WINEPブログ
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タンポポの多様な奇形花房発見!! :植物に対する放射線の影響(II)
- 2013/06/02 : (続報)東京の異常タンポポから福島の多様な奇形タンポポ発生の機序を考察する
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福島と東京のタンポポの観察の過程で、非常にくわしく観察しなければわからなかったことがある。それは、タンポポの花が咲いて(花房が黄色く展開して)、次にいわゆるタンポポの綿毛がまん丸く全面展開するまでの中間の過程である。どうもそれがよくわからなかった。
以下の写真は一つのタンポポの連続写真ではありません。多くのカ所で観察したタンポポの写真をタンポポの開花から綿毛の飛散までを生育の時系列に並べたものです。念のため。
そんなこと知らないの、と言われれば降参だが、不覚にもわが人生で、あまりたんぽぽをよく見ていなかったので、「見れども見えず」であった。以下、ご興味のある方は、ご参照ください。幼稚園の先生は、児童の観察材料にお使いください。(すでにそういう絵本があるような気もしますが)
開花したタンポポの花房。花弁の一枚一枚が、のちのそれぞれの種子につながっている。右の小さなのは開花前のつぼみ。
夜に一気にしぼんだ花房。この脱水現象はアポトーシスと思われる。
しぼんだつぼみの花弁はそのあと枯れて落ちる。
枯れたつぼみの下から盛り上がってくるのが綿毛。
枯れた花弁を引き抜くと綿毛と離れてこんな感じ。
花弁が落ちて下から成長している綿毛の産毛(うぶげ)
綿毛が球状に全面展開する前にすでに下に種子ができている。
綿毛の全面展開
綿毛が飛び始めた!
拡大してみると頭頂部に突き刺さった矢ばねのような種子
全部の種子が 飛び散って、坊主になった。やれやれ一仕事したワイという感じ。
(森敏)