2013-03-05 06:47 | カテゴリ:未分類
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1 青大将の放射能

ヘビの胴体

Bq/kg生体重

Cs-134

371

Cs-137

504

Ag-110m

18

K - 40

86

:放射線量はすべて201110月8日に半減期補正している。

 

       福島県の小国の御幸山で車を転がしていると、長さが160センチはあるヘビ (あおだいしょう) の死体が道ばたに放置されていた。車に轢かれた跡があった。見てのごとく、まだ新鮮で、逆さにつるすと、口から赤い血を吐いた。ここら辺の空間線量は1.2マイクロシーベルト/hである。
 

 

       もったいないのでこれを小川で洗って、頭と胴体の一部を切り取って持ち帰った。臭くて乾燥できなかったので、そのままゲルマニウム半導体検出器で220000秒測定した。上の表1.は生体重あたりの放射能である。乾燥重あたりだと、放射能の濃度はこの10倍の値になるだろう。
 

      ここでも明らかのように、放射性セシウム以外に放射性銀(Ag-110m) が検出されている。多分節足動物であるAg-110m の含量の多い昆虫でも食べているからAg-110mが検出されたのだろう。しかし放射性セシウムに比べてそれほど濃度が高くない。これは以前に報告したカエルの場合も同じである。カエルやヘビなど両生類は節足動物に比べて放射性銀の濃度があまり高くないようだ。 ちなみにこの地域の土壌に降下したAg-110mは、ヘビと同じ測定時間で検出限界以下であった。
   
      ヘビは赤い血液のなかの<ヘモグロビン・鉄>を主要な血中の酸素の運び手としており、ジョロウグモのように<ヘモシアニン・銅>を酸素の運び手として使わないので、銅を腸管から取り込む必要性が低い。したがって銅と周期律表で同族の銀も腸管吸収しにくいため、Ag-110mの濃度も低いのであろうと推察されます。 
     
  
ヘビは広域に動くとは思えないし、長生きするので、高放射能汚染地域の生物濃縮の良い指標になるかも知れない。例えば年月が経過してヘビにあまりセシウムが濃縮されなくなったら、環境で循環する放射能が一定に落ち着いたかなとか。。。。。。。
 
(森敏)

付記1:放射能の測定は東大農学部の田野井啓太朗准教授によるものです。
付記2:このAg-110m 発見の原点は以下のブログです。ご参照ください。
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1306.html

 

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