2013-09-07 16:47 | カテゴリ:未分類

東電のずさんな情報発信に「怒り」・・・・規制委員長

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は5日、福島第一原子力発電所の汚染水をめぐる東京電力の情報発信がずさんで国際的な混乱を招いているとして、怒りを持っていると厳しく批判した。

 規制委は東電が行う放射線計測のチェック体制を強化するため、放射線に詳しい専門家を外部から採用し、現地に派遣した。

 同原発では、貯蔵タンク1基から汚染水300トンが漏れ、付近の排水路や別のタンク4基からも最大毎時2200ミリ・シーベルトの放射線量が計測されている。しかし、その放射線の大半は空気中でも減衰しやすいベータ線で、少し離れるだけで線量は大きく下がる。このため、一般環境で問題となっているガンマ線とは影響が異なるうえ、どのくらいの量の放射性物質で汚染されているかが分かりにくい。

2013952233  読売新聞)
 
放射線測定、東電に指導強化 規制委、汚染水漏れ問題2013951620分朝日新聞

 東京電力福島第一原発でタンクから汚染水が漏れている問題で、原子力規制委員会は5日、タンク周辺の放射線の測定などについて東電に現場で技術的な指導をするなど、対応を強化することを決めた。東電の不正確な放射線計測や説明で、社会に対して誤解を与えていることが懸念されるためとしている。

 東電はタンク周辺の放射線を測定し、高い放射線が検出される例が相次いでいる。同じ場所で測定しても測定する人によって値が大きく変わっている。測定された放射線のほとんどが透過力の弱いベータ線だが、東電はベータ線と透過力が強いガンマ線を合計し、人への影響を表す単位「シーベルト」で公表している。
  これに対し、規制委の田中俊一委員長汚染は放射能の量を表す「ベクレル」で表すべきだとし、「まともなデータが出てこない」と東電を厳しく批判した。
  海外に向けても正確な情報を伝えるため、モニタリング情報や事故情報を海外報道機関向けに発信する。

 

 

小生は先に東電発表の汚染水データは全く信頼できないことを主張した。

東電のやりたい放題の情報操作:福島の漁連はなぶり者にされている



今回、やっと原子力規制委員長の田中氏も「怒りを感じる」と不信感をあらわにしたようだ。

 

東電発表のデータに関しては、どこで誰がサンプルを採取してどこでどういうふうに核種分別操作をして、134Cs,137Cs,89Sr,90Sr,3Hなどをどの器機で測定したのか(これらはBq/kgまたはBq/L表示すべきである)。また漏出した汚染水の土壌の汚染は地面から何メートル離れた距離でのどの範囲の空間線量データか(これらはSv/h表示すべきである)などが、詳しくわからないので、データの発表を聞いても、限られた報道からはどこがどういう具合に汚染されて危険なのかが俄に判断しがたい。

 

やたらに我々科学者をも驚愕させるような異常な数字が東電発表でマスコミで一人歩きして、世界中を驚かせている。東電広報部は先の原子炉汚染水の海洋への漏洩情報が遅きに失したなどで社内処分を受けたようだが、構成人員が変わっていないためか、いまもって科学的なわかりやすい広報活動に不慣れか、意図的に撹乱情報を流しているのか、そのどちらかとしか思えない。おかげで日本の原子力科学技術行政の国際的な評価は下がる一方である。

 

日本原子力機構は歴史的に自らが招いた東電福島第一原発暴発というこの負の遺産に粉骨砕身積極的に介入する時期に来ている。

1)廃炉技術の開発と 

2)放射能海洋汚染防止の技術開発

は今や一体となって取り組むべき日本原子力機構の戦略的課題に浮上してきたと思う。
 


(森敏)

秘密

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