2008-07-06 06:45 | カテゴリ:未分類

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    (この写真はロイター報道からの転載です)


青島でなぜ大量に藻が発生したのか?

 

[北京 3日 ロイター] 8月に開催される北京五輪のセーリング会場となる青島の沿岸で藻が大量発生している問題を受け、 北京市水務局は3日、五輪会場地での藻の大量発生はこれ以上起こさせないと約束した。
青島で大量発生した藻の除去作業には、人員1万人と船1200隻が投入され、すでに17万トン近くが除去された。
 現在同地では約30カ国の選手がセーリングの練習を行っており、新華社によると、当局は今月17日までの完全除去を目指している。

 

   しばらく前から、オリンピックとのかかわりでこの青島での「藻」関連報道がなされている。この異常な藻の発生の原因について、北京当局の見解が何も報じられていないのは、実に不可解である。原因が分からなくて「藻の大量発生はこれ以上起こさせないと約束する」という技術の行使がどうして可能なのだろうか? 多分当局は原因が分かっているのだろう。

 

   この藻の異常発生という現象は、小生が専門の植物栄養学的に考えれば、突然に窒素やリン酸がこの水域に投入された結果と考えられる。17万トンの藻の成分を小生がいくつかの仮定をおいて単純に計算してみると、窒素(Nとして)で約4トン、リン酸(Pとして)で約2トンぐらいが短期間にこの海域に投入された勘定になる。

1)どこかの工場が排水を垂れ流したのか、

2)家庭排水などの公的な汚水処理場が故障して誤って処理しないで汚水を海に流したか、

3)オリンピックのためにこの海域をクリーンにしようとして誤って肥料成分を含む何かの成分を撒いたのか

 

のいずれかではないだろうか。中国のことだから我々の想像を絶する驚天動地の原因が存在するかも知れないが。

 

   いずれにせよ壮大な実験がなされたわけである。現代中国では何が起こるか分からないところがある。

 

(森敏)

追記:記事を拾っていくと、どうも日本の感覚で中国を見てはいけない気がしてきた。青島海域に流れ込む工場排水や生活排水などは、ひょっとして全く下水処理されずにそのままたれ流されているのではなかろうか。そうだとすれば、富栄養化による藻の発生は当たり前の現象であろう。これまでも報じられなかっただけで何回か起こっていたのではないだろうか。

秘密

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