2013-08-12 17:57 | カテゴリ:未分類

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図1.砂の山を掘削して、山土を採取している。
 
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図2.採取した「砂」をフレコンバックに詰めて保管している。
  

 福島の人影のない山間道路を車を転がしていると、黒いフレコンバックの堆積場に出くわした(図1)。しかしこれは、放射能汚染土壌の堆積場ではないようだ。バックには「砂」という一字が印字されている。どうやら、山の斜面の汚染植生(樹木や下草)と表土を削り落として、その下にある放射能が含まれていない砂の層を削ってフレコンバックに袋詰めにしたものが積んでいるようなのだ(図2)。

 

  実は除染の為に水田の表土を数センチでも削り取ると、単純に計算しても10アールあたり数十トンもの汚染土が排出される。なので、その持ち出された分を非汚染土壌で必ず客土して均平化しなければならない。そうしないと、水田に瓦礫がでてきたり、でこぼこの勾配ができたりして、潅漑用水の田面での流れがいびつになるからである。たとえ客土しても、すでに除染によってこれまで農家が年期を掛けて培った肥沃な表土が全くなくなっているので、ここにある新しい「砂」土はその代替品には実はとてもなりえない。だがこの際はそれでもやむをえないだろう。また営々として耕作を繰り返しながら作土の肥沃度を長い年月をかけて高めていくしか仕方がない。
 
  表土除染後客土した水田を見るたびに、この客土の土はいったいどこから来たのだろうかと、いつも疑問におもっていたのだが、今回初めてこの謎が解けた。


 
(
森敏)

 


 

秘密

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