2013-03-18 07:25 | カテゴリ:未分類

福島県と周辺部の県の山林には既に大量の放射能が降下している。それらの半分以上はまだ針葉樹林の葉や幹に付着している。これから落葉落枝していくだろう。そうすると、落ち葉や枯れ枝など高濃度汚染の非常に燃え易い乾燥成分が林床に集積していく。もちろん既に落葉樹は東電福島第一原発爆発当時は葉が着いていなかったので、十分に林床の落ち葉堆積層に放射能が集積している。だから、いったん火災が起きたら、樹木自身の放射能ばかりでなく、林床のこれらの放射能が舞い上がり、周辺地帯を再度汚染することになる。住民の内部被爆が懸念される。今回の広野町の火災で風下住民などに、どれくらいの範囲で、マスク着用や屋外に出ないなどの、注意を喚起したのかが報道されていない。

 

今後も帰還困難・居住制限・避難指示解除準備区域などから、自然発火などで山林火災が起こったときの体制は、帰還住民がいない少人数による消防隊による鎮火対策はもちろんのこと、風下付近住民への放射能の拡散に対する緊急呼びかけの対策が非常に重要になってくるだろう。

 
 

県内乾燥、下草火災相次ぐ 注意を呼び掛け(2013年3月17日 福島民友ニュース)

 

 県内の中、浜通りで16日、下草や枯れ草を焼く火災が相次いだ。各警察署は注意を呼び掛けている。
 福島地方気象台によると、中、浜通りには同日現在、15日連続で乾燥注意報が出ている。福島、白河、いわきの各観測点では、今月上、中旬の平均湿度は平年より10%前後低く、18日ごろまで火災が起きやすい状態が続くという。

 警戒区域の浪江で雑木林4ヘクタール焼く(2013年3月11日 福島民友ニュース)

 

 10日午前10時15分ごろ、警戒区域に指定されている浪江町室原の田子平墓地付近から出火、周辺の雑木など約4ヘクタールを焼いた。火は約4時間後に消し止められ、けが人はなかった。
 双葉署や双葉地方広域消防本部によると、周辺は田畑が入り交じった雑木林。墓地には一時帰宅で一部の町民が墓参りに訪れていたという。
 墓参りに訪れた町民が一時立ち入りの中継基地に通報した。同本部によると現場付近には池や川などがないことに加え、強風にあおられ消火が難航したが、水槽車3台で水を運んで対応。県消防防災ヘリも出動したが、強風のため散水は断念したという。

 

山林火災:21時間12ヘクタール けが人、民家延焼なし--広野 /福島

毎日新聞34()1155分配信

 2日午後3時5分ごろ、広野町夕筋の国道6号付近の山林から出火し、強風でいわき市の一部に燃え広がり、山林と休耕田約12ヘクタールを焼いた。双葉地方広域消防本部などが活動にあたり、約21時間後に鎮火した。民家への延焼やけが人はなかった。出火当時、広野町は風速7・4メートル。現場は広野町といわき市境で、国道6号の東側。

 双葉署などによると、火は国道沿いの民家付近まで燃え広がった。いわき市、福島市、郡山広域の各消防本部と、県の防災ヘリの応援を得て、200人以上の態勢で消火活動にあたった。近くのJR常磐線四ツ倉-広野間が2日午後4時半から14本が運休し、400人に影響が出た。
 一方、町は山田基星町長を本部長とする対策本部を設置。原発事故で緊急時避難準備区域となり、昨年3月に帰町したが、帰還したのは約13%。このため、町消防団員111人のうち、活動に参加したのは約40人だった。町は「消防団は若い人が多く、帰町が進まなければ緊急時の不安は消えない」と話している。【深津誠】 3月4日朝刊

 

 広野の山火事鎮火 21時間半後、焼失10ヘクタール前後2013/03/04 11:59

 

 広野町夕筋の山林で2日午後3時ごろに出火し、いわき市久之浜町まで拡大した山火事は、発生から21時間半後の3日午後0時半ごろ鎮火した。強風が吹く中、日暮れ以降の消火作業が難航し、焼失面積は近年では最大規模の10ヘクタール前後に上る見通し。
 双葉地方広域消防本部、いわき市消防本部、応援派遣された郡山地方広域消防本部の3消防本部と広野町といわき市の消防団が、夜を徹した消火活動を展開した。県内代表本部の福島市消防本部も情報収集のため出動した。
 150人以上の消防士と消防団員が地上から山林や休耕田など広範囲を放水し、3日午前7時ごろには火の勢いが収束した鎮圧状態になった。早朝には県消防防災ヘリが2日に引き続き出動し、上空から水をまいて鎮火させた。けが人はなく、家屋への被害もなかった。
 3日午後5時現在の火災現場近くの空間放射線量は、広野町大字折木字舘地内が毎時0・20マイクロシーベルト、いわき市末続集会所が同0・22マイクロシーベルトで、ともに火災発生前の1日午後5時現在と変わらなかった。

