2013-08-02 09:53 | カテゴリ:未分類

    飯館村佐須地区で見つけたクロロシス(黄白化症)のクローバーの苗を放射能汚染土を振るって東京に運んで、普通の土壌に植え替えてポット栽培して観察していると、ほとんどの葉が次々と枯死した。一方で、クロロシスの小ぶりの新葉が次々と発生してきた。その中で一枝だがいびつな四つ葉のクロロシスのクローバーが出現してきた。

激甚なクロロシスクローバー群を発見! :植物に対する放射線の影響(1)

 

   クロロシスクローバー--

クロロシスの四つ葉のクローバー  
 
 
  
クロロシスはアルカリ土壌でなれば通常は存在しない。アルカリ土壌では鉄が溶けないので、鉄欠乏になり、それが葉のクロロシス症だからである。だからクロロシスのクローバーが通常の土壌でも存在すること自体が異常である。このことはすでに以前のブログで報告した。おまけに今回は、同じ苗から、いびつな4つ葉のクローバーが出てきてしかもそれがクロロシスであった。

 

  だからこのクローバーの葉が分化するときの成長点細胞には少なくとも、三つ葉が四つ葉になる変異と、緑の葉がクロロシス(黄白化症)になる変異と少なくとも2重に遺伝子変異が入っていると思われる。原因は放射能のせい以外考えられない。
 
  残念ながら3週間後にはすべての葉が枯死した。光合成できないので、いずれ枯死するのは当たり前と思ったのだが。

 

(森敏)
付記:既に以前のブログで述べているように、植物の葉がクロロシス(黄白化症)になる原因は多数存在する。δ-アミノレブリン酸から順次多くの酵素が関わる生合成過程を経てポルフィリン環が合成されるのだが、そのどの酵素の遺伝子が傷害を受けても、ポルフィリン環が合成されないので、ポルフィリン環と(Mg)が結合したクロロフィル(葉緑素)が最終的に合成されない。つまりこのクロロフィルが持つ緑色を呈さないのである。緑色でない葉が黄白色を呈しているのはβカロチンの色である。
 
追記:50日後の7月31日にこの場所を再訪したら、激甚なクロロシスのクローバーは既に枯死淘汰されたのか存在しなかったが、色の少し淡い株は点々と存在した。放射線障害の比較的低度のクローバーの株が生き残って繁茂し始めた物と思われる。

秘密

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