2013-10-22 05:50 | カテゴリ:未分類

 南相馬・太田村の玄米2点でセシウム基準値超

 県は18日、本年産米の全量全袋検査の結果、南相馬市原町区の旧太田村の農家2戸が生産した玄米2点から、食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える1キロ当たり110~160ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。基準値を超えた玄米は同市が隔離して処分するため、市場には流通しない。
 県によると、玄米から110ベクレルが検出された農家は、8日の検査でも基準値超が確認されていた。今回は玄米4袋の全袋検査を行い、詳細検査で1袋が基準値を上回った。160ベクレルが検出された農家は、全袋検査で玄米130袋のうち96袋が詳細検査に回り、1袋が基準値を超えた。
 同地域は本格再開に向けた実証栽培を認める「作付け再開準備区域」。
(2013年10月19日 福島民友ニュース)

 

  この記事の最後に“同地域は本格再開に向けた実証栽培を認める「作付け再開準備区域」”とあるが、「実証栽培」では、玄米の放射性セシウム含量低下のために南相馬市や福島県当局はどのような具体的な栽培指導をしたのだろうか? 非常に気になるところである。 いつもこのWINEPブログでも述べているように、過去の総括から以下の諸点に注意しなければならないのだが。。。。

1.K2Oとして 25mg以上/100g土壌 のカリウムの施肥 したか?
2.出穂期のわき水かけ流しはなかったのだろうか?
3.水口(みなくち)からの用水流入時の放射能除染対策は行っていたか?
4.収穫時は穂は機械刈りで、手刈りを避けたか?
5.穂を手刈りした場合は、放射能汚染土壌の穂への汚染はなかったか?
6.穂を手狩りした場合は、はざ掛け期間の放射能風塵汚染はなかったか?
7.脱穀機はきれいに放射能を洗浄したものを使ったか?
8.脱穀作業場所はきれいに放射能除染していただろうか?
9.作業中の手袋は放射能汚染していないきれいなものを使っただろうか?
10.米袋は保存中に放射能で内部汚染していなかっただろうか? 
 

  もしもこの2軒の栽培農家が厳格に福島県の指導による栽培基準を実践しても、収穫された玄米が100Bq/kgを超過したのならば、以上の点を再点検し、まだ未知の汚染要因がある可能性を徹底的に現場検証する必要がある。 県は当然やっていると思うが、その成果を公表すべきである。

  県は今でも土壌の放射性セシウム含量5000Bq/kg以下でなければならないという2011年の栽培基準は今でも堅持しているのだろうか? それとも、もう土壌の放射性セシウム含量は栽培開始条件ではなく、出口の、収穫された玄米放射性セシウム濃度100Bq/kg以下なら、出荷してよいというチェックシステムなのだろうか。非常に気になるところである。

 
  避難解除されて次々と新しく実証栽培がおこなわれていくとなると、久しく栽培中止していた個々の農家にとっては、新しい栽培法の試みとなるので、とりわけ高濃度放射能汚染土壌での栽培に対しては、従来法とは異なる神経を使わなければならないと思う。当たり前のことだが。
 

(森敏)


秘密

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