2013-09-28 04:39 | カテゴリ:未分類

(以下週刊朝日104日号。小泉耕平、河嶌太郎による記事の無断抜粋です)
 
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常総生活協同組合(茨城県守谷市)が、松戸、柏、つくば、取手など千葉、茨城の15市町に住む0歳から18歳までの子どもを対象に実施した尿検査で、既に測定を終えた85人中、約7割に相当する58人の尿からから1ベクレル以下のセシウムが出ています。(常総生協の横関純一さん)
(中略)
 筆者と取材班がさっそく1300万円以上する測定器をレンタルし、都内のスーパーで買い込んだ食材を測定したところ、次々とセシウムが検出された。

 まず、セシウムが出たのは、秋の味覚レンコン。この秋収穫されたばかりの茨城産が22.68ベクレル(セシウム134137を合算、単位はベクレル/kg、以下同じ)と表示された。食品の放射性物質検査を行う都内の生活クラブ連合会が指摘する。
「水生植物のレンコンはセシウムが蓄積されやすい。川魚から出やすいのと同じ理屈です。こちらで測定した茨城産と栃木産からも検出されています」 調べると、長野県や札幌市などが測定した茨城産のレンコンからも同様にセシウムが出ていた。だが、奇妙なことに地元、茨城県の検査では昨年から一度も検出されていない。茨城県農林水産部に検査方法を聞いた。
「市町村から要望があがった時点で検査を行い、その地区の1本をサンプルとして測定します」
 今年の検査は6月に実施したハウスものだけという。

 次に出たのが牛乳だ。購入した栃木産牛乳を測定にかけると、4.43ベクレルを検出した。基準値の50ベクレルより十分に低く、少量だが、毎日コップ2杯を飲むと試算すると、年間で最低10マイクロシーベルトの内部被曝をする量だ。安倍首相のスピーチとまたも矛盾する。栃木県畜産振興課が放射性物質検査をこう説明した。
「県内にサンプルの生乳を取る場所が6カ所あり、2カ所ずつ持ち回りで毎週検査をします。昨年、今年ともセシウムが出たことは一度もありません」

 こちらの検査でセシウムが出たことを伝えると、絶句した後、こう答えた。
4.43ベクレルでも絶対に安全とはいえません。さっそく製造業者を指導します」
セシウムが含まれた牧草を牛が食べて生態移行することが多いため、県では牧草管理の指導も行っている。だが、サンプルを採取する段階ですでに多くの酪農家の生乳が混ざっていることから、原因となった牧場を特定するのは困難だと言う。

 茨城、栃木と並んで、放射線量が高いのは群馬だ。中堅スーパーで群馬産のホウレン草、キャベツ、生シイタケを購入したところ、すべてからセシウムを検出した。中でもホウレン草は26.12ベクレルを記録し、セシウムが移行しやすいと言われるシイタケの値を超えた。 群馬産は、今回都内で購入した6品目中4品目から検出。加えて、県北の川場村で買ったアユの甘露煮、生栗からも出た。県内北部にある物産販売店の店長はこう説明する。
「放射性物質の検査は生産者に任せていて、50ベクレルを超えたら販売しません。ですが、それ以下は基準値以下なので問題ないと思っています」

 しかし、小さい子どもを持つ親など、少ない数値でも気にする人が増えているようだと水を向けると、途端に顔を曇らせた。
「正直、どう対応してよいのか。どのくらい含まれているかを商品ごとに表示するやり方もありますが、お金がかかりますので……」

 さらに心配なのは、福島第一原発が太平洋へ垂れ流している汚染水による魚の汚染だ。三陸沖の魚を使ったサバ味噌煮缶詰、サンマの冷凍一夜干しから、それぞれ15.52ベクレル、4.73ベクレルが検出された。サバ缶の製造業者はこう言う。
「昨年秋に八戸港で水揚げされた秋サバです。石巻工場内で第三者機関の測定を受け、10ベクレル以下ということを確認しています」
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  以上の記事を読めば、福島県以外の周辺県の農産物汚染調査がほとんどザルに近いことが明らかである。実は福島県でもコメ以外は市場に出る農産物の全量検査をしているわけではない。宮城県では最近魚を全量検査ができる体制がすこしずつできつつあることが報じられている。この記事にあるように、関東一円の県民は潜在的に低濃度の放射能汚染農産物を摂取し、蓄積している実態が明らかになりつつある。アメリカが最近日本の東電福島第一原発由来の放射能による汚染地帯(関東一円の県)の輸出農産物に対して根本的な疑問を抱いているのは、全く正しいと思う。「そんな厳しいことを言ったら食べるものがない」とか、「基準値以下のものは国民に食べてもらわなければ、農業や漁業は復興できない」、という一見訳知り顔の論理は「くさいものにふたをする」議論である。消費者による真の安心感を得ない農林水産業は持続できない。消費者の、がまん(忍耐)や、農民や漁民にたいする同情心に依存することでは永続的な農林水産業を成り立たせることは難しい。今回の東電福島第一原発事故で福島・茨城・群馬・栃木・千葉などの有機農業生産者とその提携者が乖離し、これまで熱心であった提携者ほどはやばやと有機農業運動から脱落したことはそのことを如術に示している。
 

1.農作物や牧草に対するカリウム肥料の徹底的な施用、
2.セシウムを吸収しない作物品種の世界の品種からの選抜、
3.食品毎の連続全量検査システムの開発、
 
 
など、安心・安全のためになすべきことを国や県がもっとしっかりと予算を投入してやるべきだと思う。福島県はたたかれ続けているから一番熱心に1番はやっているが、それでも2番と3番は未だしである。各県は少なくとも以上の3つの努力を真剣にしないと,今後とも風評被害と人体汚染の実害はなくならないのではないか。

  「そのうち、なんでも健忘症の日本国民が放射能のことは忘れてくれて、食べてくれるだろう」、という考えは甘いと思う。漁業に対しては原子炉汚染水の海洋への漏水が続く限り、魚の全量検査をして汚染魚は市場に決して流さないという以外に風評被害を防止するための正解がない。東電は依然として漁民を愚弄しまくっており東電や政府は打つべきことをまだまだ真剣にやっていないからである。 

 

 

(森敏)
追記:これまで何度か述べているのでくどくなるので、ここでは詳しくは述べないが、海産物に関しては、ストロンチウムやAg-110mの汚染が行政によって無視されている。特にストロンチウムに関しては、海洋汚染は深刻なはずである。貯槽タンクの汚染水の中にもじゃかじゃか入っており、漏水するたびに何十万ベクレル/L のストロンチウム+トリチウムなどのベータ線核種が報告されている。ストロンチウムのみの分析には手間ひまがかかるもんだから汚染水はもとより、魚体自体のデータが非常に少ない。したがって、海産物の
 

4.ストロンチウムの迅速全量分析法が早急に開発されるべきである。


秘密

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