2013-02-14 09:28 | カテゴリ:未分類

実にうかつだったのだが、NHK-BS1で放送されたという

被爆の森から -チェリノブイリの生態系

というドキュメンタリーをDVD(税込3990円)で購入して90分間見た。

 

あらためて実にいろいろと考えさせられた。非常に参考になった。

 

ロシア人以外は、フランス、アメリカの生態学関係者が、ソビエト連邦が1989年に崩壊した後の、1991年以降にこの地域に立ちいって、今日までに研究し続けている記録である。チェリノブイリの原発事故が1986年4月26日であったので、彼らの本格調査までには4-5年が経過していることになる。つまりこの間のデータが僅少である。

 

かれらが研究を開始した時点では、すでに生態系に関してはほかの地区からの大量の生物の流入があり、すでに十分な生物相の攪乱が行われている。だからいまや放射線の影響を直接か間接か峻別することが難しくなりつつある生物も多い。

 

だから、この映画の教訓は、東電福島第一原発爆発後の現在、日本の研究者は優先的に高濃度汚染地域(現在の日本政府による区分わけに順えば、「帰還困難」、「居住制限」、「避難指示解除準備」区域)に入って、早急に原発暴発直後の未解明の森林生態系での微生物、植物、動物の遷移を調べるべきだということである研究者に対しては放射能汚染地域への自由な立ち入り許可証を発行すべきである。

 

そうしないと貴重な壮大な放射能汚染実験場と化した日本のフィールドでのデータが後世に活かされないだろう。 生態学者は博物学的な標本の採取だけでも組織的に早急に手掛けるべきである。ツバメの巣の採取など部分的にはやっているのかもしれないが、小生には生態学者の動きの全貌が見えてこない。環境省が主導しているようだが。
  

  原発避難住民の苦難を差し置いて、研究者の「業績主義的」な勝手な提案だ、という批判を直ちに浴びそうだ。 そういう批判に対しては、日本の研究者が放射線の生物や生態系への影響に対してチェリノブイリ以上の「自然の法則性の発見」の成果で応える気概が必要だろう。要するにこの地域の生態研究に生涯をかける研究者が日本で何人生まれるかである。

  
(森敏)
付記:このチェリノブイリで研究されている研究内容に関しては、徐々に批判的に検討して、このブログでも紹介していきたい。   

 

 

 

秘密

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