2013-05-13 07:28 | カテゴリ:未分類

イワナ、ウグイなど基準値超 水産物58種の検査結果発表

 県は8日、水産物58種153点の放射性物質検査結果を発表、アイナメやキツネメバルなど海の魚介類8種9検体と秋元湖のイワナ、ウグイ、ギンブナ、ヤマメ各1検体で食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出した。
(2013年5月9日 福島民友ニュース) 

 
         ちょっとこの新聞報道での淡水魚の放射能基準(100Bq/kg)超えの発表件数が少なすぎるのではないかと思って、実際に福島県農業総合センターの開示しているデータに当たってみた。発表されている4種の淡水魚に関しては、今年の1月から4月下旬までに、基準超えの件数は、イワナ13検体(/87検体中)、ヤマメ8検体(/64検体中)、ウグイ2検体(/18検体中)、ギンブナ2検体(/5検体中) である。イワナもヤマメも養殖ものはすべて検出限界以下である。カッコ内は測定検体数である。
  
  
イワナ(243.5)、ヤマメ(125.5)、ウグイ(270.7)、ギンブナ(151.1)とすべてが秋元湖では基準超えである。イワナ(288.6)、ウグイ(387)、ギンブナ(144.4)は桧原湖でも基準超えである。(カッコ内は1キロ当たりのベクレル数:Bq/kg) 
  
    そこで、 福島県農業総合センターのデータから、 川魚の代表としてヤマメに関して調べてみた。支流や本流を問わず、阿武隈川水系を2011年4月から2013年4月にかけて魚体の放射性セシウム濃度をサンプルを採取した日の順に、採取場所を気にせずに並べてみたら図1のようになった。ただしここにはCs-134と Cs-137の合量が基準値の100Bq/kgを超えている28検体のみを記している。福島県では総数で約250検体を調べている。
  
   2011年と2013年を比較すればCs-137(赤)にくらべて、Cs-134(青)の減衰が早いことが明らかである。これは衆知のように両者の半減期の違い(Cs-137が30年、Cs-134が2年)によるものである。
    
やまめ-- 
図1.阿武隈川水系で採取されたヤマメの放射性セシウム濃度(縦軸は放射能: Bq/kg)。赤い棒グラフがCs-137、青い棒グラフが Cs-134。合計すると100Bq/kgを超えているもののみ記してある。
 
 

  全体の傾向としては魚体の放射性セシウム濃度が下がってきているが、阿武隈川水系の支流の場所によってはまだ現在も高いところが続いていることがわかる。山林の林雨や落ち葉からの渓流汚染、除染活動による汚染、地形的に局所的な高い放射能の底泥の存在が続いている、などのためと思われる。
  

(森敏)

 

秘密

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