2013-07-23 14:06 | カテゴリ:未分類

漁業者「ショック」「やっぱり」 原発汚染水の海流出(2013年7月23日 福島民友ニュース)

 東京電力が福島第1原発事故による汚染水の海洋流出を初めて認めた22日、漁再開を目指す県内漁業関係者からは悲痛な声が上がった。
 この日午後、東電の新妻常正常務らは、いわき市の県漁連を訪れ、汚染水の流出を報告。野崎哲会長は「これまでの説明と違う。かなりショックだ」と言葉少なだった。
 報告を受ける直前には、いわき沖で9月から始める試験操業について話し合い、計画の見通しがついたばかりだった。いわき市漁協の矢吹正一組合長は「試験操業を始めようというときに、出はなをくじかれるような思いだ」と肩を落とした。「試験操業はスタートが大事だと考えている。消費者が不安に思うような魚は売りたくない。しっかりとした説明と対策を求めたい」と強調した。
 既に試験操業を始めている相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は「やっぱりか、とあきれる思いだ。東電は湾内でとどまっていると説明しているが、海はつながっており、潮の満ち引きもある。影響がないとは言えず、早急な対策を求めたい」と厳しく指摘した。
 県漁連は、汚染水問題について国と東電に詳しい説明と早期の対策を求める方針。23日にいわき、24日に相双の漁業者を対象に説明会が開かれる。
   
 
東電、海洋流出認める 第一原発汚染水 2013/07/23 08:55 福島民報

 東京電力福島第一原発敷地内の海側観測用井戸で高濃度の放射性物質が相次いで検出されている問題で、東電は22日、放射性物質を含む汚染水が地下を通り海に流出していると初めて認めた。井戸の水位が潮位変動や降雨に連動していると確認され、汚染水が敷地内と海で行き来しているとした。東電は、放射性物質濃度の変動は1~4号機の取水口付近に限られ、発電所周辺の海水への影響は薄いとしている。
 東電によると、潮位や水位の変化のデータは各担当部署が管理していた。データを突き合わせたところ、21日になって潮位と水位の変化に連動性が確認されたという。東電福島広報部は「社内の情報共有が不十分だった」と謝罪した。発表が22日に遅れたことについては「国や県、漁協への通報を優先したため」としている。
 東電は汚染水拡散防止に向け、薬液を注入して地盤を固める工事を1、2号機タービン建屋の海側だけでなく、放射性物質が検出されている5つの井戸周辺全体を囲むように拡大して実施する。3、4号機タービン建屋近くの観測用井戸の海側でも行う。井戸付近にある、トンネル内にたまった高濃度の汚染水については、処理装置で浄化する。トンネルをふさぐ工事も行う。
 港湾内の海水の放射性物質濃度は上昇傾向だったが、東電は推移を注視するとして、汚染水の海への流出を認めていなかった。原子力規制委員会は流出の可能性が高いとの見解を示していた。

2013/07/23 08:55 福島民報



 


  東電福島第一原発が爆発して以来、東電は自らの敷地や海域の放射能汚染を第三者機関にやらせないで、いつも自分達で測定して一方的に発信している。たまに非常に強い放射能が魚で検出されたとか、あまりたいしたこと無い貯留槽配管からの漏水だったとか、適当な勝手な情報を流しまくっている。それによって漁連やマスコミを撹乱している。これは従来からある東電のマスコミ操作の方法である。全く彼らの情報は信用できない。東電は、環境放射能汚染の専門家でも何でもないことを国民は留意すべきである。

  第三者が東電の敷地内に立ち入って福島第一原発の周りの海水や井戸水を採取して、ゲルマニウム半導体や液体シンチレーションカウンターで測るべきである。どれくらいの放射能汚染度かぐらいは、学生でも測れることである。

