2013-05-23 05:15 | カテゴリ:未分類

以下は細川牧場の馬の異常に関する第5弾の報告である。

 

 細川徳栄さんから、細川牧場の馬に関して、「起立困難」な馬の原因を究明するための調査の鑑定書が送られてきた。異常のベルジアン種の馬(No.1)と、それと同居する健全なベルジアン種の馬(No.2)との比較を行ったものである。この発案が細川さんによるものか家畜保険衛生所によるものかわからないが、よい調査だと思う。

 

家畜保険衛生所による鑑定の結果を大書きすると、

 

「馬伝染性貧血の感染は否定されました

血液検査では、平成25年3月21日に実施した個体と同様、肝障害、筋障害を示唆する結果が得られていますが、その原因については特定できていません。」

 

というものである。相変わらず原因を特定できていない。まだ「放射線障害」という字が出てこない慎重さである。飼料などの生化学的な検査が行われている模様である。現在給餌している飼料などに毒物の混入の可能性も否定できないからであろう。(なおこの考察に述べられている平成25年3月21日の調査結果というのは、前回のWINEPブログでも紹介したものであるので参考にしてもらいたい)

 

  (別紙)をよく見ると、対照区に取った馬(No.2)も実は、脂質や肝機能の数値が正常値から極端に外れた値を示しており、あまり健全でないことがわかる。だから、細川さんにとって一見健康と思われた対照区として採用した馬(No.2)でも、徐々に潜在的に病気が進行しているらしいということが明らかになったわけなのである。すなわち、原因がわからないが、内臓や筋肉がやられて歩行困難となり、起立不能となり,死に至るという過程をたどっていることになる。

 

 

 






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                  25相家保第40号

平成25年4月30日

                  

細川徳栄様

         福島県相双家畜保険衛生所長 
 

             鑑定成績について(第一報)

平成25年4月23日付けで依頼のありましたこのことについて、下記のとおり第1報をお知らせします。

  なお血液検査の一部項目と資料検査は、現在実施中です。

 

           記

1 依頼目的

起立困難を呈する馬の原因究明

2 検査内容

(1)  血液検査(検査項目は別紙のとおり)

(2)  馬伝染性貧血抗体検査

(3)  飼料の生化学的検査

3 検体個体 

 No. 名号   品種   年齢  性別  備考

 1  つるひめ  ブルドン 4歳  ♀   発症馬

2  リンダ   ブルドン 3歳  ♀   No.1の同居馬(健康)

 

4 検査結果

(1)  血液検査

別紙のとおり

(2)  馬伝染性貧血抗体検査

全頭陰性

(3)  飼料の生化学的検査

現在実施中

5 考察

馬伝染性貧血の感染は否定されました。

血液検査では、平成25年3月21日に実施した個体と同様、肝障害、筋障害を示唆する結果が得られていますが、その原因については特定できていません。

 

(事務担当 防疫課 獣医技師 太田 電話0244-24-3451)


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(別紙)
検査項目単位正常値No.1No.2
栄養指標T-prog/dl5.2~7.98.16.5 
Albg/dl2.6~3.72.8 2.6 
脂質代謝T-Chomg/dl7.5~150169308
TGmg/dl30~150<25 <25 
ミネラルCamg/dl11.2~13.614.314.8
IPmg/dl3.1~5.64 4.6 
Mgmg/dl1.8~2.32.2 2.1 
赤血球RBC104/µ850~1200789676
白血球WBC102/µl70~11013460
ヘマトクリット値Ht%36~4738.9 29.7
肝機能GOTIU/L226~366470274
GPTIU/L3~23<10 <10 
GGTIU/L4.3~13.43533
T-Billmg/dl1.0~2.01.7 1.1 
ALPIU/L143~3955631060
肝、筋肉、腎LDHIU/L162~412637469
筋肉CPKIU/L160~315332115
腎機能Cremg/dl1.2~1.91.2 1.1
BUNmg/dl10~208 12 
UAmg/dl0.9~1.1<1 <1 


 
(森敏)
付記1:

本ブログの細川牧場の馬の記事に対して、「なぜ馬だけがそんなに異常なんだ? 牧場の管理が悪いのではないか? 飯館村に残してきた身近な犬や猫などがどんどん死んでいるという報告は聞かない、という「飯館っ子」さんからのクレームが来ている。一見健全な犬や猫などの小動物たちも、きちんと調べてみれば内臓や筋肉の異常が始まっている可能性があるのではないだろうか。小生が野生動物のタヌキが田んぼの真ん中で死んでいることを目撃したことは、以前のWINEPブログでも報告しておいた。野生動物は見えないところでどんどん死んでいる可能性がある。

 
付記2:この鑑定書の紹介に関しては細川さんの許可を得ています。 
 
秘密

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