2013-03-01 05:28 | カテゴリ:未分類

基準値超の食品控えた結果、内部被ばく線量が低下

 ホールボディーカウンター(WBC)検査の現状や課題を協議する第3回WBC学術会議・第1回県WBC研究会は23日、福島市で開かれた。研究発表では、日常食べているものが放射性物質検査を通ったものかどうかで内部被ばく線量に大きく違いが見られることなどが示された。福島医大放射線健康管理学講座の主催。
 震災復興支援放射能対策研究所の二瓶正彦さんは、イノシシ肉や原木シイタケなどを食べてきた人のデータを示し、基準値超の食品を控えることで内部被ばく線量が下がってきているとした。長崎大の森田直子さんの発表でも、本県の専業農家の事例で、自家栽培の作物を食べ続けている場合に追加被ばくが見られることが示された:::::(2013年2月24日 福島民友ニュース) 
 

 

内部被ばく最大2.4ミリシーベルト 野生キノコが原因か

 県は20日、県内の一般家庭の日常的な食事に関する2回目の放射性セシウム検査結果を発表、同じ食事を1年間続けたと仮定して推計した年間の内部被ばく線量の最大値は2.4ミリシーベルトで、国が食品基準の根拠としている年間被ばく線量上限の1ミリシーベルトを上回った。県によると、出荷制限が出されている中通りの山林から採取した野生キノコを使用していたことなどが要因とみられる。ただ、県は、前回の測定値なども考慮し「年間を通し今回の食事を食べることは考えられず、実際受ける内部被ばく線量は2.4ミリシーベルトよりだいぶ低いだろう」としている。
(2013年2月21日 福島民友ニュース) 
  
 
   

以上の2つの記事を丁寧に読めば、要するに福島県専業農家は自分の農産物を食べない方がいいということになる。腕自慢の百姓はいろんな技法を駆使して百の作物をつくるのだが、それらがすべて基準値超えかどうかをいちいち測ることは不可能であるからだ。

  

農家や住民が戻ってその地域の動植物 (特にイノシシやシイタケ) を無意識に摂取すると、必ず内部被爆を上昇させるということである。これはベラルーシの場合、家庭菜園の野菜や野生のキノコやいちごを食べざるを得ない低所得層の人たちが、内部被曝を上昇させていることと一致する。日本の研究者たちもそういう事態を日本でも再確認しはじめたというわけである。
 

    

現在、水田では、環境省だか農水省だかは(実はどちらが主導しているのかよくわからないのだが) 「汚染表土剥離の後、非汚染土壌を客土する」 というやり方を奨励して放射能除染にまい進しているようだ。だが、とても個々の農家の畑の除染には、水田のように 「表土剥離・客土」 という丁寧な除染作業までは行政としては手がまわらないだろうと思う。 
IMG_1098---_20130303180223.jpg 飯舘村草野地区の表土剥離水田。 なんと!放射能除染後の水田に客土している! これはカドミウム汚染土壌の土壌改良法と全く同じ手法である。除染した表土はどこにいったのだろうか?
    

 

実は農家が自分の田畑を除染できない限りは、今後はカリウムの施用以外に、早急に
セシウムを吸収しにくい作物や品種に切り替えるべき
なのである。ただし、そういう品種があればのことであるが。
  

 

国や地方の試験研究機関はそういう品種の開発や選抜を早急に真剣に行い、その成果を直ちに農家に提供すべきだと思う (一部ではやっているのかもしれないが、小生は知らない。まだ実績はないのではないか?)。昨年ベラルーシやウクライナからの使節団から、そういう品種の提供の話が県に対してあったと記憶する。
(このWINEPブログでも記事を引用した
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1416.html )
この動きはいまどうなっているのだろうか。

   

(森敏)

秘密

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