2013-08-03 14:42 | カテゴリ:未分類
さわがに--

図1.サワガニ(Geothelphusa dehaani :画像はWikipediaからのパクリです)

表1 サワガニと付近の土壌の放射性セシウムと放射性銀の濃度。濃縮係数はサワガニが食べる餌が土壌由来と考えた場合の値を示している。(すべての数値は201110月8日に半減期補正している)

放射性核種

a

b

濃縮係数

a/b

サワガニ

花見山土壌

Bq/kg

Bq/kg

Cs-134

240

21139

0.0114

Cs-137

233

27586

0.0085

Ag-110m

440

23.37

18.83

 

    昨年10月に  福島市の花見山の横の道を山側に車で上がっていくと、車が通れなくなり、さらに歩いていくとダムで行き止まりになった。ダム横の幅30センチぐらいの渓流がほとんどよどんでいる水路で小さなサワガニがたった一匹だが見つかった。山から流れる渓流の中で生きているので、渓流をも汲んでくるべきであったのだが、思いが至らなかった。一応このサワガニを測ってみると、セシウムよりも高い濃度を示した。これは以前に紹介したことがある、海水でのズワイガニのばあいに良く似ている。http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1403.html
 

        カニ類は海や淡水を問わず、放射性降下物のなかでは放射性セシウム(Cs-134, Cs-137) と放射性銀(Ag-110m) を同程度の濃度で含んでいることがわかる。節足動物・甲殻類だからであろう。(理由はこれまでのWINEPブログで何度も述べている)。

 

       サワガニが食べる餌がなにはかわからないが、それが土壌由来の生き物だとすると、サワガニのAg-110mの濃縮係数はCs-134の濃縮係数の1652倍、Cs-137の濃縮係数の2215倍である。これらの値は、これまでの最高値であるジョロウグモの場合よりもはるかに高いことになる。

 

(森敏)

秘密

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