2013-03-03 08:16 | カテゴリ:未分類

イノシシなど野生鳥獣12頭で基準値超える

 県は21日までに、5種類18頭の野生鳥獣の肉の放射性物質検査結果を発表、放射性セシウムはイノシシ11頭、ツキノワグマ1頭が食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えた。セシウム検出の値の最大は楢葉町で捕獲したイノシシの1キロ当たり7500ベクレル。
(2013年2月22日 福島民友ニュース)


今のところ、野生生物ではイノシシが非常に高い値を示し続けている。先日東京大学農学部で開かれた「ふくしま再生の会」が発表した飯舘村で捕獲されたイノシシのデータでは7頭平均で17千ベクレル/Kgという高い値を示している。

( http://www.fukushima-saisei.jp/report201301.html#20130130 )

 

1.        放射能汚染イノシシ肉は食べられないので、猟友会が駆除に情熱を燃やしていない。

2.        だからますますイノシシやイノブタが増えている。

という悪循環が現在続いているということである。

  

イノシシは、もし人間がチェックを受けていない地産地消の産物を食べ続ければ、どれぐらいの速度で放射能の内部被曝線量が集積していくかの良い指標になる。 だから、国は関東・東北・全県の猟友会にはお金を出してでも定期的な駆除をしてもらい、解体してもらって放射能を測定し、その値を恒常的に集積していく必要がある。その際忘れてはならないのは、現在警戒区域などで人が入れない地域のイノシシもきちんと狩猟ほかくする必要があるということである。ここから高濃度放射能汚染イノシシが周辺に拡散し、また逆に外からも侵入している可能性が高いからである。チェリノブイリでも年月が経ってしまったために、ネズミの遺伝子解析で各種のネズミの汚染地域への流出入が起こっていることが確認されて、放射線の遺伝子変異への影響調査を困難にしている。 

 

全国での捕獲地点を含めたイノシシの放射能分布図は2次汚染の拡大を知る上で非常に重要だ。

 

今後は、環境庁や地方自治体のデータなどを日本地図上に経時的にプロットしていけば一定の傾向がみられるのではないかと思う (これまでも整理すれば何かが見えてくるかもしれない。残念ながら現在の公的な発表を見ると、どこで捕獲したかの細かい地点の記載は公表されていない)。 現在のように、交通事故で死んだイノシシを検査するなどという行き当たりばったりの散漫な検査体制は良くない。間引きすべき数の駆除意識も徹底して、従来通り組織的に捕獲すべきである。

 

実は本当はサルも捕獲して、放射能を調べるべきときである。これのほうがより人間に近い放射能汚染値を得られるだろう。チェリノブイリ周辺地域には、サルはいないようなので、原発事故によるサルのデータは世界中をさがしてもまだない(と思う)。だから類人猿研究としては世界でもまれにみる貴重なデータが日本サルの群落に現在集積しつつあると考えられる。サルの甲状腺がんが発生しているかもしれない。

 

妊娠しているサルの子宮や胎児に放射能がどれくらい集積しているのかなど、放射能の次世代への影響観察にサルを用いることはひじょうに興味深い研究対象である。「言うは易し、行うは難し」であるが、ニホンザル研究者の出番だと思う。 放射能というトレーサブルなインデックス(指標)があるので、問題意識さえしっかりしていれば研究はやりやすいと思うのだが(宇都宮大学や福島大などでもうやっているのかもしれないが)
 

     
IMG_1090---.jpg 
   飯舘村の < 我が世の猿>

 
(森敏)

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/1640-1ccb69f6