 

【区域再編控える双葉地方】 住民の懸念、現実に 「防災態勢」急務 火災、帰宅増で高まる恐れ2013/03/03 12:07 解説記事

 

 2日に広野町で発生した山林火災は、避難した住民の帰還が進んでいない地域の防災態勢再構築に向けた課題を浮き彫りにした。双葉郡8町村の団員数は東日本大震災前と大きく変わっていないが、県内外に避難しており活動できる団員は限られる。一方、双葉郡の避難町村の区域再編が今春相次ぎ、日中を中心に一時帰宅が増えることで火災発生の危険性は高まると懸念される。県は平成25年度から実態を把握するとともに支援策を検討するとしているが、速やかな対応が迫られそうだ。

■新たな敵
 「人家火災は何とか対応できる。心配なのは山林火災だ」。町村の担当者の多くが口をそろえる。
 
東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質は県土の7割を占める山林に降り注いだ。森林除染はほとんど進んでおらず、大規模な山林火災が起これば、大量の放射性物質が現場に舞い散ることになる。
 ある町村の担当者は、防護服や防護マスクの準備を急ぐ必要を指摘する。「震災前と同じようには活動できない。どのような状況なら消火活動が認められるのか基準をつくってほしい。不要なトラブルが起きる可能性は否定できない」と強調する。

■分散
 双葉郡8町村の団員数の推移を見ると、震災前の22年度は1828人。24年度は1767人で61人の減にとどまっている。
 だが、川内村の担当者は「団員130人のうち活動できるのは50~60人ではないか。中には団員が1人だけの分団もある」と打ち明ける。団員が県内外に避難しており、火災が発生してもすぐに戻ることは難しいためだ。大熊町も昨年の秋季検閲式に参加したのは団員約180人の半分程度だったという。
 楢葉町消防団は先ごろ、約230人の団員にアンケートを行った。「戻って活動する」としたのは60%以上に上った。しかし、柴田浩光団長(66)は不安が消えない。「実際にはどの程度になるか...。少なければ少ないなりの活動を考えるしかない」

■願い
 人員が減っているのは双葉地方広域消防本部も同じだ。震災前に125人いた職員は現在110人。今春には定年退職や早期退職でさらに8人が減る。震災前に比べれば20人以上の大幅減となる。
 8人を新規採用する予定だが、半年間は県消防学校での訓練で不在。全国から支援職員の派遣を受ける方向で調整している。
 また、浪江、富岡両消防署は双葉郡南部の楢葉、川内両町村に機能を置いており、郡北部の警戒には限界がある。実際、昨年7月の日中、浪江町で空き家火災があったが、偶然町内をパトロール中だったため素早く対応できた。担当者は「あれが夜間なら被害はもっと大きかったかもしれない」と振り返りながら「われわれだけでは限界がある」と訴える。

■支援
 こうした状況を踏まえ、県は25年度、双葉郡の複数町村をモデル地区に消防団の実態調査に入る。
 どの程度の団員に復帰する意思があるのか、装備品はどの程度機能するのかなどアンケートを行う。その上で課題を明らかにする。
 消防保安課は「地域の安全に消防団は必要不可欠。なるべく早い時期に必要な支援策をまとめ、26年度予算編成での対応を検討したい」としている。

【背景】
 双葉地方の区域再編は各町村で進んでいる。富岡町が3月末まで、浪江町は4月1日の再編を目指しているほか、葛尾村は3月下旬の再編を見込んでいる。双葉町は今春にも再編する方針。楢葉町、川内村、大熊町は既に再編を終えている。

 

以下は3月10日の常陽新聞です 

 

3月10日常陽新聞
笠間で山林火災1500平方メートルが焼失

9日午後1時50分ごろ、笠間市寺崎の寺崎営農組合ライスセンター西側の土手と立ち木から煙が出ているのをバイクで走行中だった男性郵便局員が発見し、119番通報した。笠間署によると、火は同3時30分ごろに消し止められ、ヒノキ約300本など山林約1500平方メートルが焼失。けが人ほいなかった。
 

