区では、以下の様々な技法で除染の努力を行っているはずである。 

  

  柿の枝をジェット噴射で洗浄する、

  柿の木の皮を剥ぐ、

   深く枝を剪定する、

  樹下の汚染表土を剥いで新しい土壌を客土する、

  土壌にカリウムを施肥する、

  カリウム溶液を形成層に直接灌注する、

  改植する、

 

などの技法が行われているはずである(ただしこの6番目は新しい技法なのでまだ広がっていないと思われる)。
     

  そこで2013年10月15日の時点までのモニタリング情報<ふくしま新発売>を詳細に見ると、県がすべて調べたのは「試験加工品」である。あんぽ柿とほし柿を186点分析した結果、22点が基準値100ベクレル/kgをオーバーしていた。最高値はあんぽ柿で213.4ベクレル/kgであり、ほし柿で182Bq/kgであった。だからより一層の除染努力が必要なわけであるが、農家や研究機関は柿の果樹園の放射能除染技法を充分に開発した、あるいは忠実に実践したとは云えない段階なのではないだろうか。
 
      フォールアウト(放射性降下物)をあびても、しばらく何の除染処置もしなかった柿の木では、付着したフォールアウトのうちの可溶性放射性セシウム部分がドッと体内に取り込まれてしまったために、一度樹体内に取り込まれた放射性セシウムは容易に体中を巡って、どんどん柿の実に転流しているのかもしれない。

 
 

  

モデル地区は基準内 福島、伊達、桑折、国見のあんぽ柿は県が加工自粛要請

 県は4日、福島、伊達、桑折、国見の4市町で生産される県北地方の特産品「あんぽ柿(干し柿)」について、試験的に加工した検体の放射性物質検査で、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えたとして関係市町や生産者団体に加工自粛を要請した。ただ、国、県、生産地などで組織するあんぽ柿復興協議会が指定した伊達、桑折、国見の3市町の「加工再開モデル地区」で基準値超はなかった。
 福島市や加工再開モデル地区以外の地域での加工自粛要請は3年連続。県は柿を試験的にあんぽ柿、干し柿に加工し、生柿と合わせて各50検体を調べた。その結果、あんぽ柿は9検体、干し柿は13検体で基準値を超える放射性セシウムが検出された。
最大はあんぽ柿が伊達市の検体で1キロ当たり210ベクレル、干し柿は伊達市の検体で同180ベクレルだった。
 加工再開モデル地区の計9検体で基準値超はなかった。モデル地区は3市町の生産者約1,600戸のうち、約850戸が該当する。
 モデル地区で加工されるあんぽ柿はつぶさずに全量検査する非破壊検査機器で検査し、放射性セシウムが基準値以下なら3年ぶりに出荷される。

2013/10/05 09:13 福島民友 ) 
 
(森敏)
追記: 読者から、柿の乾燥過程での風塵からのコンタミは考えなくていいのか? というご指摘があった。切り干し大根の野外での乾燥中の放射能汚染の場合と同じケースがあるのかもしれない。

 

秘密

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