2013-11-04 09:22 | カテゴリ:未分類

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上図は20129月に福島県で採取した野生フキのオートラジオグラフである。
 
  土壌から吸収された放射性セシウムが根から吸収されて茎を通って、すべての葉脈と葉肉細胞にまで分布している。特に写真中央の若い新葉に優先的に移行していることがわかる。 食べる茎の部分も汚染度が高い。このように細胞分裂が盛んな新生組織にセシウムが移行するのは、カリウムやリンの移行と同じパターンである。各所の濃いぶつぶつは放射性降下物の直接被ばくである。

  植物を採取するときはいくら気を付けても、この図のような直接の放射性降下物による汚染を避けられない。風雨による砂塵の舞い上がりや、いったん付着した樹木からの再飛来による直接汚染が不可避だからである。 地面に近い茎の部分ほど直接被爆のホットスポットが多いことがわかる。いつも同じことを述べているのだが。

  福島県の2013年1月から10月までの「農林水産物のモニタリング情報」から、野生フキの測定データのみをピックアップしてみると、98検体のうち2検体から総放射性セシウム量(Cs-134+Csー137)で141.2(Bq/kg)と、214.3(Bq/kg)を検出している。それ以外にも基準値である100Bq/kgには満たないが検出限界以上の値を示すものが 33件ある。これらは強制的な全個体検査ではなく、持ち込まれたもののみの検査と思われる。だから広域で野生フキの採取を禁止することが正解だと思う。これに関してどういう行政指導がされているのか小生は知らない。報道を見落としているのかもしれないが。

(森敏)



 
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