2013-07-25 07:52 | カテゴリ:未分類

通勤「大変でしょう」 飯舘・川俣ご視察の両陛下 従業員らにお言葉  

 「通うのが大変でしょうね」。22日、天皇、皇后両陛下が訪れた飯舘村の菊池製作所福島工場に感動が広がった。東京電力福島第一原発事故で避難区域に設定されたが、村の雇用を守ろうと、従業員約300人が力を合わせて操業を続けてきた。両陛下からの温かい励ましに「古里の復興のために頑張りたい」と決意を新たにした。3年連続での両陛下のご来県に、多くの関係者が「大きな勇気になる」と胸を熱くした。
 飯舘村から福島市の借り上げ住宅に避難している菊池製作所取締役福島工場担当の高橋幸一さん(51)は両陛下への説明を担当した。両陛下から通勤時間を尋ねられ、「車で1時間はかかります」と答えた。皇后さまは「ご苦労なさってますね」と気遣われた。
 同工場は原発事故発生後、村内全域が計画的避難区域になり、操業の危機に陥った。しかし、同社は従業員の雇用を守るため、村に許可申請を出し、従業員の安全管理を徹底しながら操業を続行した。風評に苦しみながらも、共に困難を乗り越えてきた。
 高橋さんは「両陛下にお越しいただき、たくさんの元気をもらった。原発事故後、厳しい現状にくじけそうになったこともあったが、報われた思い」と感無量の表情を浮かべた。
 同村出身で社長の菊池功さん(70)も両陛下の従業員への優しいお言葉に触れた。避難区域で操業を続けてきたこれまでの苦労を振り返り、「大変だったが、続けてきてよかった」と胸を熱くしていた。
 工場見学で両陛下は、空間放射線量を色分けして見ることができるガンマカメラ搭載の無人ヘリコプターに興味を持たれた。原発事故をきっかけにした新事業で、皇后さまは「除染が進んで避難している方が安心して帰ることができるようになればいいですね」と願った。
 同社は昨年、帰村宣言した川内村にも進出するなど、本県の復興への思いは強い。菊池さんは「両陛下がわれわれの仕事を見てくれたことを励みに、これからも福島のために頑張りたい」と誓った。 2013/07/23 08:54 福島民報)
 
 

「早く元に」復興へ願い 天皇、皇后両陛下が来県

 「飯舘村が早く元に戻るよう、願っています」。東京電力福島第1原発事故からの復興の歩みを視察しようと、22日から2日間の日程で来県されている天皇、皇后両陛下。訪問先の飯舘村の工場や川俣町にある村の小学校の仮設校舎で同日、多くの県民に優しい言葉を掛けられた。両陛下と接した村民、町民はそれぞれ感動を語り、村関係者も「両陛下からいただいた力で前進していく」と、復興への決意を新たにした。
 両陛下が訪問された精密部品加工・金型製作を手掛ける菊池製作所(東京都八王子市)の福島工場は、村内の居住制限区域に位置する。両陛下が原発事故の避難区域に入るのは今回が初めて。
 両陛下は製品や製造工程の説明を受けながら工場を視察。放射線量の高低を画像で確認できるガンマカメラについて天皇陛下は、「こういうものができると、除染が随分効果的にできるでしょうね」と話しながら、担当者に次々と質問した
 多くの従業員に避難先からの通勤時間を尋ねるなど、避難者を終始気遣っていた両陛下。
 菊池功社長(70)は「村が元に戻れるよう、操業を続けていく」とあらためて決意を語った。(2013年7月23日 福島民友ニュース) 
  


     


  天皇、皇后両陛下は今回で3度目の福島訪問で、しかも今回は旧避難地域の飯舘村だ。これは両陛下が放射能汚染やその被害というものになみなみならぬ関心を抱いておられるものと小生には思われる。なまじの国会議員や大学人以上に。
 

 

そこで、以前にも何回か提案したことがあるのだが、大学教員は、頭ではなく、体で放射線というものをぜひ体感してきてもらいたいと思う。東電福島第一原発暴発後すでに2年4か月たった現在でも、放射能汚染に関してきわめて浅薄な認識しかない大学人が多い。それは本当に放射能汚染を現地で体感していないからだと思う。
 
  だから、この夏休みの期間に大学教員は学生を連れて、測定音の鳴る放射線線量計を持って、両陛下のように、高放射線量地域(以前の避難区域)に入って、是非あちこちのカ所で、放射線を浴びてきてもらいたいと思う。現地で絶え間ない放射線量計のピピーピピーという音を聞けば、だれでもかならずなにかを感じるだろう。
 
  これまで小生と一緒に行動した人物でなにも感じないほど感性が摩耗している人は1人もいなかった。その被曝の経験が、今後の教員の授業や研究に反映されないはずがないと小生は確信している。
 
  調べてみると「霊山こども村」というところに霊山紅彩館という宿泊施設がある。JR福島から車で50分のところにあり、電話で確認したところ最近改装していたが営業を再開しているようだ(冷暖房はまだ)。6人部屋のコテッジもある(冷暖房無し)。 この霊山こども村一帯はかなり早くから長期にわたって徹底的な除染作業が試験的に始められており、最近除染を終了したようだ。今年の6月に立ち寄って調べてみると、公園内では放射線量は野外で毎時0.3-0.8マイクロシーベルトであった。立木を除染していないので、これ以上の線量低下はのぞめないだろう。室内は営業再開していなかったのでわからなかったが、1年前に測定したときはレストラン内は毎時0.23マイクロシーベルト以下であった。 ここに合宿してみるのも良い経験かもしれない。
 

(森敏)
追記:WINEPブログではいつも指摘していることだが、大臣や首相が放射能汚染現地や原子炉施設を視察訪問する時には、積算線量計を首にぶら下げて、訪問が一段落したときに、積算でどれだけ放射能を浴びたのかを、本人が確認する必要がある。同行の新聞記者も同様であり、自身の被曝線量を記事に記載すべきであると思う。それが放射能汚染地取材の科学的報道の基本的姿勢であるべきだ。現地の空間線量や自己の被曝線量を記事にしないと、現地放射能汚染地域があたかも安全であるかのように読者は錯覚してしまうだろう。それは報道としてはミスリーデイング(間違った判断に読者を導く)である。今回の両陛下の訪問記事では報道写真を見ると、積算線量計を携帯されていないようだ。
 

 

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