 

3月11日常陽新聞 
防風林3ヘクタール焼失

10日午後0時7分ごろ、鉾田市大竹、大竹海水浴場西側約100メートルの松林から出火し、国有林の防風林約3ヘクタールが焼失した。近所の人が発見し119番通報した。同署で原因を調べている。

   
(森敏)
 付記1:各所で伝統的な風物詩である野焼きが行われている(たとえば下記の渡良瀬遊水地)。それを観光客が見ている。河川敷の野焼きなどは危険な風景である。

  

ヨシ焼き:渡良瀬遊水地で3年ぶり再開

毎日新聞 2013年03月17日 18時30分(最終更新 03月17日 21時15分)

渡良瀬遊水地で3年ぶりに行われたヨシ焼き=栃木、茨城、群馬、埼玉県境で2013年3月17日、本社ヘリから石井諭撮影
渡良瀬遊水地で3年ぶりに行われたヨシ焼き=栃木、茨城、群馬、埼玉県境で2013年3月17日、本社ヘリから石井諭撮影
   

 栃木、群馬、茨城、埼玉の4県にまたがる渡良瀬遊水地で17日、害虫駆除などを目的とした「ヨシ焼き」が3年ぶりに行われた。

 福島第1原発の事故後、放射性物質の飛散を心配する声があり中止されていたが、専門家らでつくる協議会が「安全性に問題なし」との見解を示し再開が決まった

 放射性物質飛散を最小限に抑えるため、2回に分けて計1200ヘクタールを焼いた。約1万4000人が見物した。

 空間放射線量などのモニタリング結果は後日、国土交通省利根川上流河川事務所から発表される。【猪飼健史】



以下は茨城新聞から
地元協議会が行った調査では、ヨシと下草の焼却灰の放射性セシウム濃度は1キロ当たり平均754ベクレル。仮に灰を吸い込んでも内部被ばく量は1時間当たり2・8マイクロシーベルトと推定され、自然放射線による年間被ばく量の1000分の1程度と小さいという。
 
 
 
 


 
追記1:飯館村で危惧していた火災が起こった。 東北でも有名な神社である飯館村にある山津見神社の社殿が全焼した。神主の奥さんも死亡した。氏子が全員避難しているのでちょっと再建が不可能に近いということである。炎とともに建物と山林の放射能が舞い上がって再汚染したはずである。この神社の放射能は2012年の春の時点では、 2-4μSv/hr あったが、庭を掃いた落ち葉や杉の小枝などの堆肥の山は 40μSv/hr という高い値を示したので、驚いた記憶がある。  
 
追記2:「ふくしま再生の会」から以下の報告が来た。

■┓ 山津見神社が全焼
┗□

ニュースで報じられていますので、すでにご存じの方も多いと思いますが、4月1日の早朝に、飯舘村にある山津見神社で火災が発生し、拝殿と社務所が全焼しました。山津見神社は、ふくしま再生の会の拠点になっている菅野宗夫さん宅がある佐須地区にあります。佐須の各戸は山津見神社の氏子で、再生の会の会員でいつもお世話になっている菅野永徳さんは氏子総代です。山津見神社は佐須あるいは飯舘村だけにとどまらず、相双地方、東北地方一帯、さらには全国の山岳信仰の重要な神社と言われています。

ふくしま再生の会にとっても、飯舘村の自然・文化・歴史の象徴として多くの方が敬愛する重要な場所です。今回の火災は、飯舘村を訪問したことがあるメンバーそれぞれにとっても大変ショッキングな出来事ではないかと思います。

さらに、火災で宮司の奥様である久米園枝さんが亡くなられました。
われわれは、飯舘村を初めて訪問する方があるときには、必ず山津見神社にご案内してきました。そうしたときに、禰宜さんとともに暖かく迎えてくださるのが園枝さんで、社務所や休憩所に招き入れ、気さくに飲み物やお菓子をふるまってくださるのが常でした。いろいろなお話をうかがうこともありました。
本当に悲しく残念でなりません。
謹んでご冥福をお祈りします。

山津見神社再建支援という話も出てはいますが、まだまだ現地は落ち着いて将来を考えられる状況にはなく、今後、永徳さんと連絡をとりながら、われわれにできることを考えていきたいと思います。

秘密

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