2008-06-28 10:32 | カテゴリ:未分類

ブッシュ大統領による「北朝鮮テロ支援国家指定」解除

 

ブッシュ大統領による「北朝鮮テロ支援国家解除」声明に対して

「大統領は対立を避けようとして、非合理的な楽観主義のパターンにはまりつつある。どんな香水を振りかけたところで、北朝鮮は腐った全体主義体制だ」

と下院外交委の共和党筆頭委員 ローラバッカー議員が述べている(朝日新聞朝刊)。まことに時宜を得た的確な修辞である。

 

ブッシュ大統領は北朝鮮が崩壊しない方が、アメリカの今後の利権にとって、有利というカーブを切ったのでは無かろうか。北朝鮮のレアメタルなどの資源に対して中国だけに甘い汁を吸わせないとアメリカが参入を宣言したのだろう。北朝鮮での今後の核弾頭の生産施設の解体を成就すれば、現在北朝鮮が保有している核弾頭とミサイルではアメリカへの命中率は恐るるに足らぬと判断したのだろう。「日本のことなど知るか!」という露骨な蔑視の振る舞いである。“拉致”のことなどはハナから考慮に入れていないだろう。

 

ところで、対北朝鮮外交では日本の北朝鮮担当代表は初代の20年ほど前の中平立特命全権大使以降、猫の目のようにころころ変わっている。10人以上の外務官僚かかわったのではなかったか。アメリカはブッシュ政権以降はヒル国務次官補一本に絞ってきた。北朝鮮は初代の特命全権大使が癌で死亡して以降は、一貫してソンイルホ(宋日昊)朝日国交正常化交渉担当大使である。この点ひとつを取って見ても日本と比較して米朝両国の情報戦(インテリジェンス)の差は歴然としている。

 

わが輩にはヒル国務次官補の精力的な個人プレーが世界を変えようとしているように思える。ブッシュ大統領が退陣する前にヒル氏も外交的業績を上げて、次のステップを狙いたいのであろう。外交も人のやることであるから。

 

(管窺)

追記:2008年7月6日。洞爺湖サミットに来日したブッシュ大統領は、日本政府の強力な主張である「北朝鮮テロ支援国家指定解除は、拉致問題の解決が条件」に対して「日本国民に対して理解を示す」というパフォーマンスを繰り返している。しかし具体策はなにも提示していない。近々6カ国協議再開に日本を引きずり込んで、「北朝鮮テロ支援国家指定解除」に同意させて、日本から北朝鮮に対する、支援金をごっそりと ”アメリカからの供与”といういつものパターンで支払わせようとしている。日本にとってこんな屈辱的なことはないであろう。そんなことになれば日本は六カ国協議から脱退すべきではないか。ブッシュの引退記念になぜ何百億円も血税を支払う必要があるだろうか。

 

秘密

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