2013-04-26 04:47 | カテゴリ:未分類

    われわれが昨年6月に飯舘村で可食部のみを採取した野生のゼンマイは総量で乾燥重キログラム当たり1144ベクレルを示していた(表1)。
    
  福島県農業総合センターの開示している記録では、昨年は4カ所で生体重1キログラムあたり、342,70,242,1101ベクレルを示している。この福島県の測定データは乾燥重当たりにすると、水分が減った分2倍ぐらいまで上がると思われる。
    
        生産者側から県の測定に持ち込む件数が少ないので一見あまり汚染の件数がすくないかのように見えるかも知れないが、警戒が必要である。昨年小生が泊まった温泉宿では朝市にゼンマイやワラビが遠慮気味に並べられていた。

   

今年はまだ福島県での測定報告は3件しかないが、基準値(100Bq/kg) オーバーはでていない。。野生のゼンマイは多くは森林内部にあるので、樹木や土のfalloutを出芽した後に再被曝してまとわり着ける可能性がある(外部被曝)。しかし同時に徐々に森林の落ち葉が分解して、それに吸着していたセシウムを今度は根から吸収したものがゼンマイに行く過程が起こりはじめるはずである(内部被曝)。だからぜひ今後もずっと福島県には追跡調査をしてもらいたいと思う。
   
  下のオートラジオグラフの図は明らかにゼンマイの内部被曝の例である。表1がその測定値である。
  
 

   

表1. 昨年のゼンマイの放射性セシウム値
(2013.3月測定)

Cs-134

Cs-137

Cs-134 + Cs-137

(Bq/kg)

(Bq/kg)

(Bq/kg)

405

739

1144

 

 

DSC00494---.jpg 
 
ゼンマイBASーー--   
図1.ゼンマイ(上原図)とそれに対応する内部被ばくのオートラジオグラフ像(下)。上の2つのゼンマイの黒い点点は外部被曝である。あとは内部被ばく。のの字型の主軸が放射性セシウムで濃く感光しており、その軸の周りのけばけばにはあまりセシウムが存在しないことがわかります。 普通のゼンマイは同様にBASのプレートに感光させても放射性セシウムが存在しないので真っ白で何の像もうつりません。

   
(森敏)
追記:1986年の本日(4月26日)はチェリノブイリ原発爆発事故の日である。広島(8月6日)・長崎(8月9日)の原爆投下と同様、人類が決して忘れてはならない、科学者が招いた愚かな日である。

秘密

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