  検察は現在の避難住民からの告発にしたがって、将来の裁判に備えて、今から踏み込んで、東電が発信するデータの裏付けが本当に事実として信用できるものであるかどうか、その証拠を、逐一押収する必要がある。いつ、どこで、誰が、どういうやり方で海水や井戸水を採取して、誰が、どういう測定方法で、測定したのか、などの証拠を押さえておく必要がある。
 
  大学の水産学部は福島第一原発の近海域を徹底的にマークして、海水・低泥・魚類などの試料を定期的にサンプリングしてそれを公表すべきである。被害漁民の直接的な不安に答えられない抽象的な環境モニタリング研究なんてナンセンスだ。本当に汚染水拡散防止対策を徹底的にきちんとしないと、将来にわたって消費者は汚染魚を食べ続けることになるだろう。これは風評被害でも何でもない、実害である。
 
  ウラン崩壊(核分裂)の原理からいえば、原子炉内では放射性セシウムと放射性ストロンチウムは等量発生している。原子炉の頭がすっ飛んだチェリノブイリの場合と違って、今回の東電福島第一原発の炉心溶融(メルテイング)では沸点の違いでセシウムが優先的に飛んで、ストロンチウムは大部分が炉内に残留した。それが原子炉の底がひび割れたために、海水冷却水とともにざざ漏れになって原子炉建家の貯留水として、地下水に浸透して海に注いでいると考えられる。だから海域にはストロンチウムがセシウムよりも高濃度で現在も漏れて続けているはずである。ストロンチウムは東電敷地湾内の魚の骨に優先的に高濃度にたまっているはずである。だが東電は測定していない(測定していても発表しない)。東電が超高濃度のトリチウムを測定したといっている海水成分はどういう測定方法であったかわからないが、単なる液体シンチレーションカウンターで測ったのなら、ストロンチウムも同時に測定している可能性が高い。  
 
  東電のホームページでは7月22日付けでの一問一答で、
「くみ上げる地下水に含まれる放射性物質は、東京電力ではなく、第三者機関で測定し、適切に公表していくべきではないでしょうか」という質問に対しては、
 
今後、定期的に詳細な分析を行いますが、これについては第三者機関においても測定を実施していただき、結果についてはホームページなどにおいて公開してまいります。」

と答えている。是非あらゆる試料の採取や測定に関して第3者機関を導入してもらいたい。

  以上のことは小生がかつての
1970年代の公害運動のなかで体験したことからの考察であり提言
 

(森敏)

追記:以下、いささか専門性の強い議論になります。

本日の以下の記事を注意深く読むと、測定された放射能は、ストロンチウムなどベータ線を出す核種となっている。つまり東電の測定値は総ベータ線量で測っているわけで、ストロンチウムのみとは核種を特定していない。液体シンチレーションカウンターで測っているのではないだろうか。そうだとすると、液シン測定法の限界からサンプルはせいぜい1mLぐらいしか測れないから、150ベクレル/mL  が実測値と思われる。あくまで推測だが。有効数字2ケタでしか示していないところがミソである。この数値から セシウムのベータ線やトリチウムやカーボンー14Cがのぞかれているかどうかは判然としない。
 

内陸側地下水で汚染増大=福島第1、ストロンチウムなど-東電

 東京電力は23日、福島第1原発の港湾から約40メートル内陸側にある観測用井戸で22日に採取した地下水から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり15万ベクレル検出されたと発表した。この井戸では過去最大値。東電が汚染源の可能性として挙げている2号機ケーブル管路より内陸側にあり、依然として汚染経路は不明という。
 東電によると、この井戸は2号機タービン建屋よりは海側にあるが、港湾近くに掘られた観測用の中では最も内陸側にある。同じ井戸で18日に採取した地下水は、ベータ線を出す放射性物質濃度が1リットル当たり12万ベクレルだった。12日に初めて採取された時の値は同9万2000ベクレルで、測定するたびに濃度が上昇している。(2013/07/23-21:15)

秘密

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