2012-11-23 15:22 | カテゴリ:未分類

いわきのイノシシ3万3000ベクレル 過去最高

県は20日、野生鳥獣の肉に含まれる放射性物質の検査結果を発表した。いわき市のイノシシ1頭から、これまでで最高となる1キロ当たり3万3000ベクレルの放射性セシウムが検出された。浜通りのイノシシの肉は既に、国から出荷制限の指示が出ている。
 これまでの最高値は、6月に二本松市のイノシシの肉から検出された2万5000ベクレルだった。いわき市のカルガモ1羽から130ベクレル、福島市のマガモ1羽から860ベクレル、檜枝岐村のニホンジカ1頭から190ベクレルの放射性セシウムが検出された。県は同日、カルガモの肉はいわき地区、マガモの肉は県北地区、ニホンジカの肉は南会津地区で自家消費を控えるよう新たに要請した。
 国は既に中通りと浜通りのイノシシの肉、中通りと会津のツキノワグマの肉、県内全域のヤマドリの肉の出荷制限を指示している。

2012/11/21 08:28

   

イノシシ・クマ・シカのような野生の数年以上生きるであろう大動物は、原発由来の放射性降下物で強度に外部被ばくした植生の樹皮、新芽、果実や泥のなかの小動物などを食べるので、1年目は一気に内部被曝する。つまりそれらが持つ放射能が腸管吸収されて筋肉に移行する。実は筋肉が汚染されても、例えばセシウムの場合は体内残留の生物的半減期が数十日で排出され続けることになる。つまり摂取と排出の体内汚染での動的準平衡状態は汚染の当初は蓄積のほうにシフトしている。
 

1年過ぎたあたりから、環境植生自身の土壌や茎葉部からの放射能の吸収・移行・転流で新芽や果実の内部被爆が始まる。これらの食べ物は初年度の直接的な外部被ばくに比べれば、放射能濃度は低くなっているはずである。年を経るごとにその放射能含有量の低下傾向が進行するだろう。
 

しかし、イノシシのように、キノコを食するものは、例えばキノコのセシウムの「移行係数」がほかの植生よりも一桁高いので、総摂取放射能が高く推移する可能性がある。
 

また、鹿のように放射能による高濃度外部汚染樹皮や高濃度内部汚染コケ類を食べるものは、いつまでも高濃度の放射能を摂取して、汚染を蓄積し続ける可能性が高い。
 

図1に模式的に示す点線のように、微分的には大型動物は放射能を摂取しながら排泄し続けるのだが、環境から放射能がなくならない限り、図1の実線に示すように積分的には何年経っても野生動物の体内の放射能は原理的にゼロにはなりえない。
 

一方、一年ごとに世代を繰り返す小動物は、放射能の蓄積が当該年度の環境植生の放射能汚染度と、小動物のその放射能排泄能力に依存していて、自らが死ねば、放射能は土にかえるので、個体の放射能は世代を追うごとに少しずつ減少していくものと思われる。それだから小動物にとって放射能は安全というわけではなく、個体の世代交代が速いので、それだけ放射線による突然変異種の残存確率が大動物よりも高くなると考えられる。
 

ここではCs-134Cs-137の半減期による、放射線量の減衰傾向は論じていないが、その物理的な寄与は詳しく論じるまでもないことである。
   

  以上、多少荒っぽいですが、図1のようにシミュレーションをしてみました。

図1. 大型動物体内放射能汚染経過の模式図 

     

図1.大型野生動物個体の放射性セシウム汚染(模式図) 

 






(森敏)
秘密

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